2021年8月23日月曜日

Mazda 3の床板の振動

Mazda 3の床板の振動が気になる人もいるようですが、床板が振動するのは車が動いているときで、車が動いているときは運転中ですので運転に集中していて、床板の振動まで気にする余裕がありませんでした。

泥のついた靴で車に乗る可能性があるため、分厚いゴム製のオールウェザーマットを敷いているのですが、それが振動を抑え込んでいる可能性もあります(その代わり触感や静粛性は劣るようですが)。オールウェザーマットは通常のマットよりも安価ですので、床板の振動が気になる人には良い買物かもしれません。マットはディーラーオプションですので、新車購入時に普通のマットを買ってしまった人でもディーラーで購入できます。

そもそも力は最も弱い所に逃げていくものですので、床板以外の剛性が高ければ、相対的に剛性の弱い床板が振動するということはありえます。床板の剛性を高めると、今度は他の場所が振動する可能性があります(例えばダッシュボードがギシギシいうとか)。そのようなトレードオフを勘案した上で、どこの剛性を相対的に弱くするか、どこに力を逃がすかを決めているのではないでしょうか。

2021年8月22日日曜日

レンタカーのデミオ1.5Lガソリンエンジン車で高速道路を走ってみました

デミオの1.5Lガソリンエンジン車はディーゼルエンジン車用のAT制御ソフトウェアを流用しているせいか、ガソリンエンジンだとトルクが不足します。そのため、力強く加速したいときには予めアクセルを強めに踏んでおく必要がありますが、それは街乗りのときだけであって、長距離巡航の場合にはさほどパワーが必要ないため問題ないだろうと思っていました。

しかし高速道路を運転してギアを6速に入れていると、トルクが足りないのか徐々に速度が落ちてきます。速度を維持しようとすると頻繁にキックダウンが必要になり、エンジン音も大きくなり落ち着きません。もしかしたらマニュアルモードにして5速固定にした方が楽かもしれません。クルーズコントロールがついていれば特に苦労せずとも速度が維持されますが、あいにくレンタカーに採用されているような安いグレードだとクルーズコントロールがついていませんので、速度を維持するのに苦労します。

マツダはATのさらなる多段化に対して懐疑的なようですが、たしかに高級車のようにパワーに余裕のある車や、低回転でもトルクの太いダウンサイジングターボエンジンならまだしも、マツダのガソリンエンジンはただでさえ熱効率重視でパワーが劣後する上、自然吸気ガソリンエンジンは低回転でのトルクが細いですし、小型車には小さいエンジンしか積みませんので、「マツダの小型車の自然吸気ガソリンエンジン」に限ってはATの多段化にはあまり意味がないのかもしれません。しかしそれでは高速巡航時にエンジン回転数が上がってしまい、高速道路モードの燃費が悪くなってしまいます。ガソリンエンジンにおいて低回転でトルクが不足するのが問題ということでしたら、その領域でモーターアシストを使うことで高速燃費を改善できないものでしょうか。


2021年8月21日土曜日

長時間運転しているとかかとが痛くなってくる

マツダのオルガン式アクセルペダルのせいかどうか知りませんが、マツダ車を長時間運転しているとかかとが痛くなってきます。幸い、腰が痛くなることはありませんが、その代わり、かかとが痛くなるのが連続運転時間の制約となります。

CVTを積んでいるような他社の小型車、とりわけ軽自動車やそれに類似した自動車の場合、アップライトに座って吊り下げ式のアクセルペダルを上から下に踏みつけるような感じですのでかかとに荷重がかかることはないのですが、足を伸ばし気味にしてかかとを支点にしてアクセルを操作しているとかかとに荷重がかかります。

靴の形状にもよります。革靴のようにかかとの部分が硬くて飛び出しているような靴だとかかとにかかる力が強いです。おそらく運動靴ならば比較的ましでしょう。理想的なのは靴底がぺったんこで、かつかかとの部分が丸くなっている靴です。マツダとミズノが共同開発したドライビングシューズはそのような形状になっているようですが、あいにくなかなか入手できません。ディーラーの店頭で買えるくらいに供給が潤沢になればよいのですが。

2021年8月19日木曜日

レンタカーでMazda 2の1.5Lガソリンエンジン車に乗りました

タイムズカーレンタルのクラス指定で予約しましたので、デミオ1.5Lかなと思っていたところ、なんとMazda 2に当たりました。中身はほぼ同じですので、違う分のみ記載します。

