2014年12月31日水曜日

デミオディーゼル街乗りのコツ

【青信号発進時】
デミオにはアイドリングストップがついていて、ディーゼルでも素早くエンジンがかかりますので、信号待ちの際には重宝します。青信号になるとブレーキペダルから足を離してアクセルを踏むわけですが、ここでi-DMが白表示(運転が荒い)になっていました。

発進時にはアクセルをほとんど踏まず、一呼吸置いてトルコン段を抜けてからアクセルを徐々に踏むとi-DMが緑表示になります。もっと踏んでも青表示になる程度です。公道上での普通の加速で緑表示です。青表示の場合にはかなり加速しますが、その分法定速度に到達するのも早くなります。アクセルを踏み込む前に一呼吸置くと、隣の車線の車から引き離されたりするのですが、その後の加速が伸びますので、さほど影響ありません。

i-DMは加速度の変化を計測し、加速度が急激に変化すると白点灯させるようです。加速度は力ですからいきなり加速度がかかるよりも徐々に加速度をかける方が乗り心地が良いのはもっともなことです。古いトルコンATではエンジン回転がトルクに変換されるため、アクセルを踏んでもすぐに加速しないのですが、どうやらSkyactiv-Driveではトルコン段を抜けるのが早く、急加速になってしまうようです。

デミオディーゼルがハイギアードであるのに対して軽自動車はローギアードですので、実は軽自動車の方が出足は速かったりします。ディーゼルエンジン車は低回転域でのトルクが太い反面、俊敏さはありません。特性の違いですので、そういうものと割り切るしかありません。発進してから次の停止までの距離が長ければ、徐々に加速していくので問題ないのですが、次の信号までの距離が短く、かつ赤信号の際には、せっかくの高速域での加速の余裕を生かすことができず、出足の鈍さだけが残ります。やはり街乗りではローギアードで出足が鋭い方が乗りやすいです。

発進時に一呼吸分早くブレーキを緩めてアイドリングストップを解除するとその分早く発進でき、余裕を持って加速度を徐々に増やすことができるのですが、先行車の発進タイミングが適切でないと無駄なブレーキ操作が発生します。

【惰行】
デミオのディーゼルエンジンはアクセルを離すと意外とエンジンブレーキが効いてまるでMT車みたいですので、CVT車のような、一気に加速してから惰行する運転ではなく、昔ながらの、速度が均衡する程度にアクセルを弱く踏み続けてブレーキをかける前にアクセルを離してエンジンブレーキで減速し、それから制動距離に余裕を持ってフットブレーキを踏むのが効果的です。デミオディーゼルの主要なマーケットは欧州、欧州の大衆車はMTが主流ということでAT車の運転感覚もMT車に合わせているのでしょうか。

【ブレーキ】
まずはエンジンブレーキ、それから車重に見合った制動距離でブレーキという基本は共通です。最初のうちはエンジンブレーキが効き始めるのが早すぎたりフットブレーキの制動距離が足りなかったりしましたが、慣れるにつれてタイミングをつかめるようになりました。

あとは通常の運転操作の常識に即して運転していれば、街乗りでも特に問題ないはずです。公道上では異次元加速を発揮する機会がありませんので、2500回転くらいまで異次元加速が発動しないのは妥当な設定だと思います。