2023年8月6日日曜日

DUNLOP VEURO VE304を履いたMazda 3で長距離を走ってみました

前回はさほど長距離を走らなかったのと、どうやらタイヤが一皮むける前だったようですので、今度は高速道路と信号の少ない国道を中心に1200kmほど走ってみました。

タイヤが一皮むけたことで高速域でふらつくことがなくなり、高速道路を快適に走れるようになりました。ロードノイズが減って車内が快適になりましたので、長距離をダラダラ走るのが楽になりました。Skyactiv-G 2.0にはコンフォートタイヤを組み合わせるとダラダラした車になるようですが、RegnoやAdvan db 552といった他社のタイヤでどうなるかはまだ試していません。

燃費は特に改善せず。転がり抵抗の小ささを活かすべく減速時や下り坂で積極的にアクセルを離したのですが、特に効果なし。もともと新車装着タイヤでも燃費を稼ぐためにそのような運転をしていたというのもありますが。結局燃費の悪さはSkyactiv-G 2.0のパワートレインの問題なのでしょうね。1.5Lエンジンは素晴らしく燃費が良いのに同じ技術の2Lエンジンでどうしてこんなに燃費が悪いのか謎です。

気になったのはブレーキが甘くなったように感じられたこと。タイヤの新車装着タイヤよりもグリップ力が低いのでしょうか。

2023年7月9日日曜日

DUNLOP VEURO VE304を履いたMazda 3を走らせてみました

せっかく夏タイヤが新しくなりましたので試運転しました。

【総評】

良くも悪くも軽い乗り味になった印象だが、ボディーやシャシー由来の部分はあまり変わらず。ヤリスからアクアになったような感じ。気持ちよく走れる速度域が下がった。

Skyactiv-G 2Lで回転数を落としてダラダラ走るのにマッチしている。従来はエンジンがボデイーやシャシーに負けていたが、タイヤも同じくらい負けたおかげで、日本の一般道の速度域ではバランスが良くなった。

【高速道路】

ゆっくり走る分にはカーペットの上を歩くような乗り心地。

最初CTSでステアリングがガクガクしたが、学習したようでじきに収まった。

120km/h区間で巡航したところ、挙動が軽すぎて新車装着タイヤに比べてやや落ち着きが無い感じ。100km/hまで落とすと落ち着いて走る。もしかしてCTSが悪さをしているのだろうかと思って、ステアリングアシストを切って普通のクルーズコントロールに切り替えてみたりしたものの、あまり変わらず。

【平坦な一般道】

一般道は高速道路よりも路面の凹凸が多いため、通過時に少し突き上げあり。タイヤのおかげで角が取れているし音もやや静かだが、車の挙動自体はサスペンションによるものなのであまり変わらない。それでも衝撃がマイルドになった分だけ楽に走れるようになった。

【ワインディング】

ステアリングフィールが若干軽くなったが、ボディーとサスペンションは変わらないし、GVCもあるので、ステアリングを切ればちゃんと曲がる。公道の速度域で走る分には不自由なし。

【燃費】

燃料を噴射しない下り坂での燃費が劇的に改善。山からの下りで45km/L出た。転がり抵抗が小さくなったように見える。

登り坂や高速域での燃費はさほど変わらず。高速域では空気抵抗が効いてくるだろうし、登り坂ではエンジンの熱効率が効いてくるのだろう。

速度を抑えて走ったのでもっと燃費が良くなるものと期待していたのだが、様々な道を走った後での平均燃費はさほど向上していなかった。

2023年7月2日日曜日

Mazda 3の夏タイヤがDUNLOP VEURO VE304に交換されました

冬には冬タイヤを履いてこともあり、夏タイヤの走行距離が3万kmにも満たないのですが、4年ほど経過したという理由で夏タイヤが交換されました。新車装着タイヤのトーヨーProxes R51AからDUNLOP VEURO VE304に交換されました。調べてみると、同じくダンロップのルマン5よりも上の車格の車向けとのことで、ブリジストンのレグノと同じくらいのクラスですが、ダンロップですのでブリジストンよりも安いようです。ヨコハマだとAdvan V552と同じクラスでしょうか。

もう一回り下のクラスでもよいのにと思い、もしかして215/45/R18だと安いタイヤではサイズが無いのかと思いましたが、別にそういうわけでもなく。ヨコハマのBluEarth-GT(Mazda 2やMazda 3の安いガソリンエンジン車が履いているタイヤ)には215/45/R18がありました。

交換したばかりでまだ一皮剥けていませんし、長距離を走ったわけではありませんので第一印象だけですが、転がり始めと低速域の加速が軽くなったような印象を受けました。また、ステアリングが少し軽くなったような印象も受けました。ホイールは純正のままですので、タイヤの転がり抵抗が下がったのではないでしょうか。もしそうだとすれば、燃費も少し良くなるかもしれません。

