2019年10月28日月曜日

Lineカーナビを使ってみました

これからのトヨタの車ではスマホに入れたLineカーナビアプリを使うとのことで、トヨタ車の標準ならそんなに変なものではあるまいと期待して試しにスマホにアプリを入れてみました。

まずはiOS版からで、Lineのログインプロセスをはしょって目的地設定画面に到達しました。目的地を入力すればすぐにルートが出てきて、かつ「推奨ルート」「距離優先」「一般道優先」といったように複数種類出てくるところまでは大したものだと思いました。経由地を入力したくていろいろ探したのですが見当たらず、ネット上でヘルプを見たら、目的地が表示されている箇所をタップして「+」のボタンを押すと経由地を入力できる由。経由地を一つ入力してみて、次の経由地入力をしてみようとしたものの、目的地と経由地の表示されている画面にはこれ以上「+」ボタンが見当たりません。もしかして複数の経由地を入力できない仕様なのかとびっくりしました。マツダコネクトのカーナビですら経由地を5か所まで入力できるのに。

次にAndroid版をインストールして立ち上げたものの、こちらはLineアカウントでログインしないと一切先に進めない仕様でした。Lineのアカウントを持っている人にとっては問題ないかもしれませんが、カーナビがLineアカウントと紐づいているということは、車での移動履歴をセンテンススプリングされるリスクがあるということで、しかも複数のLineユーザーの移動履歴が同じ場所でマッチしていたら、同乗していたことまでもわかってしまいます。そのようなリスクを取るのに見合ったリターンがあるかというと、そうは見えませんでした。

トヨタ監修でこんなものを出してしまって大丈夫なのだろうかと思いましたが、トヨタといえども得手不得手はあるのかもしれません。Googleと組んで大丈夫かとかYahoo!と組むのを良しとするかはともかくとして、有料版でよければ他にもNavitimeのような定評あるカーナビソフトもあるわけで、組む相手をどうにかできなかったものだろうかと思います。コネクテッドカーの世界はいろいろ大変そうです。

2019年10月27日日曜日

マツダコネクトのUSB端子にある種のスマホを接続するとi-DMが誤作動する?

ここのところ運転中にi-DMが白点灯し点数が下がる事象が頻発していました。頻繁に白点灯した際には3点台や時には2点台といったありえない点数になります。2点台なんて、危険回避のためにものすごい急ブレーキをかけることでもない限り、通常なら発生しえない点数です。エンジン停止時のスコア表示の際には急アクセルの比率が高かったり、急ブレーキの比率が高かったりする表示が出ましたので、i-DMの計算の誤りというわけではなく、元になるアクセルやブレーキの関する信号から何らかの問題が発生しているように見受けられました。決して荒い運転をしていたわけではなく、高速道路で巡行中(当然アクセルもブレーキもステアリングもほとんど動いていません)に白点灯が何秒も継続することがあることから、運転以外の何らかの要因で発生しているのではないかと推測し、タイヤの空転やサスペンションのへたり等の可能性も疑いましたが、今まで決定的な証拠は得られませんでした。

短距離を移動する際には通常通りの点数になることや、かつてシガーソケットからスマホ用の電源を取っていた頃には発生しなかったことを思い出し、試しに問題のスマホをマツダコネクトのUSB端子に接続することなく高速道路を走ってみたところ、それまで3点台や2点台といったあり得ない点数が出ていた状況から一変して、あっさり5.0点が出ました。短距離を移動するときに問題が発生しなかったのは、わざわざスマホを充電させるほどのことの無い状況だったためでしょう。

なぜスマホを疑ってかかったかというと、エンジン始動前にUSB端子に接続すると畳んでいたドアミラーが勝手に開くことがあったためです。車のエンジンを停止させてドアにロックをかけるとドアミラーが自動で折りたたまれ、エンジンを始動するとドアミラーが自動で展開する設定にしていますので、ドアミラーが展開するということは、あたかもエンジンが始動したかのような信号が制御系に流れていることを意味します。それ以降、エンジン始動前にはマツダコネクトのUSB端子に接続しないようにしましたが、エンジン始動後には接続していました。i-DMが誤作動するということは、i-DMの点数が下がるだけならまだしも、その元になるアクセルやブレーキやステアリングに関する信号にノイズが流れているということで、車の制御系にまで悪影響を及ぼしかねないことから、当面は当該スマホをUSB端子に接続することを差し控えたいです。