まず、ATの制御ソフトウェアが改善されてまともに加速するようになりました。デミオ1.5LのAT制御ソフトウェアはどういうわけかディーゼルエンジン車の制御ソフトウェアの流用だったようで、ギアが高すぎてトルクが不足してキックダウンが必要になる場面がありました。そのため、巡行時には快適だった半面、それなりの加速度で加速しようとするときにはストレスを感じました。

それに対してMazda 2では制御ソフトウェアがまともになったようで、特にトルクの不足を感じることなく普通に加速するようになりました。パワー感としてはMazda 3の2Lガソリンエンジン車と同じくらいでしょうか。Bセグメントで1.5Lエンジンですので、エンジン本来のトルクの余裕が感じられるようになりました。低い回転数で走れますので長距離の移動はとても楽です。車自体の遮音は車格相応ですが、エンジン音は静かです。

次に、シートがMazda 3と同様に骨盤を立てるシートになったようで、腿の裏に圧を感じる一方で骨盤の下に隙間があるような感じです。Mazda 3のシートと異なり、シートの左右の出っ張りから圧迫感を感じます。シートのフレームは旧来のまま(といってもBMアクセラと共通のフレームですが)とのことですので、もしかしたらそのせいかもしれません。

レンタカーの一番下のクラスで乗れる車としてはおそらくこれがベストではないでしょうか。ヤリス1.5Lに乗ったことがありませんのでまだ比較できませんが、トヨタレンタカーで一番安いクラスはヴィッツ1Lかせいぜいヤリス1Lです。フィットは街乗りでは快適ですが1.3Lエンジンですので高速道路ではつらいです。新型ノートはe-Powerしかありませんので、レンタカーの安いクラスでは乗れません。

2021年8月3日火曜日

UK版のMazda 2の諸元表を見てみました

UKでも改良版1.5Lエンジンを積んだMazda 2が発売されましたので、諸元表を見てみました。Mazda 2にはディーゼルエンジンもSkyactiv-Xもありませんので、もうしばらくSkyactiv-G 1.5で頑張らなければならないのでしょうが、この期に及んでSkyactiv-Gの改良をしているということは、Skyactiv-Xの1.5L版が出るまでもうしばらくかかるのでしょうか。

まず圧縮比は13から15に向上。15というのは改良版Skyactiv-Xの圧縮比と同じです。これに伴い低回転でのトルクが向上しています。トルクのピークも4000回転から3500回転に下がっています。0-62mphに要する時間はMT車では僅かに短縮されていますが、AT車では却って微増。低回転でのトルクが太くなった分、燃費のために早めにシフトアップしているのでしょうか。車両重量が10kg前後重くなっているのはなぜでしょう。今回の改良でマイルドハイブリッドをつけなくなった75psモデルですら重量が増えていますので、4-2-1排気管導入によるものでしょうか。

燃費はだいたい1割ほど向上しています。実燃費でこれだけ出れば大したものです。燃料タンクの大きさが同じで燃費が1割向上すれば、満タン給油での航続距離も1割伸びます。もともと欧州での燃費規制に対応するのが目的ですので、燃費重視であるのは順当です。しかしSkyactiv-Gでも燃費がここまで良くなってしまったら、果たしてSkyactiv-Xは必要なのでしょうか。それともXだとさらに燃費が良くなるのでしょうか。

燃費が最も良いのは売れ筋であろう90psMTモデル。次が今回の改良でマイルドハイブリッドが無くなった廉価版の75psMTモデル。追加された115psMTモデルはそれよりも劣り、90psATモデルはさらに劣ります。意外なのは75psモデルの方が燃費が劣ること。燃料噴射を絞っている分、加速に時間がかかるのでしょうか。低出力仕様は税金や保険料が安いために欧州で好まれていますが、燃費規制が厳しくなってくると税金や保険料よりも燃費を重視するようになるかもしれません。

ATモデルには改良前からもマイルドハイブリッドもついていませんが、どうせ売れないのだから企業平均燃費には影響しないと割り切っているのでしょうか。それともマイルドハイブリッドは燃費向上にはあまり効いていなくて、単にシフトショックが軽減されるくらいの効果しかないのでしょうか。ATモデルがいろいろな意味で重視されていないのが見て取れます。

しばらく廃盤になっていた115psモデルが復活したのはなぜでしょうか。たしかに90psモデルよりも速いですが、税金や保険料や燃費を犠牲にするほど魅力的なパワーなのか疑問です。そもそも贅沢品として買うのでしたらもっと上のクラスの車を買うのではないでしょうか。実際には売れることは全然期待していなくて、今回の燃費向上で企業平均燃費に少し余裕が出たのでカタログ映えするモデルを載せられるようになったということでしょうか。「本気を出せばくれくらい走れる」というのが無いと車本来の性能がわかりませんから。