普段はCX-5のような高い車には乗らないのですが、大人4人が乗れる車をレンタカーで借りる必要があり、トヨタレンタカーは駅から遠く、駅から近いタイムズカーレンタルはアクセラもインプレッサもキャンセル待ちという大義名分を得てCX-5に乗りました。
結論から申し上げれば、たしかにこれは売れますね。第6.5世代車ですが、第7世代のMazda 3と乗り比べてみてもいいですね。
【個体】
現行型CX-5ですが、マツダコネクトは第1世代のものです。66000km以上走行した車でしたが、やれた感じはしませんでした。AWDです。
【パワートレイン】
2.2Lディーゼルエンジンでトルクが460Nmもありますのでトルクに余裕があり、しかも車内にはカラカラ音が入ってきませんので、良い意味であまりディーゼルエンジンらしくありません。低負荷域でダラダラ走る分には大排気量の自然吸気ガソリンエンジン車のような印象です。V8の4Lエンジン車だとこんな感じだろうかと思うものの、あいにくV8の4Lエンジン車には乗ったことがありませんのでわかりません。いまどきそんな車が市場に出ることもないでしょうし。
アクセルを踏み込んだときにぐも-という音が聞こえますので、たしかにディーゼルターボだなと思う程度です。車外ではわずかにカラカラ音がしました。
前の車に追いつきたかったら少しアクセルを踏み込むだけですので実に楽です。少しだけ高速道路を走りましたが、中間加速で有利な車ですので、高速道路での追い越し加速も楽です。
【操縦安定性】
重心の高さがやや気になるものの、その割には意図した通りに曲がります。GVC+のおかげでしょうか。あるいはAWDであることも影響しているのでしょうか。初代CX-5の頃からそうですが、車高が高いのに乗用車みたいに運転できるのはさすがだと思います。しかしこの車の本質はあくまでも高速ツアラーであって、スポーツカー的な使い方は本来の用途ではありません。
【乗り心地】
第7世代車に比べればややダルではありますが、高速道路を巡航するときにはこちらの方が快適です。大人4人乗りの高速ツアラーとしてはカテゴリーキラーだと思います。1人乗り2人乗りの高速ツアラーでしたらMazda 2のディーゼルでしょうが、やはり快適さや内装の質感については車格相応の差を感じます。
【装備】
普段乗り慣れないサイズの車ですので狭い所での取り回しに自信がありませんでした。360°ビューモニターがあれば前方や横のカメラ画像が見えたのですが、ステアリング右下のモニターボタンを押しても限られた範囲しか映らずあまり役に立ちませんでした。
車線から逸脱するとどこからともなくぶーんという音が聞こえてきましたが、あれが車線逸脱警報だったのでしょうか。あまり警報という感じがしませんでした。
アダプティブクルーズコントロールがついていましたが、使う機会がありませんでした。
【燃費】
車載の燃費計で当初は9km/Lくらい、走り終えた時点で16km/Lくらいでしたので、図体がでかくて重いからディーゼルでもこんなものかなと思いましたが、満タン給油での燃費は19km/Lを超えていました。Mazda 2のディーゼルの平均燃費が22km/Lくらいですので、重量を考慮すればよくやっています。排気量に余裕があるのが燃費に良い影響を及ぼしているのでしょうか。