平地で除雪された圧雪路であれば特に不安はないのですが、山道でどの程度走れるのか、坂道やカーブで滑らないかどうかは走ってみないとわかりません。実際に走ってみて、「ここまでは大丈夫」とか「この辺りから滑り出す」といった経験を積むと、やっとどの程度の雪道まで大丈夫かわかるようになり、危なそうなら迂回するなり引き返すなり、あるいは最初から車での移動をやめるなりできます。
実際に走ってみたところ、山道であっても勾配が緩くて圧雪ならば問題なし。ただしカーブでたまに少し滑りました。FFですのでカーブでの後輪の踏ん張りには限度があり、やはり雪道ではAWDの方が安心です。積雪が数センチ増えるとたまに轍に足を取られて滑るようになりました。除雪直後であれば普通のアイスバーンですので、慎重に走っていれば特に問題ありませんでした。日頃からi-DMで急加速急減速急ハンドルをしないよう調教されていますが、そのような習慣は雪道で安全に走るのに役に立ちます。
除雪が入っていない道路では、轍は踏み固められていても真ん中には積雪があり、Mazda 3のように車高の低い車に乗っているとお腹を擦らないか心配なのですが、フロントバンパーの下の中央部分は黒いざらざらした樹脂パーツになっていて、雪を掻いても細かい傷が目立ちにくくなっています。あのデザインは雪道対策だったのですね。それでもやはり雪道はフォレスターやデリカD5のように車高の高い車の方が便利です。Mazda 3ではなるべく雪道を走りたくありません。
雪道を運転して大変なのは、フロントガラスが汚れやすいことです。なまじワイパーで拭き取ろうとするとフロントガラスの表面に汚れがまんべんなくついて、却って前が見えにくくなります。ウォッシャー液には不凍液が入っていますのでウォッシャー液を出しながら拭けば一時的には改善しますが、雪道ではフロントガラスに常時飛沫がかかりますので、一時しのぎでしかありません。さらに寒くなるとフロントガラスが汚れたまま凍りついてしまいます。デフロスタはフロントガラス内側の結露を乾かすのには効果的ですが、温風が吹き出すわけではありませんのでフロントガラス外側の凍結にはあまり効果がありません。
雪道ですので慎重にゆっくり走っていたのですが、到着時にi-DMの点数が2.2にまで下がっていました。走っているときにはさほど気になりませんでしたが、やはりそれなりに空転していたようです。