2020年2月6日木曜日

Mazda 3のメーターに平均燃費を表示させたい

Mazda 3のメーターパネルでは、速度計の左側に瞬間燃費と平均燃費がアナログで表示され、速度計の右側で走行可能距離がアナログとデジタルで表示されます。走行可能距離のデジタル表示は10km刻みですが、燃料の残りが少なくなってくると1km刻みになります。

平均燃費のアナログ表示では数字がわからないので、デジタル表示される方法をいろいろ試しました。最初はマツダコネクト上の設定で速度計横のアナログ表示を消してデジタル表示のみにしてみましたが、こうすると瞬間燃費のみがデジタル表示され、平均燃費が表示されません。

ステアリングスイッチのINFOボタンを押すと、速度計中央に平均燃費の数字がデカデカと表示されます。速度計の針は目盛り付近にのみ表示されますが、速度を読み取る上では特に支障ありません。クルージング&トラフィックサポートやMRCC使用時の各種表示は平均燃費表示の下に表示されますので、平均燃費を表示したからといって他の表示の妨げになることはありません。

平均燃費の数字が目立ちすぎるきらいはありますが、今のところ燃費目標未達で、燃費が悪いと航続距離が不足しますので、当面はこの表示にするつもりです。INFOボタンを押す前のデフォルトの状態では中央に平均燃費が表示されないシンプルな速度計表示になっているということは、やはり平均燃費が中央に表示されるのでは目立ちすぎてかっこ悪いと開発者も考えているのでしょう。だったら最初からかっこ悪くならないようにデザインしてほしいです。

第6世代車のようにメーターパネル右側に平均燃費や走行可能距離が表示される程度で十分なのですが、第7世代車では速度計の右側にアナログの水温計や燃料計が目立つように表示されています。しかし水温計や燃料計は、メーターパネルの一等地を占有するほど必要なものなのでしょうか。燃料計は満タン給油からしばらくは満タンの位置を指していて、ある程度燃料が減って初めて目盛りが減り始めますが、そうなると急激に目盛りが減少していきますので、タンク内の燃料の量を正確に示しているわけではありません。どうせ不正確ならデジタル表示で十分です。水温計にしても通常は適切な水温に保たれており、せいぜい冷温始動時に水温が低いくらいですが、それなら水温が低いときと高いときのみその旨が表示されれば十分です。

タコメーターは速度計の左側にあります。第6世代車の廉価グレードだと小さいデジタルメーターで読みにくかったのですが、大きめのアナログメーターになったことで読み取りやすくなりました。しかし、タコメーターの針はよほどのことがないかぎり左側を向いています。タコメーターの左側はステアリングや左手に隠れやすいため、エンジン回転数を読み取りにくいです。もしかしてタコメーターが重要なのはレッドゾーンに入っているときだけという考え方なのでしょうか。あるいは、MT車を運転する際にはどうせ左手はシフトレバーを握っていることが多いから邪魔にならないということなのかなと思ったものの、それは右ハンドル車だけにいえることであって、左ハンドル車ではやはり左手に隠れて読みにくいのではないでしょうか。結局のところ、第6世代車の上位グレードのようにタコメーターが中央にあれば解決することです。

たしかにアナログ風3連式メーターはシンプルで見栄えが良くて内装ともマッチするのですが、工業製品のデザインは機能要件を充足することが前提です。アナログの水温計や燃料計はレトロな見栄えには貢献しているかもしれませんが、デザインのためのデザインに見えます。ここ数年間のデザイナーと実験部門との間の力関係が垣間見えますが、どのみちテストドライバーは運転が上手で運転が好きな人ばかりでしょうから、操縦安定性能や乗り心地には興味があっても、電子機器の使い勝手にはあまり興味がないのかもしれません。