2015年3月9日月曜日

長距離乗っても疲れないデミオ

デミオで長距離を運転するたびに実感するのですが、たしかに事前の評判通り、長距離乗っても疲れません。その理由として思い当たるものを列挙してみます。

  1. 疲れない座席
  2. 無理のないドライビングポジション
  3. 直進安定性が良く、かつ狙い通りに曲がるため、修正舵が不要(カローラとかが前を走っていると結構ふらついていますが、あれは運転技量だけの問題ではないはずです)
  4. 意図した通りに動作するアクセルとブレーキ
  5. 視線移動を不要にするコマンダーノブやアクティブドライビングディスプレイ
  6. ハンドルから手を離さずに操作できるパドルシフト
  7. クルーズコントロール、オートライト、ハイビームコントロール、オートエアコン、レインセンサーワイパー等の自動化による運転操作への集中
  8. 運転操作を煩わされないきれいな空気
  9. 高速域でもエンジン回転数の低いディーゼルエンジン
改めてこのように列挙してみると、運転操作への集中を妨げるものを排除するという意図が見て取れます。アクセラが運転して楽しい車を目指している一方で、デミオはストレスフリーな車を目指しているように見受けられます。両方乗り比べると、車としての出来は依然としてアクセラの方が上だと思いますが、目指すものが異なりますので、目的に応じて棲み分けができているという印象です。高速道路で長距離を移動することを想定していなければ、迷わずにアクセラ15Sを選んだことでしょう。

上記の中には1~4や9のように技術的に難しいものもある反面、既存の技術をもとにお金で解決できるものもあります。「長距離を走っても疲れない」と「クラスレス」は相互に関連しているといえます。7や8あたりは一般には快適装備と認識されているものでしょうが、運転を煩わせるものは事故を誘発しますので、自動化装備は安全装備でもあります。また、疲れは事故を誘発しますので、疲れない車は安全な車であるための重要な要素です。

しかしコストをかけられる高級車ならまだしも、コストに制約のあるクラスの車でどうやってお金で解決したのでしょうか。やると決めたからにはいろいろ工夫したのでしょうが、このクラスでお金のかかることを敢えてやると決断してそれを通したのがむしろ大変だったのではないでしょうか。

そんなストレスフリーを標榜するデミオにあってストレスを感じるのはロードノイズとマツダコネクトです。たとえ後ろが狭くても一旦走りだせばどうでもよいことですが、長時間騒音に曝されれば疲れますし音楽再生のたびに変な挙動をするのは煩雑です。USBメモリを接続せずにiPodを接続すれば全く問題ありませんし、ロードノイズは路面の情報を伝達するための重要な情報ですので安全面からあまり静かにもできないのかもしれませんが。