2015年4月20日月曜日

デミオディーゼルの後輪の横滑り

フロントヘビーなデミオディーゼル(特にAT車)は前輪への荷重に比べて後輪への荷重が小さいです。限界付近の挙動を試すような激しい運転はしませんし、ワインディングで速く走れるほどの運転技量があるわけではありませんので、普段は後輪が滑ることは無いのですが、それでも今まで特定の状況で後輪が滑ることが見受けられました。

幹線国道の山越え区間や山の中の国道の改良区間のように大型車が通行可能な道幅で上り勾配と緩い曲線が連続する場合、太いトルクのおかげで比較的高速に登坂できますが、曲線通過中に路面に橋梁の継ぎ目等の凹凸があると後輪が突き上げられて一瞬接地を失います。接地が回復するまでの僅かな間に遠心力で車体後方が曲線の外側に振られるのを感じます。特に橋梁の継ぎ目の鉄板は摩擦係数が小さいため、後輪への荷重が少し下がるだけでも影響が出ます。あくまでも感覚的なものであり、実際に計測したわけではありませんので、実際にどの程度滑っているのかはわかりません。

同じ状況でも前輪は全く滑りません。フロントヘビーではあるものの、前輪のグリップ力が大きいため、限界付近にならない限りアンダーステアにはなりません。

前輪側の軽いデミオのガソリンエンジン車ではそのようなことがありませんし、後輪のバネ下重量の大きいアクセラでもそのようなことがありませんので、もしかしたら重量バランスやサスペンションの特性によるものなのかもしれません。前輪側が重いために、運動エネルギーが位置エネルギーに変換されるのが車体後方に集中しているのでしょうか。

マツダのFacebookの記事で、デミオのサスペンションに関する記述がありました。サスペンションの取り付け位置を高くすることで、路面の凹凸からの衝撃を後方に逃がしているとのことです。たしかに乗り心地は良くなりますし、直進している際には問題ないのかと思いますが、緩い曲線を比較的高い速度で通過する際に後輪が突起を越えると、後輪の接地が弱くなることで横滑りしやすくなるのかもしれません。