2020年2月7日金曜日

Mazda 3の操安性能とi-DM

Mazda 3の運転のしやすさはi-DMのスコアにも表れています。まだ3rd Stageまでで走っただけですが、それでも発進時、停止時、交差点通過時に青点灯させやすくなりました。試乗した際に交差点を曲がったときにこれはすごいと感心しましたが、簡単に青点灯できるということはそれだけシャシー性能が良いのでしょう。そのため、ストップアンドゴーの多い市街地では着々とスコアが上がっていきました。おかげで、2nd Stageで走り出してから1日で3rd Stageに昇格しました。デミオディーゼルのときは2nd Stageから3rd Stageに昇格するまで1年以上かかったのですが。

尚、1st Stageから2nd Stageへの昇格には2日ほどかかりました。納車時のスコアがとんでもなく低く、過去10回の平均点がまともな点数になるまで時間を要したためです。1st Stageで2点台とか3点台とかどうやったら出せるのか逆に気になります。1st Stageで走れるのは新車時ならではの楽しみで、普通に運転するだけでどばどば青点灯しますので、あたかも運転がうまくなったかのように錯覚します。

デミオディーゼルはノーズが重くてかつホイールベースが短くしかもフットブレーキの効きが強かったため、減速時には前につんのめって停止時にブレーキを緩めると縮んだフロントサスペンションが一気に戻る一方で、フットブレーキを緩める際の制動力の変動が急だったことから、停止直前に白点灯を回避するのが大変でした。一方、Mazda 3のガソリンエンジン車はノーズが軽くホイールベースが長いですし、トルクもほどほどで、フットブレーキも踏み込み量が少なければ効きすぎることがないことから、加減速時の車体の挙動が穏やかです。車の操安性能に起因する意図せざる白点灯が少ないため、気持ちよく運転できます。

4th Stageと5th Stageの解放はまだやっておりません。ステージを上げることが目的ではありませんし、そもそも解放する方法も知りませんので、しばらく3rd Stageで走ってみようと思います。第6世代車ではスタートボタンを2回押してOnにしてからすぐにトリップメーターのぼたんを6回連続で押すと3rd Stageまでか5th Stageまでかを切り替えられるのですが、Mazda 3で同じことをやろうとしてもステージの切り替え画面になりません。説明書にも書いてありませんし、ネットで検索してもまだ出てきません。

2020年2月6日木曜日

Mazda 3のメーターに平均燃費を表示させたい

Mazda 3のメーターパネルでは、速度計の左側に瞬間燃費と平均燃費がアナログで表示され、速度計の右側で走行可能距離がアナログとデジタルで表示されます。走行可能距離のデジタル表示は10km刻みですが、燃料の残りが少なくなってくると1km刻みになります。

平均燃費のアナログ表示では数字がわからないので、デジタル表示される方法をいろいろ試しました。最初はマツダコネクト上の設定で速度計横のアナログ表示を消してデジタル表示のみにしてみましたが、こうすると瞬間燃費のみがデジタル表示され、平均燃費が表示されません。

ステアリングスイッチのINFOボタンを押すと、速度計中央に平均燃費の数字がデカデカと表示されます。速度計の針は目盛り付近にのみ表示されますが、速度を読み取る上では特に支障ありません。クルージング&トラフィックサポートやMRCC使用時の各種表示は平均燃費表示の下に表示されますので、平均燃費を表示したからといって他の表示の妨げになることはありません。

平均燃費の数字が目立ちすぎるきらいはありますが、今のところ燃費目標未達で、燃費が悪いと航続距離が不足しますので、当面はこの表示にするつもりです。INFOボタンを押す前のデフォルトの状態では中央に平均燃費が表示されないシンプルな速度計表示になっているということは、やはり平均燃費が中央に表示されるのでは目立ちすぎてかっこ悪いと開発者も考えているのでしょう。だったら最初からかっこ悪くならないようにデザインしてほしいです。

