2020年12月12日土曜日

レンタカーでデミオ1.5Lガソリンエンジン車に乗りました

 タイムズカーレンタルを予約したらデミオ1.5Lガソリンエンジン車に当たりました。最近のタイムズカーレンタルは安いノートやソリオばかりなのですが、今回はたまたまデミオに当たりました。

結論から申し上げるなら、パワーに余裕があって運転が楽でした。これがあれば1.5Lディーゼルエンジンでなくてもよいのではないかと思いました。デミオのエンジンは日本向けとタイ向けを除き1.5Lなのですから、日本でも最初からこれで出せばよかったのにと思います。他の国産Bセグメント車との比較でも、3代目フィット、先代ヴィッツ、(新型ではない)現行のノートのガソリンエンジン車よりもよく走ります。

唯一不満だったのはATの制御ソフトウェアがディーゼルエンジン車と共通なために制御がこなれれていないことです。Mazda 2ではこの点が改善されているようですが、同世代の競合が新型ヤリス、新型フィット、新型ノートe-Powerとレベルアップしていますので、これらと比べてすぐれているかどうかはわかりません。

【エンジン】

緩やかに発進するときは2000回転、速めに発進するときは3000回転、巡航時は1200回転くらいでした。少しだけ走った高速道路では100km/Lで2000回転でした。3000回転まで上がるときを除けば静かで、同じ回転数ならディーゼルエンジンよりもガソリンエンジンの方が静かです。これだけ静かでよく走るなら国産Bセグメントのハイブリッド車と遜色ありません。

【変速機】

Mazda 3やCX-3の1.5Lガソリンエンジン車と同様の小容量型の6ATですが、上記の通り制御ソフトウェアが手抜きなため、一部に挙動のおかしい部分があります。ディーゼルエンジンの太いトルクに合わせてなるべく高めのギアで低回転で粘ろうとするのですが、所詮1.5L自然吸気ガソリンエンジン車のトルクでは足りません。出足が鈍いなと思ってアクセルを踏み込むとエンジン回転数が3000回転くらいまで上がって急にやかましくなってパワーが出ます。この挙動が唐突ですので気持ちよくありません。一方、2000回転くらいまでを維持できるなら静かで快適です。

試しにスポーツモードにもしてみましたが、こちらは回転数が低すぎて落ち着きませんので、山道以外では使いたくありません。

【燃費】

今回走ったルートの大半は流れの良い郊外路でしたが、市街地や渋滞している道路も走りました。郊外路が大半で燃費に有利な条件でしたので、満タン給油での平均燃費で23.17km/L、車載燃費計での平均燃費が22.8km/Lで、だいたい23km/Lくらいでした。排気量が1.3Lから1.5Lに増えても実燃費はほとんど影響を受けていないように見えます。同じルートをデミオディーゼルで走ったら25km/Lくらいではないでしょうか。1.5L自然吸気エンジン車でこの燃費は大したものです。もちろんハイブリッド車の燃費には及びませんが、ストップアンドゴーの少ない郊外路では燃費の差はさほどありません。それにハイブリッド車とガソリンエンジン車との価格差が30万円以上あることを考えれば、さほど乗らない人にとっては安いガソリンエンジン車の方がトータルコストは安いはずです。

【乗り心地】

タイヤは15インチで前がブリジストンのネクストリー、後ろが純正のヨコハマのBluEarth-Aでした。きっと前のタイヤがすり減って交換したのでしょう。エコタイヤで空気圧が高めだとポンポン跳ねますので、乗り心地の一部はタイヤのせいかもしれません。この車は入力のピークを和らげるという考え方で設計されていますので、角は取れているのですが、その代わりに少々ふわふわします。運転する分にはさほど気になりませんが、同乗者はどう感じるのでしょう。