2014年12月29日月曜日

デミオXD Touringで長距離を走ってみました

デミオで長距離を乗ってみましたので、街乗りではわからないこともわかってきました。

【高速道路】
街乗りではごつごつした感じですが、速度が乗ってくるにつれて乗り心地が良くなるのは、国産車というよりもむしろ欧州車に近いです。

直進安定性は抜群で、パワステも重いので高速巡航はとても楽です。日本の高速道路の法定速度が時速100kmなのが勿体無いくらいです。時速100kmでのエンジン回転数は1800回転程度で、理論値通りです。タイヤがすり減ったり空気圧が下がってタイヤがたわむともう少し回転数が上がるでしょう。

試しにクルーズコントロールを使ってみましたが、追従形ではないため、交通量の多い道では実用的ではありません。田舎の空いている高速道路では前の車に追いついたら簡単に追い越せますので、定速走行でき、無駄な加減速の無い燃費の良い運転ができます。

高速道路ではロードノイズが大きく、カーステレオの音はほとんど聞こえません。アクセラやプレマシーでは時速100kmでもカーステレオの音が聞こえるのですが。タイヤの静粛性とグリップ力との間にはトレードオフがありますので、仕方ない面もありますが、これさえなければ高速道路では申し分ないだけに残念です。

【流れの良い幹線道路】
これくらいの速度域ですとロードノイズもさほどありませんので、実に快適に走れます。緩やかなカーブではレールにはまったように気持よく走ります。

【流れの良い国道】
これも快適に走れます。青信号発進でもトルクの不足を感じません。低排気量ガソリンエンジン車の場合、トルクが不足するとアクセルを踏み込んでエンジン回転数を上げますので、エンジン回転音がトルクの不足を感じさせるのですが、ディーゼルエンジンの場合、踏んでもさほど回転数が上がりませんので、エンジン回転音があまり変化せず、そのためトルクの不足を感じることなく走れます。

【急坂】
せっかくトルクの太い車ですので、ディーゼルエンジンの実力を試すべく、普通の車では登るのを躊躇するような急坂を登ってみましたが、1速ながら楽々と駆け上りました。車体が小さいので狭い道も無理なく通れます。普通の山道でしたら平地と同じように走れそうです。

【下り坂】
パドルシフトとマニュアルモードの両方を試してみました。連続下り勾配の場合はマニュアルモードの方が楽ですが、局所的にエンジンブレーキが必要な下り坂がある場合にはパドルシフトで即エンジンブレーキをかけるのが便利です。マニュアルモードやパドルシフトでは、エンジン回転数が上限を越えないようギアの範囲が制限されていますが、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも最高回転数が低いため、1速まで落としたい場面でも2速までしか下がらないことがありました。街乗りと同様に、ディーゼルエンジンの割にはエンジンブレーキが強いものの、下り坂ではガソリンエンジン車の方が有利かもしれません。

【ハイビームコントロール】
デミオでハイビームコントロールを有効にするためには、ライトをAUTOにして、レバーを奥に倒してハイビームの位置にします。あとは自動でハイビームとロービームを切り替えてくれますので、ハイビーム必須の田舎では重宝します。

オートライトはエンジンを切ると自動的に消灯されますので、AUTOの位置のままにしておいても大丈夫です。

【地図表示】
一般道で長距離を走る場合、ピンポイントで目的地を設定するのではなく、だいたいの方向を決め手付近の国道を目安にして走ることがあります。そこそこ大きな縮尺では問題ないのですが、カーナビで画面を縮小表示するとき、ある程度以上縮小すると国道番号が表示されなくなりますので、道がわかりにくいです。そのような際には、カーナビに頼らず紙の道路地図を参照する必要があります。

【座席】
まる1日座っても疲れません。スカイアクティブ以前のマツダ車だと長時間座っているとお尻が痛くなったのですが、最近の座席は随分良くなりました。ガソリン車に乗った際には背もたれ両側の出っ張りが窮屈な印象を受けましたが、ディーゼル車の座席は表面の材質が違うせいか、背もたれ両側の出っ張りに圧迫感がありません。

まだワインディングは走っていませんが、機会があったらご報告したいと思います。