第6世代車のようにメーターパネル右側に平均燃費や走行可能距離が表示される程度で十分なのですが、第7世代車では速度計の右側にアナログの水温計や燃料計が目立つように表示されています。しかし水温計や燃料計は、メーターパネルの一等地を占有するほど必要なものなのでしょうか。燃料計は満タン給油からしばらくは満タンの位置を指していて、ある程度燃料が減って初めて目盛りが減り始めますが、そうなると急激に目盛りが減少していきますので、タンク内の燃料の量を正確に示しているわけではありません。どうせ不正確ならデジタル表示で十分です。水温計にしても通常は適切な水温に保たれており、せいぜい冷温始動時に水温が低いくらいですが、それなら水温が低いときと高いときのみその旨が表示されれば十分です。

タコメーターは速度計の左側にあります。第6世代車の廉価グレードだと小さいデジタルメーターで読みにくかったのですが、大きめのアナログメーターになったことで読み取りやすくなりました。しかし、タコメーターの針はよほどのことがないかぎり左側を向いています。タコメーターの左側はステアリングや左手に隠れやすいため、エンジン回転数を読み取りにくいです。もしかしてタコメーターが重要なのはレッドゾーンに入っているときだけという考え方なのでしょうか。あるいは、MT車を運転する際にはどうせ左手はシフトレバーを握っていることが多いから邪魔にならないということなのかなと思ったものの、それは右ハンドル車だけにいえることであって、左ハンドル車ではやはり左手に隠れて読みにくいのではないでしょうか。結局のところ、第6世代車の上位グレードのようにタコメーターが中央にあれば解決することです。

たしかにアナログ風3連式メーターはシンプルで見栄えが良くて内装ともマッチするのですが、工業製品のデザインは機能要件を充足することが前提です。アナログの水温計や燃料計はレトロな見栄えには貢献しているかもしれませんが、デザインのためのデザインに見えます。ここ数年間のデザイナーと実験部門との間の力関係が垣間見えますが、どのみちテストドライバーは運転が上手で運転が好きな人ばかりでしょうから、操縦安定性能や乗り心地には興味があっても、電子機器の使い勝手にはあまり興味がないのかもしれません。



2020年2月5日水曜日

Mazda 3の内気循環切り替え

運転中にエアコンを内気循環に切り替えようとするもボタンが見当たらず、結局断念しました。あとで説明書を見てみたら、内外気切り替え表示のすぐ下のボタンが切り替えボタンとのことでした。運転席でボタンを探すとたしかにありました。文字も絵柄もなく、黒い突起があっただけでした。エアコンの風向表示の下にも同じく文字も絵柄もないボタンがあり、ボタンを押すと手動で風向を切り換えることができました。

どうしてこんなわかりにくいボタンにしているのでしょうか。内気循環を濫用すると車内の二酸化炭素濃度が高くなって眠気を誘うので危険ということは理解できます。エアコンの風向については、どうせフルオートエアコンなのだから機械任せににしてほしいということなのでしょうか。機械の判断が常に正しいならそれでもよいかもしれませんが、フルオートエアコンといってもせいぜい温度を設定するだけで設定温度に近づけようとしているだけです。機械任せにしていると寒いときでも上から風が吹き出したりしていて、どういう意図なのかよくわかりません。

2020年2月4日火曜日

Mazda 3の最小回転半径とホイールベース

Mazda 3のカタログ上の最小回転半径はBMアクセラと同じ5.3mです。一方、ホイールベースはBMアクセラの2700mmからMazda 3では2725mmに拡大しています。単純素朴に考えればホイールベースが拡大した分だけ最小回転半径も拡大しそうですが、どこで帳尻を合わせているのでしょう。

最もありうるのは、単に小数点第2位以下の数字が異なるということで、ホイールベースが1%増えて最小回転半径が1%増えても5.3cmの差でしかありません。この程度の違いなら同じ条件で乗り比べてもおそらく違いがわからないでしょう。

あるいは、マルチリンクサスペンションでは後輪がイン側に傾くのに対して、トーションビームでは後輪がアウト側に傾きますので(少なくともイン側に傾くことはない)、ホイールベースが同じならMazda 3の方が僅かに小回りが効くのかもしれません。

