2017年11月26日日曜日

タイヤとホイールとの相性

今年は例年よりも早く雪が降り始めたこともあり、早めに冬タイヤに交換しました。冬タイヤに交換するとパターンノイズが高くなるのと横剛性が落ちるはずなのですが、パターンノイズは平滑な舗装で発生するものの、横剛性の低下は感じられず、むしろ夏タイヤよりも高速安定性が向上した感があります。冬タイヤはヨコハマiceGuard iG50plus、夏タイヤは同じくヨコハマのBluEarth-Aで、同じメーカーの同じサイズの同じランクのものです。冬タイヤは重量8.8kg、溝の深さが7.6mmなのに対して夏タイヤは重量7.6kg、溝の深さが7.3mmと若干の差がありますが、これは溝の深さの違いによるものでしょうか。

冬タイヤに負ける夏タイヤの存在意義は一体何なのだろうと思ったものの、実は履いているホイールの重量が異なります。冬タイヤをつけているホイールは冬タイヤ購入時にセットで購入した軽くて安いホイールなのですが、夏タイヤをつけているホイールは純正の重いホイールです。おそらく同じホイールを履いていれば夏タイヤの方が高速安定性が良いのかもしれませんが、夏タイヤが純正の重いホイールに負けて潰れやすいのではないかと推測します。かといって転がり抵抗の小さいタイヤで空気圧を高くすると跳ねますし、反対に指定の空気圧よりも下げるとタイヤがさらに潰れやすくなりますので、操縦安定性が著しく低下します。

純正のホイールと新車装着タイヤとの相性は抜群で、今でも代車でデミオディーゼルに乗る際にはロードノイズの大きさと燃費の悪さを除けばさほど不満は無いのですが、長距離走行を売りにしているはずのデミオディーゼルで長時間ロードノイズに曝されるのは致命的ですし、そもそも新車装着タイヤは市販されていませんので、新車装着タイヤに戻しようがありません。

新車装着タイヤを履きつぶしてタイヤを履き替えるのでしたら、タイヤの柔らかさに合わせて軽いホイールに交換するか、あるいはスポーツタイヤを履く方が操縦安定性が改善するのではないかと思います。いかんせん185/60R16の純正サイズではBluEarth-AかLe Mans Vくらいしか選択肢がなく、スポーツタイヤを履くなら195/55R16の中から探さざるを得ないものの、195/55R16のタイヤの指定のリム幅は6Jや6.5Jで、5.5Jの純正ホイールとは合いませんので、どのみちホイールを買い替えることになるのではないでしょうか。

純正ホイールとBluEarth-Aとの組み合わせでも公道での速度域では目立った不具合はなく、むしろ自ずと速度を落として走るようになりますので、田舎道をのんびり走るのが目的ならこれはこれでありかもしれません。

ガソリンエンジン車のように185/65R15でしたら汎用性が高いので、ゆくゆくは操安設計を改善して同クラスの他車と同様にディーゼルエンジン車が15インチホイールを履いても高速安定性を発揮できるとよいのですが。デミオXDは15インチホイールとBluEarth-Aの185/65R15の組み合わせですが、操縦安定性は実はそんなに悪くないものの、高速道路でふわふわしますので、特にこのサイズのまま冬タイヤに履き替えると高速道路では不安かもしれません。