2015年12月31日木曜日

エアコンフィルターを交換しました


納車から1年経過しましたので、エアコンフィルターを交換しました。PMC(パシフィック工業) クリーンフィルター PC-411C という製品が純正互換で安く市販されていると知ってAmazonで購入しました。たまたま表示価格の20%引きのキャンペーンをやっていましたので、安く買うことができました。

交換方法は簡単で、助手席のグローブボックスを開き、横を内側に押して取り外し、正面左奥のエアコンフィルターを取り外し、同じ場所に装着して、グローブボックスを元に戻すだけです。素人でもできます。

取り外したフィルターは真っ黒でしたが、最初にどのような状態だったのか知りませんので、どの程度汚れたのかはわかりません。最初から黒かったという可能性もあります。ただ、「1年または15000kmの短い方」が目安であるにもかかわらず30000km近く走ってしまいましたので、本来あるべき状態ではないのではないかと推測します(夏以外はあまりエアコンはつけないのですが)。前を走る車の排気ガスの臭いが入ってきたりしましたので、消臭効果は無くなっていたのかもしれません。

今回装着したフィルターは初期状態を見ていますので、汚れ方の経過を追うことができます。15000km走行したときにどのような状態になっているのか見てみたいと思います。

2015年12月24日木曜日

デミオの年次改良

2015年12月24日にデミオの年次改良が発表されました。主要諸元も公表されています。これから発売される車の仕様変更であり、既存の車には全く関係ない話なのですが、せっかくですので年次改良前の車に1年乗った経験に基いてコメントしてみたいと思います。
  • ナチュラルサウンドスムーザー:とても興味のある機能なのですが、よく考えて見れば中速域以上ではカラカラ音が聞こえません。
  • 遮音ガラス:13S Touringは高速道路での使用を想定したグレードでしょうから、高速走行時の風切音を遮断するための装備は順当だと思います。
  • DE精密過給制御:現状の課題は出足が鈍すぎることと、速めに加速した際に時速30km辺りで一瞬「ぶおん」とターボが効き過ぎる速度域があることです。改善されるのはありがたいですし、できれば既存の車にもソフトウェアの書き換えを適用してほしいものです。
  • 電動パワーステアリング制御の改良:現状ではセンター付近がギチギチに固められていて、左右方向のグリップ力の立ち上がりを感じるためのステアリングの遊びがありませんので、直進する上で不便でした。これを改良するのは当然だと思います。既存の車にもソフトウェアの書き換えを適用してほしいものです。
  • シャークフィンアンテナ:アンテナがツノだろうとトサカだろうとどうでもよいのですが、タワー式立体駐車場に入る前にアンテナを畳む手間が省けるのは楽かもしれません。
  • シートヒーター:寒冷地で重宝する装備なのですが、同じく寒冷地で必要なヒーテッドドアミラーはついておらず、マツダの寒冷地仕様はどことなく中途半端な印象を受けます。革シートは冬には冷えるのですが、ファブリックのシートはさほど冷えませんので、革シートのLパッケージ以外では寒冷地向けオプションで十分なのではないかと感じます。
  • フラットワイパー:ワイパーに求めるのはきちんと窓ガラスを拭き取れることであり、形はどうでもよいのですが、高価なフラットワイパーを大量に調達することでコストダウンを狙っているのでしょうか。もしワイパー作動時の視界が改善するのであれば有用だと思います。
  • 13S Touringの追加:高速道路向けの本命はXD Touringなのですが、XD Touringが快適に走れる速度は日本の高速道路の速度域に比べて高めですので、高速道路の走行車線をのんびり走る分にはガソリンエンジン車の方が扱いやすく、かつ安価です。日本の道路事情に即したグレードだと思います。輸出仕様と同様に1.5Lエンジンだともっと余裕のある走りができそうですが、1.3Lであってもハイギアードなおかげで高速域でもよく走りますし、むしろ高速走行時の騒音低減の方が重要だと思います。ホイールサイズが気になりましたが、幸い15インチでした。15インチの方がタイヤサイズやホイールサイズが素直ですし、同じく15インチホイールを履くXDと異なり重量バランスも素直ですので、扱いやすそうです。唯一気がかりなのは高速走行時の安定性ですが、XD Touringならともかく、レンタカーで13Sに乗った限りでは、13S Touringの想定される速度域では問題ないと思います。
全般的な印象としては、
  • Touring以上のグレードと無印のグレードとの差の拡大
  • 人気のあるオプションを標準装備化することによるコストダウン
  • CX-3と共通部品を採用することによるコストダウン
  • 同じコストで装備が充実することによるお値打ち感
  • ソフトウェアの順当な改善
が挙げられます。

