2016年3月12日土曜日

マツダコネクトの音声入力(準備編)

ステアリングスイッチに謎の顔ボタンがついていて、一体何だろうと思っていましたが、つい最近になってそれが音声入力ボタンだということに気が付きました。

今までマツダコネクトで音声入力を全く使ったことがなかったのですが、せっかくですので使い物になるかどうかの見極めくらいはしてみようと思って試しに使ってみようと思いました。普段は、SiriはおろかGoogleの音声入力も使ったことがありません。スマホの音声入力は周りに気兼ねするからですが、車の中でしたら周りに気兼ねありませんし、コマンダーノブでは数ステップ必要な動作であっても音声入力でしたら一発でできる場合もあります。運転中でもハンズフリー通話がきちんと機能しますので、マイクで音声を拾うところまでは問題ないことが確認できています。

コマンダーノブの操作は直感的ですのでさほどマニュアルに頼る必要が無いのですが、音声入力の場合にはどのようなコマンドが受け付けられるかを予め知っておく必要がありますので、音声コマンド一覧をダウンロードしました。

音声コマンド一覧を見る限り、まず最も便利そうなのが音源の選択です。コマンダーノブを使う場合には左側のエンターテイメントボタンを押してからダイヤルを回して音源を選択する必要がありますし、反応に時間がかかりますので、運転中に操作しようとすると気が散ります。しかもその間にはナビ画面が表示されません。音声入力なら「FM」「Aha」「Bluetooth」「USB」等、音源を音声で入力するだけで切り替えられます。ラジオの場合には、FM/AMに続いて周波数を指定することができます(例:FM 80.0[に合わせる])。

マツダコネクトは音源一覧の上から順に探して、あるものを再生しますので、例えば一旦iPodを取り外した状態でエンジンを始動するとFMラジオになってしまいます。後からiPodを接続した場合には、いちいち音源を選び直す必要があります。

次に便利そうなのは「リダイヤル」「コールバック」といった電話関連のコマンドで、受話器を上げるだけでしたらボタンで可能ですが、そこから先は面倒ですので、頻度の高い動作は音声入力の方が便利そうです。同様に、ナビの「自宅へ帰る」「ルートをキャンセル」コマンドも音声入力の方が便利でしょう。使用頻度が高く、単純で、かつコマンダーノブの操作だと2ステップほど必要です。

意外なのは「再生|再開」と「一時停止|停止」で、これはステアリングスイッチでは操作できません。音楽を止める場合には大きなダイヤルの手前の小さなダイヤルを下に押して消音するくらいしかできませんが、音楽は再生されたままです。

あまり意味が無いと思ったのは、ボタンを1回押すだけでできる動作で、例えば「ホーム画面[に移動]」「次へ」「前へ」といったものです。音声入力の場合には実際に音声で入力する前にステアリングスイッチの音声入力ボタンを押す必要がありますので、却って煩雑です。

あったら便利そうだと思ったものの現在実装されていないコマンド/機能は以下のものです。

  • 再生中の曲名を音声で返す機能(日本語だと難しいかもしれませんが)
  • 曲をリシャッフル(現状ではまだUSBメモリで再生中の曲のレジュームが機能しないケースが多いため)
  • FM/AMラジオの自動選局の開始と決定(長距離を移動する場合には遠方のラジオ曲まで把握しきれません)
  • 放送局名による音声入力(これはマツダコネクト自体が周波数と放送局との紐付けデータを持っていませんので、仕様上不可能です。「NHKラジオ第1」とか「NHK FM」とか入力できるだけでも結構便利なのですが)
  • 交通情報(音源の選択のコマンドに含まれていませんので、「AM 1620」等と音声入力する必要があります)
  • 「平均燃費」「走行可能距離」といったInfoボタンの内容を照会する入力を受け付けて音声で返す機能
  • 同様に「A」「B」「ODO」のそれぞれの走行距離を音声で返す機能
  • AT車でDレンジの際に現在のギアを音声で返す機能(画面にも表示されませんので、難しいのかもしれませんが)
  • i-DMの点数を音声で返す機能(コマンダーノブだと複数ステップ必要ですが、運転中にそこまでするほどのものではありません)
だいたいの状況は把握できましたので、次は実地で使う番です。