2015年10月22日木曜日

レンタカーでデミオXD(15インチ、AWD)に乗ってみました

【動機】
遠方で車を使う用事がありましたのでレンタカーを利用したのですが、2015年4月からタイムズカーレンタルで1.5Lディーゼルのクラス(C2Dクラス)が設定されましたので、せっかくですので利用してみました。C2Dクラスは1.5LガソリンエンジンのC2Gクラスよりも割高ですし、普段デミオディーゼルに乗っているのですからレンタカーくらいは別の車に乗ってみてもよいのですが、レンタカー仕様ならどうせ15インチホイールのXDだろうということで、15インチホイールを履いたときの乗り心地のデータを収集する良い機会だと思いました。

スタッドレスタイヤをつけるに際して、割安で種類も豊富な15インチにするか、高くても安定性のよい16インチにするかの意思決定が必要ですので(ディーラーで聞いてみたら16インチホイールをつけている人はスタッドレスタイヤも16インチにする傾向があるとのこと)、夏タイヤとはいえ15インチホイール装着時の状態を知っておいた方がよいだろうと思った次第です。

【仕様】
当日に来たのは予想通りデミオXDの15インチホイールを履いた車でした。想定外だったのはAWD車だったことですが、寒冷地ならありうることです。レンタカー用の一番安いグレードですのでマツダコネクトは無く、普通のカーナビがついていたため、操作に手間取りました。いつもの癖で左手でコマンダーノブを触ろうとしてしまいます。車載のUSB端子でスマホの充電をしたかったのですが、マツダコネクトがついていないとUSB端子もついていません。前にレンタカーでデミオのガソリンエンジン車を借りたときにはマツダコネクトつきだったのですが。しかし、乗り慣れない人にとってはマツダコネクト無しの方が扱いやすいでしょう。パドルシフトがついていませんので、下り坂でエンジンブレーキをかけようとしてステアリングホイールを押そうとして、そこには何も無いことに気づいてから結局シフトレバーを倒してマニュアルモードにしたりしました。

2015年7月納車から3ヶ月で9000km走行しており、レンタカーでも人気があることが見て取れます。年間36000kmペースです。タイヤは夏タイヤのヨコハマブルーアースAを履いていました。一見したところ、トーヨーProxes R39と比べてショルダーが丸くてトレッドの幅が狭く、溝が少なく、低燃費のコンフォートタイヤであることが見て取れました。

【低速時の挙動】
15インチタイヤでの走りについては、結論から申し上げると、とても良かったです。まず出だしは軽快でガソリンエンジン車と変わらない印象です。ホイールが小さくてバネ下重量が小さいためでしょうか。16インチ車だと最初にアクセルを軽く踏んで徐々に踏み込んでからおもむろに発進する感じですが、15インチ車だとアクセルを踏み込むと自然に加速して、16インチ車のような神経質な操作が必要ありません。停止時も素直に停止しますので、前のめりになってカックンとなることもありません。速度0km/h付近の挙動は15インチ車の方が滑らかです。ただし今回借りたレンタカーではi-DMが1st Stageになっており、いい加減に運転しても青点灯して5.0点になりますので、4th Stageの車ほど厳しく白点灯しません。その分は割り引いて考える必要があります。

【ステアリング】
16インチ車に比べてステアリングは軽めです。16インチ車の革巻きの太いステアリングホイールではなく塩化ビニル巻きの細いホイールですが、くるくる回すには好都合です。ただし手汗がつきやすいので、手袋があった方が回しやすいかもしれません。15インチホイールのXDであってもディーゼルエンジンを搭載している以上フロントヘビーなはずですが、交差点で曲がるときにはガソリンエンジン車と同様に軽快に曲がれました。しかしこれはAWD車ならではの前後の重量バランスの良さによるところもあるでしょうから、FF車で同じように軽快に曲がれるかどうかは実際に運転してみないとわかりません。

【狭い道】
林道のような曲がりくねった狭い道を走ったところ、16インチ車よりもすいすいと走れます。さほどトルクが求められる場面ではありませんので、ガソリンエンジン車と同じような感じです。16インチ車も速度が低ければ曲がるのは苦にならないのですが、15インチ車の方がホイールが軽い分軽快に動きます。

【流れの良い幹線国道】
流れの良い幹線国道を走ってみると、前の車についていっているつもりでも、時折引き離されそうになりました。16インチ車だと低い速度で我慢が必要ですので前の車が遅いと運転しにくいのですが、15インチ車だと遅い車に合わせて走るのがさほど苦になりませんので、15インチ車の方が精神衛生上よいかもしれません。

