2022年12月23日金曜日

5代目プリウスの価格

新型プリウスの価格がディーラーで発表されているようです。グレードは法人向けX、Kinto向けのU、真ん中のG、上位のZと分かれており、一般人が入手できるのはGとZのみです。うち廉価版のXとUは1.8L、一般人が入手できるGとZは2Lのみとなっています。1.8Lエンジン車はじきにトヨタレンタカーで出回るのではないかと予想します。PHEVについては未発表です。

GのFFの本体価格が320万円、ZのFFの本体価格が370万円、AWDは22万円増しです。いろいろオプションをつけたら乗り出し400万円前後ですので、カローラやインプレッサやMazda 3のSkyactiv-Gといった普通のCセグメントよりも1つ上のクラスで、シビックやMazda 3のSkyactiv-Xと同じ価格帯です。カローラとは別のクラスで棲み分けています。出力も190ps前後と同等です。燃費についてはプリウスの圧勝ですが、当然のことながらプリウスにはMTがありません。

自動車評論家は新型プリウスを絶賛していますが、乗り出し400万円ならそれくらいの出来でないと困りますし、そもそも日本では乗り出し400万円クラスのCセグメント車は現状あまり数が出ていません。同じ予算でハリアーやCX-60やレヴォーグを買えますし、家族で乗るなら速い車よりも広くて立派な車の方が好まれるでしょう。もっとも、Dセグメント車はこれからもっと値上がりするかもしれませんが。

欧州では環境規制対応のためにPHEVのみの販売とされていますが、ロシアから天然ガスを止められて光熱費が大変なことになっている中で高価なPHEV車を買う余裕があるのでしょうか。あるいは、EVを買う余裕がないからハイブリッド車にシフトするのでしょうか。

ロシアの影響をあまり受けていない北米では2Lのハイブリッド車が売れそうな感じがします。アメリカ人の購買力からすればさほど高価ではありませんし、それに何よりもパワーがあってかっこいい車が好まれます。となると利益率の高い北米で稼ぐ戦略でしょうか。