今回の改良には含まれていませんが、いずれ改善してほしいのは以下の項目です。
  • ダンパー:CX-3の年次改良ではダンパーの改良が含まれていますが、あいにくデミオのダンパーは今回の改良の対象外のようです。まだ量産品の品質が安定しなくて数が揃わないのでしょうか。
  • タイヤ:電動パワーステアリング制御の改良に伴い、新車装着タイヤの選定が見直されることを期待しています。16インチのトーヨーProxes R39は走りに関しては特に不満は無いものの、ロードノイズが大きいため、高速道路を走ると耳が疲れます。
  • 追従形クルーズコントロール:日本の高速道路は混雑するため、追従形でないと本来の意味でのクルーズコントロールとは言いがたいです。追従形クルーズコントロールは既にアクセラ以上には採用済ですが、コストの制約のため、まだデミオには採用されていません。「コスト」の指すものがハードウェアであれば上位車種と共通の部品を採用することでコストを抑制できそうですが、車種ごとのソフトウェアの作りこみであるならば、開発のために固定費がかかりますので、開発手法自体が効率化しない限りなかなかコストが下がりそうにありません。
  • 電動パーキングブレーキ:現状ではコストが高いためか高級車からの導入となっていますが、運転席と助手席との間のスペースに制約のあるコンパクトカーにこそ便利な装備だと思います。いずれコストがこなれてきてアクセラに採用されるくらいになれば、アクセラのお下がりが回ってくるかもしれません。
旧モデルの在庫は限られているでしょうが、在庫処分で安くなるでしょうから、新モデルのハードウェアに興味がなくてかつ安く入手したい人にはチャンスかもしれません。

2015年12月23日水曜日

法定12か月点検を受けました

納車から1年経過したため、法定12か月点検を受けました。有償でオイルを交換してから10000km、冬タイヤに交換してから5000kmの時点で点検を受けられるよう、走行距離を調整しました。点検に併せて、リコール対応2件とMGコートのメンテナンスも実施しました。

今回はいろいろありましたので、2時間近くかかりました。今までブレーキ周りの調子が悪くて、停止時にカックンと揺り戻しがあったのですが、いくぶん良くなりました。オイル交換も実施しましたので、調子がよくなったような気がします。リコール対応の燃料フィルタ点検については、燃料漏れは無かったとのことで、後日対策品が出てから再度入庫することになりそうです。

点検だけですと特筆すべきことがありませんので納車から1年の感想を記しますと、思いの外距離が伸びました。せっかくディーゼルエンジンなのだから2万kmくらいは乗りたいと思っていましたが、この1年で27000km走りました。長距離を走って疲れないとか高速道路で楽というのはそれ自体は主観でしかありませんが、走行距離の数字には表れます。高速道路走行も含めて1日500kmくらいでしたら楽に走れます。

高速道路走行が大半を占める長距離走行での実燃費の低さは抜群で、ディーゼルエンジン車であるだけでなく、車体が小さくて軽いのも効いていると思います。

登場当初は悪評だらけだったマツダコネクトも徐々にソフトウェアが改善され、普通に使う分には特に問題ない水準になってきました。コマンダーノブの使い勝手の良さは最初から変わらず、今では不可欠なものになっています。

発売から時間が経過したこともあり、次第に新型デミオを見かける頻度が高くなってきました。CX-3も少しづつ増えていて、道路上でのプレゼンスは徐々に拡大しているような印象を受けます。デミオで見かけるのはディーゼルエンジン車とガソリンエンジン車とで半々くらいでしょうか。日本でのコンパクトカーの使い方からすればガソリンエンジン車の比率が高くて然るべきなのですが、その割にはディーゼルエンジン車をよく見かけます。ディーゼルエンジン車は街乗りでは必ずしも使い勝手が良いわけではないのですが、それを補うだけの価値が認められているのでしょうか。

2015年12月21日月曜日

マツダコネクトの地図データを更新してみました(2014年度版→2015年度版)

2015年12月21日についに念願のSDカードPlusの地図データ更新が来ましたので、早速更新してみました。入庫を間近に控えておりましたので、そのついでにやってもらうことも考えたのですが、自分でできることなら自分でやりたいですし、自分でやる方がいろいろわかります。

【今回の更新範囲】
今回更新対象の地図データは2015年度版であり、2015年夏までの地図データが反映され、2015年秋にリリースされたものです。2017年度版まで配信される予定とのことで、今回を含めてあと3回地図データを更新できます。2015年春に高速道路の開業が相次ぎましたが、今まで地図データに反映されておらず、新規開業区間を走行するたびに空中浮遊していました。高速道路ならルート上で迷う心配は無いものの、ルート検索時に検索対象とならないため、例えば首都高速中央環状品川線を通るべき状況でレインボーブリッジ経由のルートへと誘導されたりしました。さらに、中央環状品川線を走行すると、空中浮遊どころか、トンネル内で自車の位置を見失ってとんでもない現在位置を表示したりしていました。

