2014年12月30日火曜日

デミオXD Touringで山道を走ってみました

今度は山道を走ってみました。

【上り坂】
低速で坂を登るときは1300回転くらいでした。青信号発進のときよりもさらに回転数が低いです。上り坂でキックダウンして加速する場合でも2000回転くらいです。低排気量ガソリンエンジン車だと上り坂で3000回転くらいなのですが、デミオディーゼルの場合は低排気量ガソリンエンジンの半分の回転数で、しかも余裕があります。普通の車では登るのを躊躇するようなものすごい急勾配であっても1速にすれば3000回転で軽々と駆け上がることができます。

上り坂ではストレスフリーです。強いて言えば前を走る遅い車が邪魔に感じられるのがストレスでしょうか。なまじ動力性能に恵まれた車を運転すると公道で苦労するというのは、ナンバープレートを斜めにしたりしているDQN仕様のGT-Rにも通じるものがあります。動力性能はそこそこであってもただ運転するだけで気持ちの良い車の方が公道向けではないでしょうか。

【下り坂】
アクセルを抜くだけでもそこそこエンジンブレーキがかかりますので、強いエンジンブレーキを必要としないときにはアクセルを抜くだけでも十分です。車体が重いですし、ガソリンエンジン車ほど強いエンジンブレーキをかけられるわけではありませんので、下り坂には弱いかと予想していましたが、意外と普通に下れます。Skyactiv-Driveは自動で減速シフトダウンしますので、ブレーキを踏んで減速してシフトダウンさせるとエンジンブレーキも強くなります。

連続下り勾配を走行する場合、エンジンブレーキ主体の走り方になりますが、そのようなときにはシフトレバーを倒してマニュアルモードにした上で、パドルシフトでエンジンブレーキ力をコントロールすると、パドルシフトの操作だけで坂を下りることができます。シフトレバーで操作してもよいのですが、手動でシフトアップやシフトダウンする場合にはパドルシフトの方が楽です。

デミオディーゼルが苦手としているのは、緩くない下り坂を高速で下りるような場合です。緩い下り坂を高速で下りるならDレンジのままアクセルを離すだけで十分ですし、急な下り坂をゆっくり下りるなら低速で1速や2速で下りればよいので特に問題ないのですが、高い速度で下りようとする場合、ディーゼルエンジンの最高回転数に制約されて、十分にシフトダウンできません。エンジンブレーキ力が不足して1速までシフトダウンしたい場合であっても、2速までしかシフトダウンできなかったりします。

【ワインディング】
カーブ手前でブレーキをかけて、カーブでブレーキを抜いて曲がるという教科書通りの操作で特に問題なくノーズを曲げることができました。アクセラ1.5Lやデミオ1.3Lだともっとズボラに曲線を通過できるのですが、デミオディーゼル車だとそういうズボラな運転ではなく普通に運転する必要があります。

ワインディングでの走りはデミオ1.3Lとアクセラ1.5Lの中間でしょうか。デミオほど楽に走れるわけではなく、アクセラほど楽しく走れるわけではありませんが、そこそこ普通に走れます。また、フロントは重いものの、車体が小さいおかげで臆せずノーズを曲げることができますので、狭い道でも比較的楽に走れます。

今のデミオはガソリン車とディーゼル車とで想定される用途は異なるものの、どちらも基本的にはそれぞれの得意とする道で楽に運転できることを旨とする車であり、決してスポーツカーではありませんので、峠を攻めるみたいな用途にはあまり向いていません。コンパクトカーで峠で遊びたかったら、スイフトスポーツとかDE前期型デミオとかの方が向いているかもしれません。