2015年9月22日火曜日

デミオディーゼルで平均燃費28.7km/Lが出ました

普段はあまり燃費が伸びなくて実燃費20km/L前後(カタログ燃費の約8割)ですので、「燃費運転で30km/L達成」といった記事を見るといくら燃費のために我慢するようなことは一切しないということを標榜していても、やはり自分は運転が下手なのではないかと気になるのですが、このたびAT車で平均燃費が28.7km/Lまで到達しました。平坦な直線道路で一定速度で巡航するという理想的な条件のもとでの瞬間的な数字ですが、普段ろくに燃費が伸びなくても環境次第では燃費が伸びることがあるようです。

一定速度を維持して、過給されない1300回転くらいを維持すると燃費が良くなります。燃費に影響するのは加減速を極力なくすことで、一定速度で巡航できれば速度が高くてもさほど燃費が悪化しません。そもそもディーゼルエンジン車はガソリンエンジン車よりもハイギアードな分、燃費の良い速度域も高めです。高速道路では速度の安定している大型トラックの後ろを走ると燃費が良くなります。しかし、同じように定速巡航していても40km/hだとあまり燃費が伸びません。燃費は走行距離を燃料消費量で割ったものですので、同じようなエンジン負荷なら高いギアで高い速度で走る方が燃費が良くなります。それに40km/hしか出ない道路というのは往々にして曲線や勾配があり、一定速度を維持していてもアクセルを踏んだり離したりしながら走ることになります。

同じデミオディーゼルでもAT車よりもMT車の方が6速でハイギアードですので、高速巡航で燃費運転を目指すのでしたらMT車の方が有利です。また、MT車は変速機のトルク容量に合わせて過給圧を下げて最大トルクを下げていますので、その分エンジン負荷が下がるというのもあります(CX-3は逆に過給圧を上げていますので、車体重量の増加とあいまって燃費が落ちています)。そもそも好んでMT車を選ぶような人は運転に自信のある人でしょうから、燃費運転しようと思えばAT車乗りよりも良い数字を出しやすいでしょう。

尚、平均燃費20km/Lと25km/Lの違いは、500㎞走行する場合の燃料代がだいたい2500円か2000円かの違いです。1km当たりの燃料コストが5円か4円かの違いで、1㎞当たり1円、1万㎞走行で1万円、10万㎞走行で10万円の違いです。あるいは、高速道路を平均100km/hで走るか平均80km/hで流すかくらいの違いですが、平均80km/hですと500㎞走行する際の所要時間が1時間以上違ってきますし、運転する上で我慢が必要ですので、それと500円とを天秤にかけたときにどちらを選ぶかは各人の好み次第です。

そもそもガソリンエンジン車とディーゼルエンジン車との価格差を燃料コストの差で取り戻すのは事実上不可能ですので、コストを下げたかったら最初からガソリンエンジン車を選べば済むことです。ディーゼルエンジン車よりもトルクが細いですし、高速域でのエンジン回転数が上がりますので音もうるさくなりますが、燃費のために我慢しなくてもトータルコストは安くなりますし、街乗りで我慢する必要もなくなります。車を所有するのをやめて公共交通機関+タクシー+カーシェアリングに切り替えるとさらにコストが安くなります。高速道路で時速80kmで巡航するのが好きなら、高速バスに乗ってバスドライバーの超絶ドラテクを堪能する方がはるかに安くてエコで安全です。