【更新までの手順】
地図データ更新ツールのダウンロード・展開方法操作手順は公式サイトにも記載されています。まず、地図データのサイトにアクセスし、地図データ更新ツールをダウンロードします。更新ツールはWindows  Vista/7/8のみで動作し、Windows 10には対応していませんので、Windows PCをWindows 10にアップデートしてしまうと更新ツールを実行できなくなります。また、Macやスマホにも対応していません。Macやスマホしか持っていなければ、誰かのWindows 7マシンを借りるか、あるいはディーラーでやってもらうしかありません。後述の通り、インストールされるのではなく、単に展開後のファイルを実行するだけですので、他のWindows PCを使ってもHDDやレジストリを汚す心配はありません。

更新ツールのファイルは自己解凍式の.exeファイルですのでそれを実行すると、ダウンロードした先のフォルダで展開されます。SDカードを挿入した状態でMapUpdateというフォルダを開き、MapUpdate.exeを実行します。SDカードを挿した状態でないと地図データのダウンロードができません。SDカード内のデータと地図データサーバー上のデータとを照合し、更新ファイルがある場合には更新を促すプロンプトが出ますので、「更新実行」ボタンを押して更新を開始します。

あとは自動でSDカード内の地図データのバックアップ、データダウンロード、地図データ更新、地図データ検証が行われます。ダウンロードするデータが5.2GBありますので、回線の太い場所で実行する必要があります。従量課金接続の回線でダウンロードするとパケ死します。今回の更新に際しては、比較的回線の太い場所で、1時間くらいかかりました。

一時ファイルが格納されているフォルダを覗いてみると、サイズが102400KBに統一された7-zipで圧縮されたファイルがあります。データのダウンロードのステータス画面を見ると、これが53個ダウンロードされる、すなわち圧縮後のサイズで約5.2GB相当のファイルがダウンロードされるようです。すべてのダウンロードが完了したら、これら53個のファイルが結合されて、各種の.KWIファイルが生成されるのでしょう。圧縮ファイルを分割することで、ダウンロードが中断された際に少ない手戻りで再開できるようにしているのではないかと推測します。ちなみに、バックアップされた古い地図データのバージョンにはMMM4M0JP0200302、新しい地図データのバージョンはMMM5M0JP0601600というフォルダ名が付されていました。これらの一時ファイルは更新完了時に削除されます。

更新完了後にSDカードの中を覗いてみると、更新日付が2015年9月30日のデータに置き換えられていました。

【更新後の地図データの確認】
早速SDカードを車に挿してカーナビでルートを検索してみました。関東エリアでは直近で以下の区間が開通していますので、ルート検索で反映されるかどうか試してみました。

  • 常磐道富岡浪江間(2015年3月1日開通)→○
  • 首都高速中央環状品川線(2015年3月7日開通)→○
  • 圏央道久喜白岡境古河間(2015年3月29日)→○
  • 圏央道神崎大栄JCT間(2015年6月7日開通)→○
  • 日本海東北自動車道金浦象潟間(2015年10月18日開通)→×
  • 圏央道白岡菖蒲桶川北本間(2015年10月31日開通)→×
このタイミングですと、2015年10月31日の八王子バイパス無料化は反映されていないでしょう。他にも全国各地で国道のバイパスが順次開通していますが、さすがにそこまでは確認しきれていません。きっと夏頃までに開通した分は反映されているのでしょう。

当然のことながら、今後開通する予定の区間は反映されておりませんので、例えば新東名の浜松いなさJCT豊田東JCT間は2016年2月13日に開通した後も次回2016年12月の地図データ更新までは反映されません。高速道路ですので迷う余地はありませんし、せいぜい東名経由を案内されるくらいですのでさほど支障はしませんが。

一部積み残しがあるとはいえ、2015年春に開通した分が反映されましたので、これでだいぶ便利になりました。

2015年12月17日木曜日

アクセラXDにセダンの特別仕様車

アクセラに特別仕様車「セダンXD」が追加されました(プレスリリース)。2.2Lディーゼルエンジン搭載の全部盛りなのはXDと同様で、車体だけセダンになっています。他にハッチバック車との違いといえばシートの表地の革が違うとか、CD/DVDプレイヤー+TVチューナーが標準装備されるとかくらいで、本体価格が3万円高いのも含めて細かい変更や改良の範囲内です。メディアの記事の見出しだと「アクセラセダンにディーゼル」というのが多いですが、「アクセラXDにセダン」の方が実態に近いのではないでしょうか。