今回はたまたまi-DMが白点灯して点数が下がるという目に見える事象が発生しましたので気が付きましたが、i-DMが無かったら同じようにスマホをUSB端子に接続しても制御系の信号のノイズに気が付かない可能性があります。その場合、何も気が付かないか、せいぜいなんだかギクシャクして運転しにくいなと感じるくらいだったことでしょう。

もちろんすべてのスマホで再現するわけではなく、iPhoneでは再現しません(ドアミラーが勝手に展開する事象も発生しておりません)。おそらくすべてのAndroidスマホで再現することもないはずで、今のところ不審な挙動が再現するのはシャープのAQUOSシリーズのSH-M05のみです。当該機種に限定されるのかAQUOSシリーズの広範囲で再現するかまではまだわかりません。USBケーブルとの相性の可能性もあります。あるいは、DEQ-1000A-MZを接続しているのがまずいという可能性もあるものの、DEQ-1000A-MZを装着する前から、エンジン始動前にスマホを接続するとドアミラーが勝手に展開する事象は発生していました。問題を特定するためには、様々な可能性ごとに再現実験を行い問題を切り分ける必要がありますが、制御系の信号にノイズが入っている可能性のある状況で公道上で再現実験すると危険ですので、テストコース上でやった方がよいかもしれません。

2019年10月14日月曜日

タイヤ空気圧と操縦安定性

秋になると気温が下がりますので、タイヤの空気が抜けていなくても空気圧も下がっていきます。この前高速で妙にタイヤが空転してi-DMが長時間白点灯して走りにくいと感じたのですが、給油時に空気圧を測ったらかなり下がっていました。規定の空気圧にすると走りやすくなります。これはトーヨーの新車装着タイヤでだけでなくヨコハマのBluEarth-Aでも同様です。

デミオディーゼルの規定の空気圧は前260kPa、後230kPaと高めで、「燃費のために空気圧を上げているのではないか」と言う人もいるようですが、燃費だけでなく走りのためにも必要な数字に思えます。「空気圧を下げると乗り心地が良くなる」とも言われていますが、空気圧が下がっていたときに乗り心地が良いと感じることはありませんでした。平滑な路面でなら乗り心地が良くなるのかもしれませんが、荒れた路面では、空気圧が下がるとタイヤがたわみやすくなる分サスペンションの動きが悪くなり、たわんだタイヤが復元しようとする際に変なタイミングで反動が発生しますので、却って乗り心地が悪く感じられます。規定の空気圧まで上げると、たしかに突き上げは感じられますが、揺れがすぐに収束するように感じます。

操縦安定性のためにある程度の空気圧が必要なのは他の車でも同様ですが、なぜデミオディーゼルの規定の空気圧はこんなに高いのでしょうか。他の車だと高くてもせいぜい前250kPa、後220kPaくらいです。デミオディーゼルの場合、前輪にかかる荷重の割にタイヤが細いせいでしょうか。幅が広ければ荷重が分散しますので、空気圧がそんなに高くなくてもたわまないはずです。185/60R16という珍しいサイズだとやはりバランスが悪いのでしょうか。16インチホイールを履くならアクセラのように幅205mmあった方がよいのかもしれませんが、15インチタイヤのタイヤハウスに収めるために幅を切り詰めているのが良くないのでしょうか。しかし幅の広いタイヤを履いているCX-3の操縦安定性や乗り心地が良いかというとそうでもなく、そうなるとシャシー設計時に想定されたタイヤのサイズによって制約されているのでしょうか。

2019年10月6日日曜日

CX-30の実車を見ました

CX-30の実車を近くで見かけました。色はポリメタルグレーでした。ガソリンエンジンかディーゼルエンジンかは見た目からではわかりませんでした。見ただけですのでエクステリアの印象だけです。

【尻】
ポリメタルグレーということもあり、Mazda 3のファストバック同様にぬめっとしています。ただ、リアハッチの天地寸法が大きく、ナンバープレートの左右にまで垂れ下がっていますので、白いナンバープレートが出っ歯のようで、ガチャピンのように見えました。テールライトは少しタレ目気味でした。リアウインドー下の天地寸法が大きいため、Mazda 3のファストバックよりも間延びした印象です。前や横はあまりSUV風に見えないよう工夫していますが、後ろ姿はSUV的です。リアハッチ下部の凹みを左右方向に伸ばして上下で一体感を持たせないよう工夫していますが、それでも遠目に見ると間延びして見えます。