一般道を走る限りはガソリンエンジン車と同じような感じです。ガソリンエンジン車よりも前が100kg重いはずなのにどうしてガソリンエンジン車のように軽快に走るのか不思議です。エンジン音はディーゼルエンジン車の方が大きいですが、それはDJデミオのガソリンエンジン車の静粛性が際立っているために音の大きさが違って感じられるだけのことであり、ディーゼルエンジンの方が音や振動が大きいといっても一昔前のガソリンエンジン車や3気筒の日産ノート並ですので、実用上は問題ないのではないでしょうか。軽自動車よりは静かでしょうし。

【乗り心地】
よく言われる乗り心地についてはさほど違いを感じませんでした。路面の細かい凹凸はさほど感じないのですが、大きな段差を越えればやはり突き上げがあります。15インチホイールよりもむしろAWD車は後輪への荷重が大きいことが乗り心地に寄与しているのではないでしょうか。フロントヘビーなディーゼルエンジン車を購入するなら多少値段が高くなってもAWD車の方が扱いやすいのではないかと感じます。

装備にお金をかけるくらいでしたらその予算をAWDに振り向ける方が運転して気持ちよさそうです。実際、XDのAWD車とXD TouringのFFとでほぼ同じ値段です。さらにアクセラ15SのFFもほぼ同じ値段です。アクセラ15Sは高速道路ではエンジン回転数が上がってしまってうるさいですが、低速域では滑らかですし、フロントが軽いためによく曲がりますし、車としての出来もアクセラの方が上です。

【燃費】
街乗りでの燃費は20km/Lほどでした。重量が大きく駆動装置でのロスもあるAWD車はFF車よりも若干燃費が劣るはずなのですが、それにしてはなかなか良好な燃費です。ホイールが軽くなって動きに無駄が無くなった影響でしょうか。

【高速道路】
しかし、一般道での軽快さや乗り心地についてはガソリンエンジン車でも実現していることですので、それだけでは敢えて重くて高価なディーゼルエンジン車を買う理由になりません。高速道路での動力性能の余裕がディーゼルエンジンの持ち味ですが、高速道路で乗り心地が悪くなってはせっかくのディーゼルエンジンの持ち味を活かせません。

今回は流れの良い高速道路を100kmほど走る機会があったため、存分に走ってみました。サスペンションが柔らかめでよくロールしますが、一応意図した通りの方向で走りますので、直進安定性の悪さは感じませんでした。もっとも、運転者はある程度挙動が読めるために「柔らかいね」で済みますが、同乗者にとってはふわふわして怖いかもしれません。足回りをもっと固くしようとしてサスペンションの減衰率を高くすると、逃げ場を失った力が一番柔らかいタイヤに集中し、タイヤの変形が大きくなりますので、却って逆効果ではないかと思えました。高速安定性を重視するなら素直に16インチにした方が簡単だと思います。

また、16インチ車が得意とする高速コーナーを通過する際、15インチ車だと、意図した通りには曲がるものの路面からステアリングに伝わる情報が不足気味に感じられました。程度の差はあるもののアクアのようなステアリングフィールです。もしかしたら、ホイールサイズの違いというよりもむしろタイヤの違いによるものなのかもしれません。

15インチ車なら速度を出す気にならなくてのんびり走れるかなと思いきや、16インチ車と変わらない速度で巡航できてしまったのが意外でした。滑らかで加速感が無いのにいつの間にか速度が伸びている感じです。この高速域での加速の伸びはガソリンエンジン車には無い、ディーゼルエンジン車ならではもののです。ただし、日本の公道の速度域でしたらガソリンエンジン車でも実用上は十分です。

高速道路では、ひらひらと軽快な15インチ車にするかどっしりとした重厚な16インチ車にするかは好みの問題だと思います(ただし同乗者は車の挙動を予測しにくいことから、安定感のある16インチを好む傾向があります)。15インチ車が国産車的な乗り心地なのに対し、16インチ車は欧州仕様と同じ足回りで、ドイツ車のように速度が乗ってくるにつれて乗り心地が良くなります。しかし乗り心地が良くなる速度域が高めですので、アウトバーンの真ん中車線では快適なのかもしれませんが、日本の公道の速度域ではその真価を発揮しにくいです。

