2019年8月10日土曜日

DEQ-1000A-MZに接続したスマホナビから音声を出力したい

スマホをカーナビとして使う上でネックになるのが音声出力です。スマホをBluetoothやAUX経由で接続すればローテクに解決できるのですが、BluetoothやAUX以外の音源を再生できなくなります。スマホの音源をBluetoothやAUX経由で再生すれば音楽とナビ音声の両方が聞こえるようになりますが、音質が劣りますし、音楽再生操作をスマホ画面上でしかできませんので使い勝手も劣りますので、できればBluetoothやAUXを経由せずに音を鳴らしたいです。

DEQ-1000A-MZにはマツダコネクトからの音源のみを再生するスルーモードに加えて、DEQ-1000A-MZにUSBで接続してスマホの音源も混ぜて鳴らすことのできるミックスモードもあります。ミックスモードでマツダコネクトの音源とDEQ-1000A-MZに接続したスマホのナビ音声の両方を再生できれば丁度良いと思って試してみました。

スマホナビとしてまず試したのはYahoo!カーナビです。無料版スマホナビの中では最も地図情報の更新が早いうえ、オービス手前での警告等、日本人の痒い所に手の届く機能が充実しているためです。

【Android版Yahoo!カーナビ】
残念ながらナビ音声はスマホ本体のスピーカーからか細くなるばかりでした。どうやらUSB接続する場合には、Sound Tuneで再生する音楽しか再生できないようです。

【iOS版Yahoo!カーナビ】
こちらはナビ音声をDEQ-1000A-MZ経由で車のスピーカーから出力できました。なぜこのような違いが出るのかよくわかりませんが、もしかして、Yahoo!カーナビがApple CarPlayのみに対応しておりAndroid Autoに対応していないことが関係しているのでしょうか。

【Android AutoのGoogle Map】
Yahoo!カーナビではなければどうかと思って試してみましたが、こちらもだめでした。どうやらAndroidだとうまく行かないようです。

【iOS版Google Map】
こちらはナビ音声をDEQ-1000A-MZ経由で車のスピーカーから出力できました。ナビの使い勝手はYahoo!カーナビにまさるとも劣らず。あとは好みの問題ですが、実走行データに根差した所要時間計算および渋滞回避ルートの選定ではGoogle Mapの方がすぐれており、地図データの新しさや道のわかりやすさやオービス設置箇所等の独自情報についてはYahoo!カーナビ優位に見えます。平時にはYahoo!カーナビ、高速道路の渋滞時にはGoogle Mapというのも一つの使い分けかもしれません。

【iOS版のAppleの地図】
音は出ます。しかしソフトウェアが論外です。Apple純正ソフトウェアなのに、カーナビとして使用中に画面が暗くなるなんて初歩的な設計ミスはありえません。経由地の入力がまともにできません。せっかくGoogleがゼンリンと契約解除しましたので、ゼンリンと契約してゼンリンの地図データを使っていることを売りにすればGoogle Mapユーザーからの転移を見込めたかもしれませんが、ソフトウェアの出来が悪くて地図データ以前の問題です。

スマホナビの音声をDEQ-1000A-MZ経由で再生できることがわかりましたので、見えやすい所にスマホホルダーを取り付けてそこでスマホナビを使えばマツダコネクトをApple CarPlay/Android Autoに対応させなくても済みます。初期マツダコネクトをApple CarPlay/Android Autoに対応させるためのレトロフィットキットは高価ですので(初期型に取り付けようとすると5万円くらいかかります)、代わりに2万円でDEQ-1000A-MZを買って取りつければ、スマホナビの音声出力もできるようになるだけでなく、音質も大幅に改善します。

もちろん画面の大きさが異なりますが、マツダコネクトのディスプレイは7インチ、スマホの画面は5インチ~6インチですので、大差ありません。車は前に向かって走っていますので、縦長のディスプレイの方が前方の進路を表示しやすいことから、縦長表示できるスマホのディスプレイの方が有利ともいえます。スマホナビであれば車に乗る前に目的地設定することができますので、車に乗ったらすぐにナビの目的地案内を使うことができます。

唯一の弱点はコマンダーノブで操作できないことで、そうなると運転中にちょっとした操作をすることができませんので、車を安全な場所に停車させない限りカーナビの画面に触れることができません。また、DEQ-1000A-MZの仕様上、バッテリー電圧が低下すると音が鳴りません。そのため、エンジンを始動してから音が鳴るまで少々時間がかかります。

音楽再生については、マツダコネクトに挿したUSBメモリを音源とする限り特に問題ありません。こちらはコマンダーノブで操作できます。スマホ上のSound Tuneで音楽再生することももちろん可能で、Sound Tuneのイコライザーやエフェクトを使うこともできますが、こちらはコマンダーノブでの操作ができません。Sound Tuneは音楽プレイヤーとしてそこそこ便利ですし、特にAndroidスマホでは標準の音楽プレイヤーがありませんので、これがAndroid Autoに対応すれば便利なのではないでしょうか。