2015年11月12日木曜日

デミオXD Touringに16インチのスタッドレスタイヤを装着しました

【動機】
このたび2シーズン目の冬を迎えるにあたってスタッドレスタイヤを装着しました。納車時は真冬でしたがスタッドレスタイヤ発売のタイミングよりも後で在庫が見込めなかったことや、DJデミオ発売当初は185/60R16という特殊なサイズのスタッドレスタイヤがあまり市場で流通していなかったことや、納車直後の慣らし運転期間中はあまり遠出するつもりが無かったため、夏タイヤで乗り切りました。念のためタイヤチェーンは積んでいましたが、幸い出番はありませんでした。

しかし積雪地帯を避けていても標高が高いと路面凍結のリスクがあったり、時にはうっすらと積雪していたりすることもあり、安全のためにもスタッドレスタイヤが必要だと感じました。今年はDJデミオ発売から2年目ということもあり、16インチのスタッドレスタイヤの選択肢も少し増えてきました。

もう一つの要因は、夏タイヤでの走行距離が思いのほか伸びたことです。頻繁にタイヤを交換するなら冬にスタッドレスタイヤを履いても使い切れます。今のタイヤの溝の減り具合から推測すると、冬にスタッドレスタイヤに付け替え、春に夏タイヤに戻してから次にスタッドレスタイヤに付け替えるまで残り1シーズンくらいで寿命を迎えそうです。スタッドレスタイヤとの交換のタイミングで自宅でタイヤローテーションもできますので好都合です。それに、スタッドレスタイヤを保管していれば1本をスペアタイヤ代わりにできますので、夏タイヤのシーズン中であってもきちんと5000kmごとにタイヤローテーションできます。

【15インチか16インチか】
16インチホイールのXD Touringにスタッドレスタイヤを装着する上で、15インチホイールにするか16インチホイールにするかの意思決定が伴いました。15インチの方が安くて選択肢が多いですし、街乗りでも運転しやすいです。積雪地帯での街乗り用でしたら最初から15インチホイールのXDにしておいた方がよいと思います。一方、15インチにインチダウンした上にスタッドレスタイヤにすると高速道路でふらつくおそれもあります。スタッドレスタイヤが必要な場面では高速道路に乗りますし、地元でしか乗らないのでしたらそもそもスタッドレスタイヤはさほど必要ありません。

15インチタイヤでの挙動を知りたくてレンタカーで15インチホイールのXDを借りてみましたが、たしかに高速道路では運転に支障するほどではないにせよ、夏タイヤでもふわふわする傾向があります。ディーラーやタイヤショップでも、「16インチホイールをつけている人はスタッドレスタイヤを16インチにする傾向がある」とのことでした。そのため、敢えて16インチタイヤを選ぶことにしました。

【タイヤの選択】
185/60R16という特殊なサイズのため、選択肢はさほどありません。ブリジストン、ダンロップ、ヨコハマといった国内メーカーで安いのと高いのとで各2種類程度です。高い方だとヨコハマiG50 PlusダンロップWinterMaxxブリジストンVRXですが、その中で比較的安くて長持ちしてコストパフォーマンスが良さそうなヨコハマiG50 Plusにしました。デミオの15インチ車はヨコハマブルーアースAを装着していますので、デミオと相性が良さそうかなというのもあります。また、タイヤ単独で購入すると季節の変わり目でタイヤの組み込みやバランス調整に手間と費用がかかりますので、ホイールセットにしました。

【ホイールのリム幅】
DJデミオ純正のホイールのリム幅は15インチでも16インチでも5.5Jです。ヨコハマiG50 Plusの185/60R16の標準リム幅も5.5Jです。ダンロップのWinterMaxxの185/60R16の標準リム幅も5.5Jです。16インチホイールのリム幅は6.0Jから6.5Jあたりが標準で、16インチで5.5Jのホイールはデミオディーゼルを除けば軽自動車のインチアップ用が主ですので、なかなか見当たりません。デミオの16インチはタイヤサイズのみならずホイールサイズも特殊ですのでとかく高くつきます。ディーラーオプションで純正ホイールを販売していますが高いです。かといって標準リム幅よりも太いホイールを履くとタイヤ外径が小さくなりますし、タイヤ本来の性能を発揮できなくなりますし、乗り心地も悪くなりますので、僅かなお金をけちって太いホイールを履くと後悔しそうです。いっそのこと195/55R16のタイヤを履けば6.0Jのホイールで調度良いですし、タイヤの選択肢も広がるのですが、それでも185/60R16のタイヤと5.5Jのホイールとの組み合わせよりも値段が高いです。