たまにネット上で、15インチホイールのXDの高速道路での挙動から「デミオは高速域で安定しない」と結論づけている記事を見かけますが、たしかにレンタカーで借りると15インチホイールのXDになってしまうとはいえ、評価の対象が違うのではないかという印象を受けます。高速道路での挙動を知りたければ16インチホイールのXD Touringにも試乗してほしいものです。

今回借りたレンタカーは夏タイヤを履いていましたので、スタッドレスタイヤ+15インチでどのような挙動になるかはわかりませんでした。15インチ車での高速走行が夏タイヤでも不安定ならましてはスタッドレスタイヤだともっと不安定でしょうから15インチホイールとスタッドレスタイヤの組み合わせを排除できるのですが、幸か不幸か15インチホイール+夏タイヤの組み合わせでさほど不具合を感じなかったため、スタッドレスタイヤを履いた際の高速走行が許容範囲内かどうか予測しかねます。冬タイヤを履いている季節にもう1回デミオXDを借りればわかるのかもしれません。

【総評】
少なくとも夏タイヤを履いた状態では、15インチの方が一般道から高速道路までバランスが良いと感じました。16インチだと高速走行に特化した仕様で、低速走行時に我慢が必要です。田舎住まいで長距離通勤用にデミオディーゼルを購入するなら16インチのXD Touringよりも15インチのXDの方が向いていそうな気がするものの、一般道メインでしたらFFのガソリンエンジン車でもそこそこよく走りますし、デミオはガソリンエンジン車でもハイギアードで日本の高速道路の速度域なら意外と走れてしまいますので、敢えて高価なディーゼルエンジン車にすべきか迷いそうです。特にAWD車だとさらに高価になりますし。

今回は15インチ+ヨコハマブルーアースA+AWDの組み合わせと16インチ+トーヨーProxes R39+FFの組み合わせとの比較までしかできず、それぞれの要素を切り分けることができませんでしたので、どこまでがホイールサイズの違いによるところなのか、どこまでがタイヤの違いによるものなのか、どこまでがAWDの機能によるものなのか、どこまでが後輪への荷重の違いによるものなのかは判然としません。また、15インチ+FFとの組み合わせや16インチ+AWDの組み合わせを試せていませんし、スタッドレスタイヤを履いた場合の比較もできていません。

ただ一つ言えるのは、今回レンタカーで乗ってみた15インチ+ヨコハマブルーアースA+AWDの組み合わせは、ガソリン車なみに軽快で、フロントヘビーな感じがせず、一般道ではとても走りやすかったということです。一般道メインで上り坂や高速道路も走るという使い方をする場合にはバランスの良い選択肢ではないでしょうか。

2015年10月18日日曜日

燃料タンクの水抜きをしました

走行距離が20000kmを越えましたので、燃料タンクの水抜きをしてもらいました。20000kmに到達した時点ではレンチマークが点滅しませんでしたのでどうしたのだろうと思っていましたが、次にエンジンを始動したときにレンチマークが点滅しました。点検時には追加料金なしで水抜きしてもらえますし、次の点検まで2ヶ月という微妙な時期ですので、できれば次の点検まで持ち越したいところでした。

念のためディーラーに電話してみたら、「水がたくさん出る場合もあるし、そうでない場合もあるが、使い方にもよるので、開けてみないとわからない」とのことでしたので、初回はデータ収集も兼ねて水抜きを依頼しました。

作業は比較的短時間で終わり、結局ほとんど水は出なかったとのことでした。だとすれば40000kmの時点では急いで水抜きする必要はありませんので、次の点検まで持ち越せそうです。今回は定期点検のタイミングではなかったために工賃が3000円強かかってしまいました。技術者の作業に対価が生じるのは当然ですし、今後のためのデータ収集でもありますので仕方ないのですが、コストの制約で燃料フィルターにセンサーをつけなかったために、結局こういう余計な出費が生じます。センサーのコストが3000円程度でしたら水抜き1回分の工賃で元が取れます。

デミオディーゼルで山道やワインディングを走るコツ

デミオディーゼルはフロントヘビーな上に俊敏さの乏しいディーゼルターボを搭載し、しかもFFですので、曲がるのはさほど得意ではありません。フロントヘビーなのはいかんともしがたく、コーナーでは曲がれる速度まで減速するより他にないのですが、せめて減速してからもう少し俊敏に速度を回復できないものかと思ってマニュアルモードを試してみました。