【フロント】
ナンバープレートがフロントグリルの中に無いこともあって、見た目はすっきりしています。Mazda 3よりもボンネットが高い分立派そうに見えますが、フロントグリルが平べったいため、それでもSUVにしては平べったい印象です。そうなるとMazda 3のボンネットをさらに低くしなければならない理由もなんとなく想像がつきます。ボンネットを高くして立派そうに見せかけるのはCX-3と同様ですが、CX-3よりもフロントグリルの左右方向を拡大したり、フロントバンパー下の黒いプラスチックパーツを分厚くすることで、乗用車然とした見た目にしています。

【高さ】
CX-5が隣にいましたので、違いがわかりやすかったです。最大の違いは高さです。2台並ぶとまさにフォレスターとXVのような感じです。全体のサイズはCX-30の方が一回り小さいはずなのですが、高さの違いほどわかりやすくはなく、CX-30の天井の高さが気にならなければCX-30でも十分かもしれません。CX-30の全長はCX-3とさほど違いませんが、CX-3に比べると後席の天井を高くしたり後席の窓の天地寸法を拡大するなどして、後席の居住性を改善しているのが見て取れます。CX-5は登場当初に比べて値段が上がっていますし、FRの新型になればさらに高くなるでしょうから、初代CX-5初期型から乗り換えるとしたら、予算面ではCX-30が現実的ではないでしょうか。

【タイヤ周辺】
CX-5よりもCX-30の方がタイヤ周囲の黒い縁取りが分厚くて、縁取りの外周部のサイズはCX-5と同じくらいあります。CX-30は車体をかさ上げするのではなく、ドアの裾の黒いプラスチックをリアバンパーと一体に見せることで、車体がかさ上げされたかのように見せかけるデザインです。台枠の上にハッチバック車の車体が乗っかっているかのように見えます。単純に車体をかさ上げしないのは、床下に電気自動車用の蓄電池を搭載するためでしょうか。側面の鋼板が曲がりくねっている一方で、裾のプラスチックパーツは直線基調ですので、両者をうまくつなげるのがデザイナーの腕の見せ所なのでしょう。

【全長】
Mazda 3よりも短いものの、それは単にMazda 3がCセグメントにしては全長が長いだけであって、CX-30の全長はCセグメントとしては標準的ですので、全長が短いからと言い訳できるサイズではありません。かさ上げされたゴルフみたいな感じです(後席の窓の形はゴルフというよりもむしろポロですが)。

速度が乗ってくると乗り心地が良くなる

走行距離が増えてくるにつれてサスペンションがへたってきたのか、街乗りだと路面の凹凸を拾うたびにひょこひょこと細かく揺れます。GVC付の車を試乗した後だとなおさら気になります。しかし高速道路を走って速度が乗ってくると乗り心地が良くなってきます。今までそんな風に感じたことはなかったのですが、街乗りでの乗り心地が悪くなってくるにつれて、高速域での乗り心地がさほど悪くなっていないことに気づくようになりました。

もちろん高速道路の方が一般道よりも舗装が良いというのもありますが、運動エネルギーは速度の2乗に比例しますので、路面の凹凸による衝撃も速度の2乗に比例するはずです。もしあるとすれば、車体の慣性力やホイールの慣性力によって車体を地面に押さえつける力が強くなることでしょうか。

DJデミオは後ろが軽いせいか、後輪に荷重がかかっているときの方が乗り心地が良いです。シャシーはDYプラットフォームがベースですが、DEデミオから軽量化されましたので後輪への荷重が本来想定されていたよりも不足しているのではないでしょうか。

2019年9月23日月曜日

Mazda 2に試乗しました

Mazda 2の試乗車がディーラーに入りましたので、早速試乗しました。時間に余裕があったのとMazda 3やCX-30の陰に隠れて目立たないため、ガソリンとディーゼルの両方に試乗できました。

【タイヤ】
どちらも16インチでしたが、トーヨーのProxes R55という専用設計の新車装着タイヤでした。トーヨータイヤのウェブページにもまだ出ていません。Proxes R39と別の型番を起こしたあたり、いろいろ設計変更されていそうです。専用設計タイヤだと、履きつぶした後で市販タイヤを購入した際に乗り味が変わってしまいます。15インチならBluEarth-GTですので、市販タイヤと新車装着タイヤとの違いこそあれ、専用設計タイヤからの履き替えよりは影響が小さいのではないでしょうか。

