- ステアリングスイッチの音声入力ボタンを押す
- 音声入力が立ち上がる
- 「コマンドを言ってください」
- ピッ
- (音声入力コマンド)
というステップが必要で、音声入力ボタンを押してからコマンドを言えるようになるまで数秒かかります。簡単な操作でしたらコマンダーノブやステアリングスイッチで操作する方が早いです。
いろいろ試してみたところ、音源の選択についてはそこそこ機能します。カーナビのコマンドについては「自宅へ帰る」と「ルートをキャンセル」のみは実用に耐えますが、目的地入力は「履歴」「お気に入り」「自宅」のどれかに登録のある目的地しか選ぶことができず、全く新規の目的地を入力するのは音声ではできません。まず、音声で「履歴」「お気に入り」「自宅」のどれかを言うと、それぞれの一覧が行番号つきで表示されますので、行番号を言うと、それが選択されます。行数が少なければ問題ありませんが、行数が多い場合には結局スクロールして探しだす必要がありますので、「自宅」や直近の履歴といったごく限られたものにしか使えません。この仕様から推測するに、「プレイリストを再生」「アーティストを再生」「アルバムを再生」「ジャンルを再生」「フォルダを再生」を選んだときも、一覧の行番号が付されて、その行番号を言う方式でしょう。せめてアーティスト名やアルバム名を直接音声入力できれば便利なのですが。
iPodで音楽再生中に「一時停止|停止」と言っても一時停止させることはできませんでした。マツダコネクトの仕様外のものは音声入力であっても受け付けてくれないようです。どうしてこの音声入力コマンドがあるのか理解に苦しみます。「住所」や「アプリケーション」のように言っても無視されるコマンドもあります。
とはいえ、マイクで音を拾う部分と音声を認識する部分は正常に機能しており、音声入力コマンドがあまり役に立たない主な原因は音声入力によるUI設計の不備にあります。