つづら折りの山道の上りで2速固定にしてみると、エンジン回転数が2500~3200回転くらいになり、トルクのピークは越えているものの、パワーのピークである4000回転までには余裕がありますので、踏んだらすぐに加速するようになりました。加速に効くのはトルクではなくパワーであることが実感できます。アクセルを離せば強いエンジンブレーキがかかりますので、コーナー手前での減速もやりやすくなりました。アクセルペダルだけで速度を調節しやすくなりましたし、キックダウンの際にi-DMで白点灯することもなくなりました。

同じくつづら折りの山道の下りでも2速固定にして、直線区間はアクセルで加速するようにすると、これもAT任せにするよりも楽に走れるようになりました。

運転はしやすくなったものの、上りでは平均燃費が13km/Lくらいまで落ち込みました。燃費重視で走るなら遅くなってもAT任せにした方がよさそうです。

国道の山越え区間のようにもっと緩やかな道では3速固定で楽に走れました。マニュアルモードであっても減速時のシフトダウンは自動ですので、速度が落ちると自動的に4速から3足、あるいは3速から2速に下がって走りやすくなります。その代わり一旦下がったギアはそのままですので、山を下って線形が緩やかになってきた場合にはシフトアップが必要です。下りで4速固定であればDレンジに戻しても問題ありません。

普段山道を得意とする人にとっては「何をいまさら」という程度のものでしかないでしょうが、ガソリンエンジン車ではパワーを引き出すために全般的にギアを落として回転数を上げるのが定石なのに対し、ディーゼルエンジン車の場合はパワーのピークとなる回転数が比較的低いのと、トルクが不足してキックダウンする機会が少ないため、ギアを固定してズボラに運転できます。これならMT車でも楽に運転できそうですが、MT車はAT車よりもハイギアードですのでその分低めのギアを選ぶ必要がありそうです。

本来ならば勾配やステアリング動作からATの制御ソフトウェアが山道を走っていると推測してギアを落とすような制御ができればよいのですが、現状ではまだそこまでできていないようです。「減速しながらステアリングを切ると曲線を通過していると認識してギアを上げない」とか「下り坂で定速走行しているときに自動的にシフトダウンしてエンジンブレーキがかかる」といった制御まではできているようですが。もしやるとしたらi-Activ AWDで培った技術を応用してドライバーの意図や路面状態を感知して、ATの制御に反映させるようなアプローチでしょうか。

ATの制御でさらに欲を言えば、日本の公道では前の車に追随して走ることが多いため、追従型クルーズコントロールの技術を応用して前車の挙動から最適なギアを選べればそれに越したことはありません(左車線で前車が減速しながら左ウインカーを出したら左折に備えてシフトダウンしてエンジンブレーキをかける、左側にも車線がある状況で前車が減速せずに左ウインカーを出したら進路変更と判断してシフトダウンしない等)。今後自動ブレーキが必須になる情勢において、道路前方や前車の状況に応じた制御が必要になってくることでしょう。

デミオの車内でテレビを見てみました

セーフティーパッケージをつけたら抱き合わせでTVチューナーとDVD・CDプレイヤーをつけさせられたのですが、今まで車内でテレビを見る機会なんてありませんでした。テレビを見たければ自宅で見れば済むことで、わざわざ遠くへ出かけるまでもありません。どうしても見たい番組があれば自宅で録画して帰宅後に見れば済むことです。リアルタイムで見たいものといえば、スポーツの試合くらいでしょうか。

また、標準状態では運転中には画面が映らずに音声のみとなりますので、テレビを見たことになりませんし、事実上1人かせいぜい2人で乗車するデミオにおいて、同乗者のために運転中でも画面が映るように細工する動機がありません。音声のみで情報を得ようとするなら、音声のみで完結しているラジオの方が情報の欠落がありません。

車載のテレビといっても所詮地上波だけであり、田舎の地上波の局数や番組数は貧相です。仮に見たい番組があっても、田舎では放送されていない場合もままあります。衛星放送も受信できればもっと便利かもしれませんが、追尾式の専用アンテナが必要ですので、車載には向きません。

長距離移動だと県境をまたぐごとにチャンネルの切り替えが必要ですので、運転中に使うのは不便です(ラジオも同様)。BSでしたら全国同一チャンネルですのでそういう不便はないのですが。高速走行中はロードノイズや風切り音が大きく、音声を聞き取れません。街乗りでしたらそもそも乗車時間が短いため、中途半端にテレビをつけても番組を見られません。運転中に画面が映るようにしたい動機がよく理解できません。

個人の好みとしてそもそもテレビを見ませんので、見もしないTVチューナーやDVD・CDプレイヤーにコストをかけるくらいだったら、クルーズコントロールを追従型にしたり、燃料フィルターに水がたまったことを警告するためのセンサーをつけるといった、車の運転に必要な部分に振り向けてほしいと思っています。