【サスペンション】
トーションビームを眺めてみたところ、やや中央がくびれており、Mazda 3と同様に新設計のものかもしれないと思ったものの、DJ前期型のトーションビームも見てみたらほぼ同じものでした。ダンパーはかなり太いものがついていましたが、メーカー名までは読み取れず。

試乗しての感想は、デミオ以上Mazda 3未満でした。交差点で曲がるときの自然な感覚はMazda 3と同様です。デミオのときには「所詮デミオか」と思いましたが、Mazda 2ではかなり良くなっています。ブレーキをかけて停止するときの自然な感覚もMazda 3同様です。こういう所をみっちり作り込んでいるのには好感が持てます。トーションビームが従来と同じなのにどうやって改善したのでしょう。

荒れた路面を通過するとガタガタと揺すられるのはMazda 3と同様ですが、Mazda 3よりは角が取れている感じです。その代わり、車体が軽いせいか、あるいは車体の剛性に差があるのか、車格相応に揺れます。Mazda 2とMazda 3の違いがマイナーチェンジかフルモデルチェンジかの違いなのか、あるいは車格の違いなのかはまだわかりません。ガソリンエンジン車よりもディーゼルエンジン車の方が後ろが跳ねるのが気になりましたが、ディーゼルエンジン車は前が重いので余計に後ろが跳ねるのかもしれません。

Mazda 2はガソリンエンジン車もディーゼルエンジン車もDJ初期型に比べれば圧倒的に乗り心地が良いです。

【エンジン】
1.5Lガソリンエンジンに比較的余裕があるものの、ディーゼルエンジンの方が低い回転数を維持したまま加速できる分余裕がありますので、長距離走る分にはディーゼルエンジンの方が楽でしょう。でもそれくらいの差しかありません。昔と違って今ではディーゼルエンジン車とガソリンエンジン車とで差をつけませんので、街乗り主体ならガソリン、長距離乗るならディーゼルと用途に応じて決めれば十分でしょう。もっとも、街乗り主体のつもりでディーゼルエンジン車を買ってしまっても、乗り始めればどのみち走行距離が伸びますので、さほど問題ありません。5年で10万km乗れば燃料代だけで元が取れます。遠出する頻度が少し増えれば1年で2万kmなんてすぐです。価格差もせいぜい15万円程度です。ただし、ディーゼルエンジン車を買うとなると重量バランスがよく条件の悪い路面にも強いAWDが欲しくなってしまいますので、実際の価格差はもっと大きくなりますが。それに、ディーゼルのAWDとなると乗り出し300万円くらいしてしまいますので、Mazda 3との比較になってしまいます。

ガソリンエンジンだと一部の速度域でトルクが苦しい場面がありますので、ガソリンエンジン車にはばね下重量の軽い15インチホイールの方が合っているかもしれません。

1.5L自然吸気エンジンでもそこそこよく走りますので、将来Skyactiv-Xの1.5Lなんて載ったらストレスフリーで運転できそうです。その代わりBセグメントなのに350万円くらいしそうですので、むしろMazda 3やCX-30と比較されるかもしれませんが。

【シート】
骨盤を立てるシートになっています。深く掛けると骨盤上部に当たる箇所が硬くて、ここで骨盤を立てているのがわかります。ガソリンエンジン車はネイビーのファブリック、ディーゼルエンジン車はブルーグレーのレザーですが、どちらも写真で見るよりも自然な色です。というか、どうして写真では不自然な色にするのか理解に苦しみます。ネイビーといっても写真に出ているような紺色ではなく、予備知識が無ければ濃いグレーに見えます。よく見ると腰の当たる部分の糸が紺色だったり、ドアの内張りの布が紺色だったりしますが、言われないと気が付きません。車の内装としてはしごくまっとうなものです。ブルーグレーも、やや青みがかったグレーで、車の内装としては別段違和感ありません。白のレザーよりも汚れが目立ちにくいのではないでしょうか。当初はどうしてこんな色にしたのだろうと思いましたが、ポリメタルグレーの色合いであることを思い出しました。マツダはソウルレッドを出した頃はソウルレッド推しでいたるところに赤の差し色を入れていましたが、マシーングレー推しになってからは赤の差し色の代わりにグレーの差し色を使うようになりました。今度の青系内装はポリメタルグレー推しでしょうか。