ロードノイズも下がり、エンジン音がよく聞こえるようになりました。せっかくの自然吸気ガソリンエンジンですので、エンジン音が聞こえるのは嫌ではありません。路面の小さい段差を越えたときの音も角が取れたようで、これなら長距離を走るときにも楽に運転できそうに感じました。高速道路を走ったときにどんな感じか、長距離走ったときの燃費がどの程度か気になりますので、どこかへ出かけたくなりました。

今までMazda 3の2Lガソリンエンジン車に乗ってきて最大の不満は燃費が悪いこと、次が加速時に引っかかるような感じがすることでした。もしかしたら両方ともタイヤを履き替えることで解決するかもしれません。もちろん、2Lの自然吸気ガソリンエンジンで重量1360kgの車の燃費として客観的に見ればそう悪いわけでもありませんし、二昔前の同じクラスの車の燃費は極悪でしたから、それに比べればこれでもかなり良くなっていますが、最近まともに走るようになったトヨタのハイブリッド車や、ここ数年でレベルが高くなった国産Bセグメント車と比較してしまうと、もう少し何とかならないものかと思ってしまいます。

というか、同じMazda 3であっても1.5Lエンジン車は燃費に有利な条件で20km/Lを超えますので、下手なBセグメント車よりも燃費が良かったりします。同じMazda 3の同じSkyactiv-Gでどうしてこんなに違うのでしょう。一つの可能性はタイヤやホイールで、1.5Lエンジンのレンタカーは16インチホイールにBluEarth-GTを履いています。

ダンロップはビューロというタイヤを「燃費よりも快適性や操縦安定性を重視するタイヤ」と位置づけているようで、本来ならそのようなタイヤに履き替えたくらいで燃費が良くなることはなさそうですが、マツダ車はどうやら欧州を基準に足回りを設計しているようで、しかもMazda 3のことを「スポーツカー」と位置づけているようですので、それに耐える足にしようとすると操縦安定性に振ったタイヤになってしまうのかもしれません(純正タイヤでも操縦安定性には不満はありません)。また、ヨーロッパの人はロードノイズを路面状態に関する情報と位置づけているようで、ロードノイズの大きさをあまり気にしない傾向があるようです。

しかしヨーロッパの道路と日本の道路とでは速度域が異なる以上、それぞれの道路に求められる足回りは異なるはずです。日本の公道ではもう少し緩い方が扱いやすく感じます。

2023年6月10日土曜日

レンタカーで斜め渦燃焼エンジンのMazda 2に乗りました

タイムズカーレンタルのC1クラスを予約したところ、幸運にもMazda 2に当たりました。しっとりとしたステアリングフィールがいい車感を出しています。BluEarth-GTとの相性もあるのでしょうか。普段乗っているMazda 3だと低速域でハンドルが重いように感じるのですが、ホイールの大きさやタイヤの太さとのバランスもあるのでしょう。ATの制御がこなれてきたのか、加速時にもたつく感じがなく、扱いやすく感じました。Mazda 2も捨てたものではないし、もうMazda 2でもよいのではないかとさえ思えました。

車検証を見たら2023年3月登録とあり、そういえば斜め渦燃焼の圧縮比14のエンジン車に乗るのは初めてだということを思い出しました。 エンジン音を聞いてみると、低回転域では低音の太い音が聞こえてきます。圧縮比が高くなったためでしょうか。しっかり回すともともとの1.5Lエンジンのように軽快に回ります。巡航時には1000回転くらいまで落ちますが、その割にはトルクはさほど落ち込まず、コントロールしやすいです。普段使いならやはり低回転でトルクが太い方が扱いやすいです。自然吸気エンジンでもここまでできるものなのかと感心しました。

圧縮比が高い割には燃費は期待したほどではなく、山道を走ったというのもありますが、20km/Lに達するのが精一杯でした。従来のエンジンを積んだ車と同じ条件で走ればもっと燃費が良くなるのかもしれませんが、走りやすくなったことで、しっかりと加速して燃料噴射量が増えたのかもしれません。

今回は安いレンタカー仕様でしたが、マイナーチェンジ後の廉価版のBDも上位グレードと同じエンジン同じ走りですので、見た目に反して随分お買い得な車ではないでしょうか。

2023年5月24日水曜日

新型インプレッサの燃費

まだ試乗していませんので諸元データだけですが、WLTC燃費を見て驚きました。スバルといえば燃費に不利な水平対向エンジンで、かつe-Boxerという少し容量の大きいマイルドハイブリッドを積んでいるだけですので、燃費には全く期待していなかったのですが、よく見るとFF、AWDともにMazda 3のマイルドハイブリッド付の2Lエンジン車のFFやAWDよりも燃費が良いです。インプレッサの方が100kgほど重いにもかかわらずです。さすがにSkyactiv-Xはインプレッサよりも僅かに燃費が良いものの、こちらはハイオクですし本体価格も高いです。スバルよりも燃費の悪いマツダとは…Skyactivとは…と思いました。

インプレッサもe-Boxer無しの下位グレードはMazda 3のマイルドハイブリッド無しよりも燃費が悪いので、e-Boxerと組み合わせたときのセッティングが良いのでしょう。特に市街地モードで効果が顕著です。

