2021年1月31日日曜日

運転技量によらずにi-DMのスコアを上げる方法

 運転技量の向上を伴わずにi-DMの点数を上げる方法がいくつかあります。

1)タイヤ空気圧を規定値にする

これは結構効きます。ブレーキを踏んだとき、とりわけ停止直前で白点灯しやすいときにはタイヤ空気圧が規定値よりも低い可能性があります。空気を入れるとしゃっきりとした挙動に戻ります。空気圧の規定値が高いのは乗り心地を犠牲にして燃費を稼ぐためだと思って乗り心地重視で空気圧を下げると、操縦安定性を犠牲にします。空気圧が高いのは燃費のためだけではないのですね。

しかしタイヤ空気圧は気温によって結構変動しますし、長距離を走り込んだ後にはタイヤ内の空気の温度が上昇して空気圧が上がります。秋から冬にかけては気温が下がりますので放っておくとどんどん空気圧が下がります。セルフのガソリンスタンドには空気入れがありますので、給油の都度タイヤの空気圧を調整する習慣をつけましょう。

2)正しいドライビングポジションで運転する

これも結構効きます。i-DMはアクセルとブレーキとステアリングの操作に基づいて採点しますので、これらを正確に操作できなければなりません。そのためには足でペダルを踏む操作を正確に行えるポジションが必要ですし、同様にステアリングを切る際に正確に操作できるポジションが必要です。リラックスして無理なく力を入れられれば適切に操作できますが、無理な体勢だと思うように操作できません。

3)自分がコントロールできる速度で運転する

これも多くの方に経験があるでしょうが、車の速度が高ければ単位時間当たりの運動量が増えて操作が難しくなります。人間が運転するときには認知・判断・行動のタイムラグがありますので、反応速度が下がればなおさら意図したタイミングで操作するのが難しくなります。高齢者の運転速度が自然に下がるのはそのためです(運転速度が下がったという自覚が無いために追越車線をゆっくり走り続けたりするケースを散見しますが)。速度を出しすぎて荒い運転をするとたちどころにi-DMの点数が下がります。

パワーのある車、速い車を運転する際に運転技量が伴っていなければ乗りこなせませんので、「速い車に乗っている」ということが運転技量のシグナルに見えてしまいますが、それはあくまでも各人が自分の運転技量に基づいて合理的に車を選んでいる場合にのみ言えることであって、速い車に乗れば運転技量が向上するわけではありません。因果関係を履き違えてはいけません。乗りこなすのが難しい車に乗っているからといって乗りこなせているとは限りません。

4)運転しやすい車に乗る

車にはいろいろあって、どう頑張ってもドライビングポジションの設定がうまくいかない車とか、アクセルペダルやブレーキペダルの挙動がリニアでない車とか、そもそもまっすぐ走らない車とかがあって、特に安い車に多いのですが、そういう車を乗りこなすのは結構難しいです。運転初心者はまず運転しやすい車に乗った方がよいでしょう。マツダ車の場合、ディーゼルエンジン車よりもガソリンエンジン車の方が素直で運転しやすい印象を受けます。

以上、運転技量によらずにi-DMの点数を上げる方法でした。練習しても一向に点数の上がらない人は、もしかしたら運転技量以前の問題を抱えているのかもしれません。楽器だって組み立て方や持ち方や奏法が間違っていたらどんなに練習してもうまくなりません。