2019年3月11日月曜日

デミオディーゼルを購入する際に予算化すべき項目

車を購入する際には車両本体やオプション価格だけでなく、税金や保険等も考慮した総費用で判断すべきというのはよく知られていますが、デミオディーゼルを購入する際には他にも予算化すべき項目がありますので注意が必要です。長距離を乗っても疲れない車に乗るとつい走行距離が増えてしまいますので、走行距離に応じてかかる費用は購入時に予算化しておくべきです。通常は車は移動の手段ですので、せっかく車を購入しても他の費用を賄えずに車に乗る機会が減少してしまったら本末転倒です。

1.タイヤ代

走行距離が延びればその分タイヤが消耗しますので買い替えが必要です。特に185/60R16は選択肢が少ないので全般的に高くつきます。5年乗れば夏タイヤ冬タイヤそれぞれ2サイクルくらい使います。夏タイヤは新車装着タイヤがありますので購入するのは1回分で済みますが、冬タイヤは2回分購入するうえに、最初にホイールも購入することになります。合計で30万円くらいは見ておく必要があります。

2.燃料代

デミオディーゼルはkm当たりの燃料代が5円と安いのが特長ですが、それでも10万km走れば燃料代が50万円かかります。

3.オイル代

ディーゼルはオイル代が高いとまことしやかに言われますが、金額は大したことありません。年間15000円程度、5年で75000円程度です。

4.高速代

高速代は普通車で24円/kmと実は結構高いです。100km乗ったら高速代が2400円もかかります。高速道路中心に10万km走ったら高速代だけで240万円します。新車購入費用と同じくらいかかります。5年で20万km走れば高速代だけで480万円します。国産高級車並です。

5.宿代

泊りがけで出かければ宿代がかかります。1泊5000円のビジネスホテルであっても年間50泊したら25万円です。5年で125万円かかります。1泊8000円のビジネスホテルに泊まれば5年で200万円です。

上記全部足し合わせると車両を所有することにかかる総費用は5年10万kmで700万円~750万円くらいします。新車購入費用の約3倍です。ベンツCクラスやBMWの3シリーズを買ってろくに乗らずにほったらかしているのと同じくらいかかります(どういうわけか東京ではそういう使い方をする人が結構多いです)。5年20万kmでしたら1000万円くらいです。ベンツEクラスを買える金額です。しかもそれでいて高速代や燃料代や宿代は物として残りませんので、残るのは安い国産コンパクトカーだけです。過走行の国産コンパクトカーなんてリセールバリューはほとんどありませんので、リセールバリューの差を考慮すればベンツよりもお金がかかっています。それにもかかわらず見た目は貧乏そうに見えますので、車で見栄を張りたい人には全くお勧めできません。

一方、旅行によって得られる経験に価値を認める人には良い買物だと思います。車を移動の手段と割り切る人なら、車本体にはあまりお金をかけずに旅行にお金をかけた方が楽しいのではないでしょうか。それに、公共交通機関を使って同じ頻度で旅行しようものならこんな金額では済みません。