レザーシートは生地に張りがあって硬いので、しっかりフィットするシートが好みならファブリックの方が適していそうです。

【その他内装】
いつものデミオです。

【マツダコネクト】
従来型です。CarPlayやAndroid Autoに対応しているタイプのはずですが、スマホとケーブルを持ち込まなかったため試せていません。

【フロントグリル】
中の黒いメッシュは写真では網目模様に見えますが、プラスチック製でぶつぶつが外側に向かって飛び出しています。ぶつけたら簡単に壊れそうですが、それも歩行者保護のうちなのかもしれません。ピアノブラック塗装で、立体的なぶつぶつへの光の当たり方に応じて反射のしかたが異なるのが売りのようです。Bセグメントのくせにフロントグリルが凝っています。

上品な見た目ですが、エンジンも上品になってしまいましたので、初期どっかんターボの頃のようなやんちゃな見た目から変えるのはわからないでもありません。

【ライト】
デミオよりも少し細くなったとはいえ、他の車に比べれば比較的くりっとしています。ロービーム周辺のポジションランプの形状が変わったのと、ハイビームが四角いものに変更されています。

【ホイール】
写真で見たアルミホイールは派手でしたが、試乗車についていたのはメーカーオプションの16インチホイールで、安いせいか、デミオの15インチのアルミホイールと同様の普通の見た目でした。

【バンパーについているメッキパーツ】
無ければ間が抜けてしまうのでしょうが、機能の裏付けの無い単なる装飾です。安いグレードだと黒いプラスチックなのですが、そちらの方が落ち着いて見えそうです。

2019年9月15日日曜日

Mazda 2の新車装着タイヤ

ヨコハマタイヤが9月12日のMazda 2発売に合わせて、Mazda 2の新車装着タイヤの納入を開始した旨のプレスリリースを出しました。もともとBluEarth-GTはデミオの15インチの新車装着タイヤであるBluEarth-Aの後継ですし、BluEarth-Aは廃盤になっていますので、BluEarth-GTの採用は順当といえます。

「装着サイズは185/65R15 88S」とありますので、では185/60R16の方はどうなのだろうと思って探してみたところ、いつの間にかトーヨータイヤからProxes CF2の185/60R16が出ていました。リム幅5.5Jとまさにデミオ用です。ついこの間までトーヨーから出ているこのサイズはエコタイヤのNanoEnergy 3Plusしかなかったため、選択肢として真面目に検討していなかったのですが、タイヤの選択肢が増えること自体はありがたい話です。ただ、トーヨータイヤからプレスリリースが出ているわけではなく、これがMazda 2の16インチの新車装着タイヤであることを示す証拠は今のところありません。Proxes R39のように市販されていない形式となる可能性もまだあります。

→Mazda 2の実車で見たところ、16インチタイヤとして、Proxes R55というタイヤがついていました。専用設計タイヤのようですが、情報が出ていないためどのようなタイヤなのかわかりません。

ちなみにトーヨーの新車装着タイヤのページではProxes R39Aというのがあり、いつの間にかProxes R39から型番が変わっていました。デミオ専用タイヤですので、サスペンションセッティングの変更に合わせた仕様変更なのだろうかと推測するものの、R39とR39Aの違いが何なのかを知る手がかりがありませんので、もしかして単なるコストダウンなのだろうかと勘繰ってしまいます。

185/60R16の市販タイヤの他の選択肢といえば、エコタイヤを除けばブリジストンのRegno GRⅡやダンロップのLe Mans Vといったコンフォートタイヤくらいです。BluEarth-GTの185/60R16はまだ出ておりません(タイヤ屋曰く、BluEarth-Aの在庫が無くならない限りBluEarth-GTの製造を開始しないのではないかとのこと。事実上デミオ専用サイズのため、わからないでもありません)。ヨコハマのAdvan db V552も195/55R16ならありますが、185/60R16はありません。

もっとも、Mazda 2で16インチタイヤを標準でつけるのはL Packageだけであり、S Packageまでは15インチです。S Packageで16インチのオプションがあるくらいです。デミオ時代に16インチだったXD S Packageは15インチになりました。BluEarth-GTに関する記事を見ると、BluEarth-Aに比べて操縦安定性が向上したとあります。BluEarth-Aは高速道路での安定性やグリップ力がProxes R39よりも劣りますが、操縦安定性の向上がもし本当なら15インチのBluEarth-GTでも十分かもしれません。185/60R16よりも185/65R15の方が汎用性が高くタイヤの選択肢も多いですし、それに16インチよりも15インチの方がタイヤもホイールも安いので、様々なメリットがあります。