2025年7月20日日曜日

レンタカーで2023年9月商品改良後のMazda 2に乗りました

ここのところタイムズカーレンタルのC1クラスとC2クラスとの価格差が小さかったためC2クラスばかり選んでおり、直近ではMazda 3が続きましたが、久しぶりにC1クラスとC2クラスとの価格差が大きかったのと、どうせそんなに長距離を走らないだろうと想定してC1クラスにしたところ久しぶりにMazda 2に当たりました。

2024年6月登録で走行距離1万km強。レンタカーにしては走行距離が控えめです。2023年9月の商品改良以降ですので、バイオプラスチックを多用して外装が変化したタイプです。先に後ろ姿を見ましたが、その時点では新しい外装に気づかず。車を降りて前を見たときに初めて気が付きました。遠目に見ると形はMazda 2そのものですので、写真での見た目ほどには変化を感じません。レンタカーグレードだったからか、屋根はプラスチックではなく普通の鉄板でした。

フロントグリルだったところに樹脂パーツがあてがわれていて、その見た目自体はさほど気になりませんでしたが、フロントグリルだったところを横から見たときに後ろが空洞になっていて樹脂製の板が出っ歯のようになっていたのを見て、そこが違うのかと気が付きました。樹脂パーツで塞いだ時点でフロントグリルではありませんし、Mazda 2のエンジンの給気口はフロントグリルの上側の開口部だけで、もともと下は単なる飾りですので、別にそこから空気を取り入れる必要はないのですが、随分割り切ったデザインにしたものだと感じました。まるでナンバープレートの台座としてしか機能していないような感じです。樹脂パーツの下の開口部の先にラジエーターがありますので、樹脂パーツで塞がれた分を補うべくラジエーターに風が当たりやすくしているのかもしれません。ラジエーターの正面に風があまり当たらないようになっていますので、もしかしたら多少は空力性能の足しになっているのでしょうか。

ホイールキャップは樹脂製で、近くで見ればデザインが変わったことに気が付きますが、普段そんなにまじまじとホイールキャップを見つめることがありませんので、乗るだけでしたら意識しません。

内装については、ダッシュボード下に樹脂パーツがありますが、この樹脂パーツ自体はもっと前のモデルから採用されていますので、内装の変化は感じません。マツダコネクトも相変わらず第1世代のままです。おかげでタッチパネルが使えますので目的地入力は楽です。コマンダーノブは第2世代のものの方が繊細な印象があり、久しぶりに第1世代のコマンダーノブを使ってみると、目が粗い印象を受けました。

パワートレインに大きな違いを感じました。もともとしばらく前から圧縮比14のエンジンを採用しているのですが、現行モデルではさらにその特徴が出たように感じました。高圧縮比エンジンらしく重低音が響きます。低負荷ではややディーゼルエンジン寄りの音ですが、もちろんディーゼルエンジンほどトルクが太いわけではありませんので、いまいち加速が足りないなと思ってアクセルを踏み込むと、重低音が大きくなるばかりで気持ちよく吹け上がるわけではありませんし、しっかり加速するでもありません。上り坂で速度が落ちているときにアクセルを踏み込んでもなかなか加速しません。見づらいデジタルタコメーターを見ると、一応回転数は上がっているようですが、回転数が上がったような音に聞こえません。もともとSkyactiv-G 1.5は小型で高回転で気持ちよく回るエンジンという印象でしたが、圧縮比を上げたことで、気持ちよく回るという部分が損なわれたように感じます。

レンタカーグレードのためクルーズコントロールがついておらず、高速道路では人力で速度をコントロールしていましたが、上り坂で速度が落ちやすいですし、アクセルを踏んでもあまり加速しませんので、高速道路では扱いにくいです。クルーズコントロールがついていればもっとまともに走るのでしょうか。一方、流れの良い一般国道で60km/hでダラダラ走り続けるような使い方では気持ちよく運転できます。

Mazda 3の1.5Lエンジンは圧縮比13のままですが、たしかに圧縮比14に引き上げることで鈍重な走りになってしまうのでしたらそのままではMazda 3には採用できないと思いました。Mazda 3の1.5Lエンジンは回転数高めで使いますので。

Mazda 3の2Lエンジンもあまり回転数を上げない使い方ですが、それでも高速道路での追い越し加速の際にアクセルを踏み込むとパワー相応にしっかり加速します(その代わりそういう使い方をするとたちどころに燃費が悪くなりますが)。2Lエンジンの156psに対して1.5Lエンジンは110psしかなく、排気量が75%なのにパワーは70%しかありません。重量差よりもパワーの差の方が大きいので、やはりパワー相応という印象を受けます。1.5Lディーゼルエンジンをやめてしまいましたので仕方ありませんが、一体いつまでMazda 2を引っ張り続けるのでしょうか。廃盤にするくらいならとりあえず今のモデルを残してくれた方がありがたいですが。

そこまでして燃費が良くなったかというと、そこまでの燃費の改善は感じませんでした。高速道路から酷道まで走り、大半は流れのよい平坦な一般国道を走り、ときおり坂道も走りましたが、それで21L/km弱。国産Bセグメント車なのですから、自然吸気ガソリンエンジンで20km/Lを超えるのは珍しいことではありませんし、Bセグメントならそれくらいは出ないと困ります。Mazda 3の1.5Lエンジン車も、有利な条件では20km/Lを超えますので、一回り軽いMazda 2ならもっと燃費性能が出てほしいものです。というか、Mazda 3の1.5Lエンジン車の燃費は重量を考えれば自然吸気エンジン車の燃費としては驚異的です。どうやってそんな燃費を弾き出しているのでしょう。

パワートレインに癖を感じましたが、それ以外は素直で扱いやすい車ですので、特に免許を取りたての人には乗りやすい車だと思います。Bセグメントにしては内装が良いのも相変わらずです。