2020年2月3日月曜日

マツダコネクト2のオーディオOFF

マツダコネクトのオーディオのソースを選ぶ画面を見ていたら、一番最後にオーディオOFFというのがありました。今までありそうで無かったのですが、マツダコネクト2になってやっと実現しました。

先代のマツダコネクトだとオーディオOFFの選択肢がないため、なにがしか音源を選んだ上で、音声をミュートするしかありませんでした。USB音源を選んで音声をミュートしても再生が進んでしまいました。USB音源でミュート時に一時停止になったのはだいぶ後になってからです。

オーディオソースの画面には他にもメモリオーディオ(CDをリッピングした音源が格納されたもの)とかHDMIとかもあります。車の中でCDをリッピングする状況をイメージしにくいのですが、高速道路のパーキングエリアでCDを買う状況を想定したものなのでしょうか。深夜のトラックドライバーが眠気覚ましにCDを買うならありえますが、マツダはそういうドライバーを想定しているのでしょうか。HDMIというと、PCやスマホの動画を映し出すものなのでしょうが、運転中に映像が表示されないマツダコネクト画面に映し出す理由がよくわかりません。同乗者が見るならタブレットでも使った方が快適ではないでしょうか。

どうせなら、カーナビ用とは別にSDカードスロットないしmicroSDカードスロットをつけてほしいものです。SDの方がメディア代が安い一方で、microSDならAndroidスマホ用のものを流用できます。今やmicroSDでも256GBのものを安価に購入できますので、車載音源としては十分な容量です。USBメモリを使うと2つしかないUSBスロットのうちの1つを使ってしまいますが、USBスロットはスマホ向けに使いたいです。

2020年2月2日日曜日

Mazda 3のふるさと

Mazda 3のふるさとといっても防府工場のことではありません。東名を走行中に「松田さんのふるさと 松田町」という横断幕を見かけました。Mazda 3のふるさとだったらオフ会にうってつけではないかと思って後で調べてみたら、松田町が全国の松田さんからふるさと納税を募る広告でした。豊田さんのおかげで潤っている豊田市とは異なり、あいにく全国の松田さんからの反応は芳しくないようですが、松田町には工場等を誘致できるような平地がなくみかん畑くらいしかないため、魅力的な返礼品がありませんし、そもそも松田町自体の知名度がどうしようもなく低いのですから仕方ありません。小田急の新松田駅のある所といった方がわかりやすいくらいです。どうやって平成の大合併をくぐり抜けて生き残ったのか謎です。

2020年2月1日土曜日

Mazda 3で高速道路を走りました

初めてまとまった距離で高速道路を走りました。新東名の120km/h区間も走れました(6車線化工事中でしたので80km/h制限ばかりでしたが120km/hで走れる区間もありました)。以下感想です。

【高速域での追い越し加速】
日本の高速道路の速度域でしたら楽勝です。ディーゼルエンジンほどのトルクはありませんが、なにぶんディーゼルエンジンよりもパワーがありますので、アクセルを踏み込んで回転数を上げればあっさり加速します。高速域ではATのシフトダウンも滑らかです。高速域で加速すると、ただでさえ良くない燃費とただでさえ短い航続距離に響きますが、追越車線走行中に後ろからものすごく速い車が追いついてきたとき等、いざというときに余裕があるのは安心です。

【操縦安定性と乗り心地】
デミオよりもホイールベースもトレッドも大きくかつ重心が低いため、当然のことながら高速安定性については車格相応の差があります。横風の影響も少ないです。意外だったのは、乗り味も乗り心地も一般道を走っているときと違わなかったことです。この手の車にありがちなのは低速域でごつごつする代わりに速度が乗ってくると地面に吸い付くような乗り心地になることですが、あいにく良くも悪くも路面に追従するのは高速道路でも同様で、路面の凹凸を拾います。また、一般道でも安定して走るため、高速道路だからといってさらに安定することはなく、かといって高速域でもふらつくことがありません。どんな道でもオールラウンドに同じような乗り味です。

