2020年8月8日土曜日

CVTの加速感の無さはどうにかならないものか

普段はCVT車に乗りませんので、たまにレンタカーでCVT車に乗ると勝手が違って戸惑います。AT車だと発進時に徐々にアクセルを踏み込んで所要の加速度に到達したらアクセル開度一定加速度一定で巡航速度まで加速しますし、i-DMにもそのように調教されているのに対し、CVT車で同じようにアクセルを徐々に踏み込んでいくと、出足が鈍くてなかなか加速が悪いなと思ってアクセルをさらに踏み込むといつの間にかかなりの速度に達しています。CVT車に乗ると車の運転が下手になったような気分になります。アクセルをじんわりと踏み込んでいくとCVTがアクセル開度が小さい前提で加速を始めますが、その後アクセル開度が拡大するにつれ、CVTが慌てて加速度を増していきますので、いつの間にか意図した以上の加速度と速度になってしまいます。

ある程度運転しているうちに徐々にCVT車の勝手がつかめてくるのですが、CVT車の場合はアクセルを一定開度まで踏んだらずっとそのまま待っていると車が勝手に最も熱効率の良い状態で加速してくれます。いわば、アクセルペダルで加速度をコントロールするというよりもむしろ、アクセルペダルをスイッチのように使って、スイッチのオン/オフで走る感じです。これならアクセルを踏むか踏まないかしかなくてアクセル開度を微妙にコントロールする必要がありませんので、そういうものだと割り切れば誰でも簡単に運転できそうです。特にパワーの無い車でしたらアクセルをベタ踏みするかアクセルを踏まないかだけですのでさらに簡単ですし、こういうのが本来の意味でのパワーを絞り出す運転なのかもしれませんが、車の性能に制約されている感じがして面白くありません。

一定速度で巡航しているときにはエンジン回転数も一定ですし、回転数も低いため特に不満を感じません。高速域で伝達効率が悪いといっても80km/hや100km/hで走る分にはさほど影響ありません。加速感の悪ささえ解決すればすぐれた変速機だと思います。