2015年9月26日土曜日

有償でオイルを交換しました

高速道路を運転中にメーター下に突然レンチマークが点灯しました。一体何の故障だと思って停車時にマニュアルを紐解いてみると、オイルの劣化や交換時期を知らせる警告とのことでした。そういえば、前回の点検時のオイル交換から10000kmに達した時点で点灯しました。デミオディーゼルは長距離を楽に乗れますので、つい距離がかさんでしまう傾向があります。

クリーンディーゼルエンジンには頻繁なオイル交換が必須ということでパックdeメンテに入っていて、6ヶ月おきに追加支出なしにオイルを交換してもらえるのですが、次の点検まで3ヶ月弱という微妙な時期ですので、有償でオイル交換すべきかどうか迷いました。オイルゲージを挿してみると上限より上で、X印まで1cmくらいでした(ディーゼルエンジンはDPF再生時に燃料が混入してオイル量が増えます)。X印に達するまでもう少し余裕があります。

しかし、次の点検までの間は積雪前で夏タイヤで走るには良い時期ですので走行距離が延びることが予想されますし、それにエンジンの状態を気にしながら走っても気分が良くありません。意を決してディーラーに電話してみたところ、「5000kmごとに交換してください」とのことでした。あと3ヶ月で10000km乗る可能性は低いとしても、5000kmくらいは乗るだろうと思ってオイルを交換することにしました。幸い、オイルに関してはパックdeメンテ加入者向けの料金が適用されました。

費用は、オイルがパックdeメンテ加入者向け料金で3600円、オイルフィルターが1296円、オイルフィルター交換の工賃が1512円で合計6408円でした。日帰りでどこかに出かけるときの往復の高速代くらいの費用でした。オイルフィルター交換の工賃を除けば純正品を通販で購入するのとさほど変わらない値段です。オイルやオイルフィルターを交換するためには車体下側にあるネジを外して作業する必要がありますので、ジャッキアップできる環境が無いと苦労します。当然のことながら自分でオイル交換すれば廃油の処理も必要です。オイルフィルター交換の工賃が1512円かかってもディーラーで施工してもらった方が割に合います(もちろん自分でやる方が勉強になりますし、車の仕組に対する理解も進みますが)。

1km当たりの限界費用を見てみると、オイルとオイルフィルター交換の費用は1km当たり1.3円弱です。オイルフィルター交換を10000kmごとにすると、1km当たり1円弱です。5000km乗る場合の軽油代がだいたい25000円(5円/km)くらい、高速代がだいたい10万円~15万円くらいです。高速道路での普通車の距離単価は24.6円/kmで、インターチェンジ利用時にターミナルチャージ150円加算。高速道路に乗らなければ高速代はかかりませんが、長距離乗る場合には距離に占める高速道路走行の割合が高くなります。したがって、オイル代が距離当たりの限界費用に占める割合は数%です。オイル代をケチるくらいなら、むしろ高速代をケチる方が効果的です(燃料代の増加で若干相殺されますが)。

ディーゼルエンジン車はオイル交換にお金がかかると言われていますが、オイル交換のコストと軽油代の合計が6~6.3円/km程度であり、ガソリンエンジン車のガソリン代(約8円/km)よりは低いです。車両価格に30万円ほどの差がありますので、トータルコストでは依然としてガソリンエンジン車の方が有利ですが、限界費用に関してはオイル交換が著しく不利に作用するということはありません。

せっかく有償でオイルを交換したことですし、次の点検までたっぷり乗ろうと思います。