2020年2月1日土曜日

Mazda 3で高速道路を走りました

初めてまとまった距離で高速道路を走りました。新東名の120km/h区間も走れました(6車線化工事中でしたので80km/h制限ばかりでしたが120km/hで走れる区間もありました)。以下感想です。

【高速域での追い越し加速】
日本の高速道路の速度域でしたら楽勝です。ディーゼルエンジンほどのトルクはありませんが、なにぶんディーゼルエンジンよりもパワーがありますので、アクセルを踏み込んで回転数を上げればあっさり加速します。高速域ではATのシフトダウンも滑らかです。高速域で加速すると、ただでさえ良くない燃費とただでさえ短い航続距離に響きますが、追越車線走行中に後ろからものすごく速い車が追いついてきたとき等、いざというときに余裕があるのは安心です。

【操縦安定性と乗り心地】
デミオよりもホイールベースもトレッドも大きくかつ重心が低いため、当然のことながら高速安定性については車格相応の差があります。横風の影響も少ないです。意外だったのは、乗り味も乗り心地も一般道を走っているときと違わなかったことです。この手の車にありがちなのは低速域でごつごつする代わりに速度が乗ってくると地面に吸い付くような乗り心地になることですが、あいにく良くも悪くも路面に追従するのは高速道路でも同様で、路面の凹凸を拾います。また、一般道でも安定して走るため、高速道路だからといってさらに安定することはなく、かといって高速域でもふらつくことがありません。どんな道でもオールラウンドに同じような乗り味です。

ガソリンエンジン車はフロントが軽いためかもしれず、フロントの重いディーゼルエンジン車だと高速域の方が走りやすいのではないかと推測します。

【エンジン音とロードノイズと風切り音】
いずれも静かです。高速域でも車内で快適に音楽を聴くことができます。デミオディーゼルだとBピラーから盛大に風切り音が入ってきてこの車の空力性能はあまり良くないのではないかと思いましたが、低くて平べったいMazda 3ではそういうことがありません。

【クルーズコントロール】
人力で運転しやすい車ゆえに機械の粗が目立ちます。

既にいろいろな方が指摘されていることですが、従来のクルーズコントロールに比べて加速度減速度が高めです。開発者の意図を推測するに人が運転するのと同じような加減速に設定したのかもしれませんが、あいにく自分で運転するときの加減速は気になりませんが、他人の加減速は気になります。まるで他人の運転する車の助手席に座っているような気分で落ち着きません。それだけでなく、機械がまだ賢くないため、下手なドライバーの運転する車の助手席に座っているような気分になります。

人力で運転する場合、前方の状況を見ながら速度や車間距離を調整するもので、先行車に追いつきそうになったら徐々に速度を落としてスムースに追いつくようにするものですが、機械は気が利きませんので、そのまま設定速度で走り続け、先行車に追いつく直前になって急に減速します。傍から見たらなんとも下手な運転ですし、後続車も走りにくそうです。

車間距離を最小に設定しても周辺の車よりは車間距離が開いてしまいますので、割り込んでくる車が結構いるのですが、割り込まれて初めて急に減速します。人力で運転するのでしたら予め減速して車間距離を開けて入れてあげるところです。

混雑する高速道路では下手な運転でもよいので機械に任せて前車追従走行したくなりますが、ある程度空いてきたら定速走行ベースで先行車に追いついて減速する前に追越車線に出てさっと追い越したくなります。追い越し加速の際に設定速度を超過してアクセルを踏むとアクセル操作が上書きされますが、追い越しを終えてアクセルを離すとたちどころに設定速度まで急減速します。下手したらブレーキランプまでつきますので後続車に迷惑です。従来のクルーズコントロールでしたら、ブレーキをかけずに徐々に設定速度まで減速するだけで、こちらの方が扱いやすかったです。クルーズコントロールで減速する際、先行車への追突を防止する目的でしたらブレーキランプがつくのもやむを得ませんが、追い越し直後に前が空いている状況でブレーキランプが点灯するような減速をする必要などないはずです。

総じて、人力での運転の加減速度に合わせた結果、人力よりもはるかに下手な運転になった印象です。従来のクルーズコントロールよりも運転が粗くなった分、さらにたちが悪いです。テストドライバーから開発者へのフィードバックが十分に機能していないのではないかと疑います。空いている高速道路では人力で運転する方がまだましです。最低限、クルーズコントロールでの加減速の強弱を設定で選べるようにしてほしいものです。もちろんデフォルトでは弱です。

当座の対策としては、アクセルを踏んでいる間はアクセル操作が優先されますので、アクセルを弱く踏んでいる間には減速していきます。アクセルを踏んでいる限り設定速度以下になっても減速し続けますので、設定速度になったらそっとアクセルを離します。急に離すとブレーキがかかります。

【レーンキープアシスト】
車線逸脱警告を有効にしていると、音またはステアリングの振動とともに機械が介入してくるため気持ち悪いです。介入されないようにきちんと運転することが求められますから、それはそれで安全かもしれません。ヒューマンエラーに対するバックアップとしては機能しますが、ズボラな運転をサポートするものではなさそうです。機械が介入するなら、正しくレーン中央をキープできるようになってほしいものです。

ただ、左車線走行時には左に寄ろうとするのに対して、右車線走行時には右に寄ろうとするのには感心しました。出来の悪いレーンキープアシストだと右車線走行時にも左の白線に寄ろうとしますので危険です。

【カーナビ】
高速道路走行時に右側にインターチェンジやサービスエリア・パーキングエリアが表示されるのは従来からですが、サービスエリア・パーキングエリアのサービスの詳細が表示されるようになりました。ファミリーマートなら立ち寄ってもいいけどデイリーヤマザキだったら立ち寄るまでもないといった判断の助けになります。