デミオディーゼルは5ナンバー幅のコンパクトカーに重いディーゼルエンジンを搭載しているために前後の重量バランスが悪く、設計で苦労した結果として185/60R16という特殊なサイズになっているわけで、汎用性のあるサイズで十分ならばその方が調達でも有利ですので、最初からそれで出しているはずです。下手にいじるとバランスが崩れそうです(15インチホイールのガソリンエンジン車は標準的なサイズにおさまっているのですが)。

【購入方法】
店頭購入、通販購入店頭渡し、通販購入自宅渡しの3種類の中から通販購入店頭渡しを選びました。通販の場合は店頭渡しでも自宅渡しでも値段にほぼ差が無いのと、店頭購入だと代金決済後の装着となり、スタッドレスタイヤのシーズンになると待ち時間が長くなることから、余裕を持って通販で決済しておこうと思いました。

【発注】
事前に値段を調べてはいたものの、発注した頃には安いホイールが出払っていて、当初想定していたよりも高いホイールを購入することになってしまいました。16インチホイールで安いのは6.0Jばかりで5.5Jだと選択肢が少ないため、さらに高くつきます。おかげで、15インチの場合に比べてかなり高くなってしまいました。

しかも通販も混み合っていて、処理に時間がかかっているようでした。もう少し早く動けば安いホイールを購入できて、かつ時間にも余裕があったのですが。店頭渡しだと店頭で大幅に待たされることが想定されましたので、自宅渡しに変更しました。発注が確定して決済してから3日ほどで届きました。どうやら最寄りの実店舗から発送されたようです。

【工具の準備】
自宅でタイヤを交換するとなると各種工具が必要です。ジャッキは車載のものを使えばどうにかなるとしても、最低限トルクレンチは必要ですし、ジャッキアップするなら車止めやジャッキスタンドが必要です。外したタイヤを保管するための袋も必要です。これらはタイヤの納期に合わせてAmazonで発注しました。

【トルクレンチの締め付けトルクの設定】
ホイールナット締め付けトルク一覧表を参照し、ひとまず、108~147Nmの中間値である127Nmにトルクを設定しました。タイヤ・ホイールのロックナットの仕様を参照したところ、対角は21mmであることがわかりましたので、21mmのソケットを選びました。

【スタッドレスタイヤの装着】
車載のジャッキでジャッキアップしてナットを外して夏タイヤを外し、スタッドレスタイヤを装着してトルクレンチでナットを締結するという作業を4輪にわたって繰り返します。車載ジャッキを使うのは、ジャッキ上部の形状がジャッキポイントの形状とマッチするからです。1輪づつジャッキアップしましたので、1時間半ほどかかりました。慣れてくればもっと早くなることでしょう。フロアジャッキを使えばさらに早くなるはずです。

装着後に車載のパンク修理キットに含まれる電動エアコンプレッサーでタイヤ空気圧を調整しました。ただし、4輪とも出荷時に前輪の指定空気圧である260kPaで空気が充填されていましたので、結局後輪の空気を抜いて230kPaにするだけで済みました。少し動かしてからトルクレンチで再びナットを締結しました。100kmくらい走ってから再度ナットを締結する予定です。

【第一印象】
取り外しと装着の際にタイヤとホイールを持って感じたのは、純正ホイールの重さです。出足は重いものの高速域でどっしりとした乗り心地なのはこのホイールの重さによるところなのかもしれません。こんなに体感重量に差があるなら、スタッドレスタイヤとホイールの重量も測定しておけば定量的に比較できたのですが、あいにくこんなに重量差を感じるとは思っていなかったため、重量を測定せずに装着してしまいました。

スタッドレスタイヤを装着してから少し動かしただけですので走行時の印象はまだわかりませんが、少し動かしてみた限りでは、出足が少し軽くなり、ハンドルも少し軽くなったような印象を受けました。同時に、少しふわふわするような感じもします。ホイール重量の違いだけでなく、タイヤの特性の違いもあるかもしれません。しかし15インチホイールのXDに乗ったときほどではなく、15インチホイール+夏タイヤと16インチホイール+夏タイヤの中間くらいの乗り心地です。16インチホイールですらそのように感じたのですから、15インチホイール+スタッドレスタイヤの組み合わせだともっとふわふわとした乗り心地になりそうです。

高速走行には若干不利に作用するかもしれませんが、どのみち冬道では夏タイヤ装着時よりも走行速度が低くなりますので、おそらくさほど問題ないのではないでしょうか。実際に走ってみればわかることでしょう。