ステアリングアシストはアイサイトの方がよくできていますので高速道路での運転が楽そうですし、インプレッサの方が車内が広く視界が良いですし、あとはCVTの運転感覚に慣れるかどうか次第のように思えます。Mazda 3購入前にレンタカーでインプレッサの1.6Lに乗りましたが、そのときはよくできた車だとは思いましたが、CVTの運転感覚が好きになれませんでした。

2023年4月7日金曜日

Mazda 3の商品改良

2023年4月6日にMazda 3の商品改良が発表されました。中身はほぼ事前の噂通りですし、商品改良については様々な人がコメントしていますので、気になった点に絞ります。

エアコンの操作スイッチの配置が変更になりました。従来型は内気循環スイッチが目立たないように無刻印だったりするなど(内気循環にすると二酸化炭素濃度が急上昇して危険ですので、ユーザーが必要以上に内気循環にすることを避けるためでしょう)、作り手の「こうあるべき」といった思いの強い配置でしたが、改良型は他社の車と同様に素直な配置になりました。コストダウンのためにマツダ専用カスタマイズ品をやめて汎用品を購入するようにしたのかもしれませんが、それだけでなく、作り手の思いを押し付ける売り方が顧客から支持されなかった反省もあるのでしょう。iPhoneがプロダクトアウト型であることを許されるのは、それが売れているからであって、顧客から支持されないプロダクトアウト型商品には存在意義がありません。Mazda 2のデザインの考え方もデザイナーが完全にコントロールするやり方からユーザーの自由な選択に委ねる考え方に変わっていますし、マーケティングの考え方に変化があったものと思われます。

車種ラインナップにしても、セダンは2LとディーゼルのFFだけになったり、XはファストバックのAWDだけになったりするなど、売れないグレードの見直しがなされています。初期には第7世代の先陣を切るという役割がありましたが、今ではラージプラットフォームを売ることが先決ですので、Mazda 3もマツダにとって普通の車になり、Mazda 3でやせ我慢する必要がなくなったのでしょう。

光学ドライブの廃止やUSB Type Cの採用やワイヤレス充電、ワイヤレスCarPlayは時代の趨勢によるものでしょうが、USB Type Cモデルでは無線化の流れに逆行して未だにHDMIがついていたり、光学ドライブ以上にドライバーにとって役に立たないTVチューナーが上位グレードで標準装備されていたりするなど、謎な部分もあります。売れないMazda 3のために専用部品を保持するのは無駄ですので、なるべくCX-60と共通の部品を使うようにしているのかもしれませんが、その割に下位グレードでは従来からの電装品が引き続き採用されていたりします。Mazda 2でも下位グレードだけ改良型エンジンが採用されなかったりしましたが、しばらくして改良型エンジンに統一されました。旧型部品の在庫処分でしょうか。

1.5Lはあまり売れていないようですが、レンタカー向けの需要があるようでしぶとく残りました。1.5Lエンジンは本来Mazda 2用で、Mazda 2のエンジンは改良型に移行済ですが、Mazda 3のエンジンは引き続き改良前のエンジンが採用されています。日本仕様とトルコ仕様のMazda 3だけのために改良前エンジンの生産を継続するのは無駄なような気がしますが、改良型エンジンで型式証明を取る方がもっと手間がかかるのかもしれません。

Mazda 3の商品改良の考え方は同じくスモールプラットフォームのCX-30やMX-30にも踏襲されるでしょうが、だとするとCX-30にXは残るのかとか(Xを買う人はMazda 3を買うでしょうし)、MX-30のEVは日本向けに残るのかとか(もともと日本では売る気がなかったようですし、買いそうな人には行き渡ったでしょうし)、気になります。次はCX-30の商品改良で、MX-30の商品改良はR-EV発売のタイミングでしょうか。売れないグレードを一掃するならそもそもMX-30は存続できるのかという気もしますが、その名の通り主力車種に展開しにくい新しいことに挑戦するための商品ですので細々と残るのではないかと予想します。

2023年3月8日水曜日

ポリメタルグレーは保護色?

駐車場の中にポリメタルグレーの車がいると、アスファルトの色に溶け込んでしまって目立ちません。特に雨の日には曇り空に反射するポリメタルグレーの色と濡れたアスファルトの色が近いので、車がどこにいるのだかわかりにくいです。

ポリメタルグレーが青みがかっているのは空の青い色が反射しているためで、天気の良い日には空の色に溶け込んでしまいます。

良く言えば風景に溶け込んで邪魔になりにくい、悪くいえば他の車からの視認性が最悪といったところでしょうか。他社でも類似の色が採用されていますが、デザインはともかくとして安全上はどうなのでしょうか。

汚れが目立ちにくいために安い車で重宝されているシルバーも無彩色ですので風景の邪魔にならない一方で視認性はあまり良くないのではないかと思います。それでもシルバーは光が反射すれば目立ちますが、ポリメタルグレーはキラキラした色を抑えていますので、そういう目立ち方もしません。