ある程度運転しているうちに徐々にCVT車の勝手がつかめてくるのですが、CVT車の場合はアクセルを一定開度まで踏んだらずっとそのまま待っていると車が勝手に最も熱効率の良い状態で加速してくれます。いわば、アクセルペダルで加速度をコントロールするというよりもむしろ、アクセルペダルをスイッチのように使って、スイッチのオン/オフで走る感じです。これならアクセルを踏むか踏まないかしかなくてアクセル開度を微妙にコントロールする必要がありませんので、そういうものだと割り切れば誰でも簡単に運転できそうです。特にパワーの無い車でしたらアクセルをベタ踏みするかアクセルを踏まないかだけですのでさらに簡単ですし、こういうのが本来の意味でのパワーを絞り出す運転なのかもしれませんが、車の性能に制約されている感じがして面白くありません。
一定速度で巡航しているときにはエンジン回転数も一定ですし、回転数も低いため特に不満を感じません。高速域で伝達効率が悪いといっても80km/hや100km/hで走る分にはさほど影響ありません。加速感の悪ささえ解決すればすぐれた変速機だと思います。