そういうわけで今まで車載のTVチューナーを使う機会がなかったのですが、たまたま見たい番組があり、かつ自宅で録画予約もしていなかったため、外出先で見ようと思いました。車を止めて休憩しながら見るならスマホのワンセグでも可能なのですが、スマホのワンセグはイヤホンがアンテナケーブルを兼ねているためにイヤホン必須ですし、今までの経験上、携帯電話のワンセグは受信感度が悪くてあまり実用的ではありません。車載のTVチューナーなら一応フルセグ対応ですし、画面も大きいですし、イヤホンも必要ありませんので、スマホよりはましかと思った次第です。

前置きが長くなりましたが、実際に使ってみた感想は以下の通りです。

  • フルセグ対応といっても電波状態が悪ければワンセグでしか受信できません。
  • 当然のことながらその地域で放送しているテレビ局の電波しか受信できませんので、田舎では見たいテレビ番組があってもその地域では見ることができなかったりします。
  • テレビのためにエンジンを回すのはもったいないですし、多くの都道府県でアイドリング禁止条例が施行されていますので、スタートボタンを1回押してACCでテレビをつけましたが、25分ほどすると自動で電源が落ちてしまいますので、その都度再起動が必要です。10秒くらいのロスがあります。一定時間後に電源が落ちるのは、間違ってつけっぱなしにして車を降りてしまった際にバッテリーが上がらないようにするためでしょうから、これは仕方ありません。
  • 休憩中にテレビを見る際には背もたれを倒したくなりますが、画面は正面にありますので、背もたれを深く倒すと画面が見えません。
  • スマホより大きいとはいえ、所詮7インチです。どうしても車内でテレビを見たかったら運転中でも画面が映るように細工するよりもむしろワンセグ対応のタブレット端末を持ち込んだ方が便利かもしれません。
結局、車載のテレビが有用な理由を未だに理解できていません。

2015年10月16日金曜日

納車後20000km走行したデミオディーゼル

秋になってから走行距離が伸びて、20000kmに到達しました。10000km到達から3ヶ月半でした。せっかくディーゼルエンジン車に乗ることだし、年間10000km未満では勿体無いなとは思ったものの、こんなに早いペースで走行距離が伸びるのは予想外でした。週末にちょっと遠出すると1000kmくらいになりますので15週のうち10週出かければ10000kmになりますし、9月の5連休や10月の3連休もありましたし、暑くもなく雪も路面凍結もない時期ですので、走行距離が伸びやすい時期ではあったものの、それでもデミオディーゼルに乗ることが苦痛であったらこんなに距離が伸びることは無かったことでしょう。DJデミオは車格の割に高速道路で移動するのが楽ですので、距離が伸びやすい傾向があります。

車の調子は相変わらずなのですが、そろそろいろいろな消耗品の交換が必要になってきます。オイルとオイルフィルターは17000km到達時に有償で交換しました。20000kmを越えると燃料タンクの水抜きが必要になってきます。エアコンフィルターは12ヶ月または20000kmのうち早い方とのことですが、フィルターを取り出してみたところまださほど汚れていなかったので、次の点検まで持ちそうです。どのみちエアコンフィルターの交換は簡単ですので、安いOEM元の市販品を購入すれば済むことです。エアフィルターの交換は25000kmごととのことですので、次の点検までは持ちそうです。タイヤの状態を目視する限りはまだ溝はたっぷり残っているのですが、時折滑る感じがします。

半年で10000km、年間で20000kmのペースを維持できれば点検の都度オイルその他の消耗品を交換できますので入庫の手間が省けるのですが、路面凍結したり道路が冬季閉鎖される冬季や、暑さの厳しい夏季は走行距離が伸びませんので、走行距離を均等にするのが難しいです。

長距離走行が楽というのは車自体には当てはまることなのですが、走行距離ごとに発生する保守がもっと楽で費用も安くなれば、さらに長距離を乗りやすくなるのですが。

デミオディーゼルの長所と短所(その2)