ガソリンエンジン車はフロントが軽いためかもしれず、フロントの重いディーゼルエンジン車だと高速域の方が走りやすいのではないかと推測します。

【エンジン音とロードノイズと風切り音】
いずれも静かです。高速域でも車内で快適に音楽を聴くことができます。デミオディーゼルだとBピラーから盛大に風切り音が入ってきてこの車の空力性能はあまり良くないのではないかと思いましたが、低くて平べったいMazda 3ではそういうことがありません。

【クルーズコントロール】
人力で運転しやすい車ゆえに機械の粗が目立ちます。

既にいろいろな方が指摘されていることですが、従来のクルーズコントロールに比べて加速度減速度が高めです。開発者の意図を推測するに人が運転するのと同じような加減速に設定したのかもしれませんが、あいにく自分で運転するときの加減速は気になりませんが、他人の加減速は気になります。まるで他人の運転する車の助手席に座っているような気分で落ち着きません。それだけでなく、機械がまだ賢くないため、下手なドライバーの運転する車の助手席に座っているような気分になります。

人力で運転する場合、前方の状況を見ながら速度や車間距離を調整するもので、先行車に追いつきそうになったら徐々に速度を落としてスムースに追いつくようにするものですが、機械は気が利きませんので、そのまま設定速度で走り続け、先行車に追いつく直前になって急に減速します。傍から見たらなんとも下手な運転ですし、後続車も走りにくそうです。

車間距離を最小に設定しても周辺の車よりは車間距離が開いてしまいますので、割り込んでくる車が結構いるのですが、割り込まれて初めて急に減速します。人力で運転するのでしたら予め減速して車間距離を開けて入れてあげるところです。

混雑する高速道路では下手な運転でもよいので機械に任せて前車追従走行したくなりますが、ある程度空いてきたら定速走行ベースで先行車に追いついて減速する前に追越車線に出てさっと追い越したくなります。追い越し加速の際に設定速度を超過してアクセルを踏むとアクセル操作が上書きされますが、追い越しを終えてアクセルを離すとたちどころに設定速度まで急減速します。下手したらブレーキランプまでつきますので後続車に迷惑です。従来のクルーズコントロールでしたら、ブレーキをかけずに徐々に設定速度まで減速するだけで、こちらの方が扱いやすかったです。クルーズコントロールで減速する際、先行車への追突を防止する目的でしたらブレーキランプがつくのもやむを得ませんが、追い越し直後に前が空いている状況でブレーキランプが点灯するような減速をする必要などないはずです。

総じて、人力での運転の加減速度に合わせた結果、人力よりもはるかに下手な運転になった印象です。従来のクルーズコントロールよりも運転が粗くなった分、さらにたちが悪いです。テストドライバーから開発者へのフィードバックが十分に機能していないのではないかと疑います。空いている高速道路では人力で運転する方がまだましです。最低限、クルーズコントロールでの加減速の強弱を設定で選べるようにしてほしいものです。もちろんデフォルトでは弱です。

当座の対策としては、アクセルを踏んでいる間はアクセル操作が優先されますので、アクセルを弱く踏んでいる間には減速していきます。アクセルを踏んでいる限り設定速度以下になっても減速し続けますので、設定速度になったらそっとアクセルを離します。急に離すとブレーキがかかります。

【レーンキープアシスト】
車線逸脱警告を有効にしていると、音またはステアリングの振動とともに機械が介入してくるため気持ち悪いです。介入されないようにきちんと運転することが求められますから、それはそれで安全かもしれません。ヒューマンエラーに対するバックアップとしては機能しますが、ズボラな運転をサポートするものではなさそうです。機械が介入するなら、正しくレーン中央をキープできるようになってほしいものです。

ただ、左車線走行時には左に寄ろうとするのに対して、右車線走行時には右に寄ろうとするのには感心しました。出来の悪いレーンキープアシストだと右車線走行時にも左の白線に寄ろうとしますので危険です。

【カーナビ】
高速道路走行時に右側にインターチェンジやサービスエリア・パーキングエリアが表示されるのは従来からですが、サービスエリア・パーキングエリアのサービスの詳細が表示されるようになりました。ファミリーマートなら立ち寄ってもいいけどデイリーヤマザキだったら立ち寄るまでもないといった判断の助けになります。