数字を拾ってみると、JC08モード燃費は、セダン、ハッチバックともにMTで21.4km/L、ATで19.6km/L。重量もセダン、ハッチバックともにMTで1430kg、ATで1450kg。セダンの方が全長が120mm大きい一方で、リアウインドウが前進していますので、全体の重量は同じということでしょう(多少重心は低くなるのかもしれませんが)。一方、1.5Lガソリンエンジン車の場合、セダン、ハッチバックともに重量は同じですが、セダンの方が少しだけカタログ燃費が良いです。空力的にはセダンの方が有利なのかもしれませんが、アクセラXDくらいのパワーがあれば影響ないということでしょうか。

一般に、ハッチバックよりもセダンの方が後ろが重くて、特にフロントベビーになりがちなFF車にあっては前後の重量バランスの改善に繋がるのですが、ことアクセラに関してはセダンだからといって後輪への荷重が増えるわけではありません。

しかしそれでも、車体剛性、静粛性、後方視界(リアウインドウの大きさとリアウインドウへの泥はね)の面ではセダンの方が有利で、高速道路を使って長距離を移動するならセダンの方が快適なのではないでしょうか。デミオのサイズだとコストとサイズの制約があって、いろいろ我慢が必要な部分があるのですが、100万円追加してアクセラのディーゼルにすれば、我慢しなければならない部分がだいぶ減少します。もっとも、その100万円で他に何ができるかと考えると悩ましいのですが。

ディーラーの営業曰く、セダンは実用車、ハッチバックはスポーティーな車というくくりとのことですが、アクセラXDはたしかにパワーに余裕があり、足回りもしっかりしているとはいえ、ではスポーツカーなのかと言われると正直疑問です。ディーゼルエンジン車の魅力は太いトルクでゆったり走れることで、特に高速道路で真価を発揮するのですが(一般道ならガソリンエンジンでも十分に走りますし)、だとすればハッチバックよりもセダンの方が向いているのではないでしょうか。

セダンは実用車というくくりでしたらセダンには1.5Lディーゼルエンジンを搭載するという選択肢もあったのかもしれませんが、UK仕様ならともかく、低速域でのストップアンドゴーの多い日本の道路では1.5Lディーゼルエンジンでは鈍重ということなのでしょうか。もし1.8Lくらいのディーゼルエンジンが追加されれば、そちらの方が向いているでしょうから、それまでの繋ぎという意味で「特別仕様車」とされているのではないかと想像します。

アクセラXDが出た時点では、高価な2.2Lディーゼルエンジンを搭載する都合上、「究極のアクセラ」として売り出さざるを得なかったものの、今や300万円のCX-3がそこそこ売れていますので、ならばアクセラだってということなのかもしれません。個人的にはCX-3に300万円出すくらいなら同じ予算でアクセラXDにしたいと思うのですが、それでもCX-3が売れているということは、きっとCX-3にも相応の魅力があるということなのでしょう。また、CX-3にはセダンがありませんので、棲み分けもしやすそうです。

2015年12月16日水曜日

DPF再生と燃費

DPF再生の都度、燃料を多く噴射するために燃費が悪化するのはよく知られていることですが、DPF再生後にはDPF再生前よりも燃費が向上するように見受けられます。

DPFが詰まってくると徐々に平均燃費が落ちてきて、DPF再生が始まると平均燃費が一気に1~2km/Lくらい低下します。この間はi-Stopのランプが消えますのですぐにわかります。DPF再生が終わるとそれまで低下していた平均燃費が元に戻るのですが、平均燃費が元に戻るということは落ち込み分を上回るくらいの燃費向上が必要です。DPFの詰まりが取れて排気が良好になっているのでしょう。

DPFには圧力センサーがついていて、圧力が一定値を上回るとDPF再生が始まり、一定値まで低下するとDPF再生を終了させるのではないかと推測します。DPF再生直後にはDPFへの圧力が低く(排気が詰まりにくい)、DPF再生直前には圧力が高い(排気が詰まりやすい)のでしょう。

2015年12月13日日曜日

デミオディーゼルの冬場の燃費

長距離移動時の1km当たりの燃料コストが低いのがデミオディーゼルの長所ですが、冬場になると燃費が悪化します。車内の燃費計で平均燃費を表示させていると、数時間走らせてやっと夏場並の燃費に戻ります。燃費は運転のしかたや道路状況に左右されますので、正確な数字を出すのは難しいですが、平均するとだいたい2km/Lくらい、10%くらいの差が出ます。

要因はいくつかあって、
  • スタッドレスタイヤ
  • 冬用軽油(夏用よりも凍結しにくい反面、灯油成分の含有量が多く、燃費が落ちる)
  • 冷温始動時のEGR
  • 放熱しやすいアルミブロックのエンジン
  • 同様に放熱しやすい小型エンジン
あたりが思い当たります。タイヤと軽油に関してはあまり選択の余地がありませんが、エンジンが冷えすぎないような工夫が必要かもしれません。暖機運転が正攻法なのですが、暖気のために燃料を使いますし、低負荷だとエンジンが温まるのに時間がかかります。