前にもデミオディーゼルの長所と短所をまとめたことがありましたが、あれから走行距離が伸びて印象が新たになりましたので、再びまとめてみました。

【長所】
1)車体が小さく安定性が良いので、林道から新東名まであらゆる道路で安定して走れる
2)特に高速道路や整備状況の良い国道ではすこぶる快適
3)絶対的な加速性能は大したことはないが、中速域以上の加速が伸びるため、小型ガソリンエンジン車の加速が伸び悩む高速道路での加速性能は相対的に良い
4)太いトルクのおかげでキックダウンがあまり必要でなく、アクセルペダルのみで速度を調整しやすい
5)ドライビングポジションが良く、エンジン回転数も低いため、長距離を走っても疲れない
6)軽い車体とディーゼルエンジンによる圧倒的な実燃費の良さ
     燃費を意識せずに走っても20~22km/Lくらい(街乗りだと17~19km/Lくらい)
     高速道路の走行車線のように一定速度で巡航すると25km/Lくらい
  500km走っても燃料代が2000円
  速度が上がっても加減速が少なければさほど燃費が落ちない
     MT車はAT車よりもさらにハイギアードなため、高速道路ではさらに燃費が良いらしい
7)長距離を楽に走れる車の中では一番安い

【短所】
1)ディーゼルエンジン搭載でフロントヘビーな上に、極端に安定志向で俊敏さや回頭性を欠くため、峠には向かない(スポーツカーとは真逆の特性)
2)特にトルクが有利に作用しない峠の下りでは情けないほど遅い
3)後輪の荷重が小さいため、高速走行時に横風が吹いたり段差を越えたりすると後ろが流される
4)リアサスペンションがトーションビームなせいか、左右非対称な凹凸を越えると車体の後ろ側が跳ねて不快な揺れ方をする
5)直進安定性は良好だが高速安定性は上の車格の車よりも劣る
6)高い速度でも安定して走る反面、日本の公道の速度域だと物足りない
7)最大トルクの出る2500回転でかなり上の速度までカバーできてしまうので、速度が出すぎないように注意する必要がある
8)ハイギアードなため出足が鈍い(その代わり中速域以上での加速は伸びるが、信号待ちが多いと加速が伸びる速度域を活かせないので、街乗りには全く向かない)
9)コストの制約でクルーズコントロールが追従型ではないので、混雑する道路では使いにくい

前が重いというよりもむしろ後ろが軽い印象があります。後ろがもっと重くて変速機の段数が増えれば短所がある程度改善するのではないでしょうか。

2015年10月4日日曜日

高速道路でエコランに挑戦しました

流れの良い一般道を走っているうちに燃費が伸びましたので、せっかくなので高速道路でも走行車線を走って燃費を伸ばしてみようと挑戦しました。 

走行車線で前の車についていくと、80km/hから90km/hくらいです。せっかく車速が安定していましたので、こういうときにしか使わないクルーズコントロールを使ってみました。ON/OFFボタンを押して固定したい速度で+/-ボタンを押すだけです。あいにく前の車の車速が変動しましたので、+/-ボタンを押しながら設定速度を調整しました。クルーズコントロールをつけて走るなら車速の安定している路線バスの後が走りやすいです。アクセルを踏まなくてよいのは楽ですが、前の車についていこうとすると+/-ボタンを押し続けなければなりませんので、右手の親指はせわしないです。アクセラ以上のグレードだと追従型クルーズコントロールがありますので楽なのですが。

ゆっくり走ってディーゼルエンジンの回転数を低く抑えていると、まるでバスのような乗り心地です。スバルのEyeSightみたいなのがついていたらさぞかし楽だろうと思うのですが、その状態で緊張感を保つのはなかなか大変そうです。ゆっくり走るとその分時間がかかりますが、走ってみるとあまり時間の経過を感じずにあっさりと目的地に到着しました。

道路が混みあってくると進路変更で割り込んでくる車のために減速を強いられますが、ブレーキを踏んで一旦クルーズコントロールが解除されてもCANCEL RESボタンを押すと、ブレーキをかける前の速度に戻すべく自動で加速してくれます。そうしているうちに、車内の燃費計の平均燃費があっさりと25km/Lを超えました。MT車だともっと燃費が良くなるのですが、AT車にしてはなかなか良い方だと思います。

燃費が伸びた原因は、加減速が少なかったからではないかと推測します。左車線は比較的速度が安定していますし、加速をクルーズコントロール任せにするとゆっくりと加速しますので、エンジンに負荷がかかりません。速度が高いと燃費が悪化しますが、速度そのものよりも加減速が多いことの方が効いていそうです。速度が高い方が遅い車に減速を強いられる場面が多いですから。空いている高速道路でしたら走行車線での速度も高めですし、トラックを追い越す際にもクルーズコントロールをつけたまま追い越せますので、速度が高くてもさほど燃費は悪化しません。