2019年5月11日土曜日

デミオディーゼルのブレーキその2

たまにマツダのガソリンエンジン車に乗るとブレーキが素直で扱いやすく感じます。吸気バルブの無いディーゼルエンジンだとエンジンブレーキが弱く、代わりにフットブレーキが強めですので、ブレーキペダルでの踏力の調整に気を遣います。特に踏みはじめの微妙なコントロールが難しいため、停止直前のブレーキの戻しは難しいです。また、トルクが太くて上り坂では楽な反面、エンジンブレーキが弱いため下り坂で走りにくいです。前に重いエンジンを積んでいることもあいまって、ディーゼルエンジン車は下りの山道は苦手です。

エンジンブレーキで速度を調整する際、エンジンブレーキが弱いのに合わせて早めにアクセルペダルを戻すのですが、その癖がついているとガソリンエンジン車に乗ったときにエンジンブレーキが効きすぎてしまいます。一方、ガソリンエンジン車はフットブレーキを強く踏む必要がありますので、全体では辻褄が合っていますし、慣れてしまえばガソリンエンジン車の方がブレーキは扱いやすく感じます。

もっとも、長距離巡航時、とりわけ空いている高速道路を走るときにはほとんどブレーキを踏みませんので、ブレーキ操作に関する癖はさほど問題になりません。追越加速が楽であることや、エンジン回転数の低さ、燃料コストの安さなど、長距離走行においては様々なメリットがあります。

反対に、ブレーキをかける機会の多い街乗り主体の乗り方であれば、迷わずガソリンエンジン車をお勧めいたします。加減速の多い短距離走行の繰り返しだとディーゼルエンジンに負担がかかるだけでなく、ブレーキの扱いやすさの観点からもガソリンエンジンの方が向いています。