2015年11月14日土曜日

デミオXD Touringに16インチスタッドレスタイヤを装着して高速道路を走ってみました

スタッドレスタイヤが本来の性能を発揮するのは200kmほど走行してからということですので、まだ慣らし運転中ですが、高速道路も走行しました。雨ですのでウェット路面です。

慣らし運転が終わるまではタイヤが本来の性能を発揮できませんので、おとなしく走行車線を走っていました。そうしているうちにぐんぐんと平均燃費が伸びていき、27.0km/Lまで達しました。今までも高速道路の走行車線でほぼ定速で走れば25km/Lくらいは出ましたが、それよりも少し燃費が良いような気がします。

舗装路でのロードノイズについては、うるさいことで定評のあるトーヨータイヤに匹敵する大きさです。スタッドレスタイヤですので仕方ありません。カーステレオの音量を一定に保ってどの程度音楽が聞こえるかでノイズを体感しているのですが、高速道路ではカーステレオの音量を夏タイヤをつけていたときよりも大きくする必要がありました。

200km以上走行した時点で追い越し車線走行を解禁しましたが、アクセルを踏むといつの間にか速度が伸びるのは夏タイヤと同様です。また、15インチホイール+夏タイヤの組み合わせほどふわふわしませんので、同乗者にとっては乗り心地が良いはずです。しかし、当然のことながら高速域での安定性は夏タイヤよりも劣りますので、その分巡航速度も低めになります。もちろん、日本の公道の速度域なら全く不自由なく走れます。

ちなみに、Proxes R39の185/60R16は86H、iG50 plusの185/60R16は86Q、BluEarth-Aの185/65R15は88Hです。BluEarth-Aは15インチの割には速度記号は高めです。たしかに、ふわふわする割には速度が伸びます。実際に走行してみると高速安定性の体感は概ね速度記号と相関しています。

その後一般道を走りましたが、停止はとても楽になりました。もっとも、これは下ろしてたの新品で溝が全然減っていないからかもしれません。

コーナリング性能を見るために少し高めの速度でコーナーに突っ込んでみました。夏タイヤなら十分に曲がれるスピードであってもタイヤの横方向のグリップ力が足りなくて慌てました。実際には冬道で高い速度でコーナーに突っ込むことはありませんので実用上は問題ないはずですが。

タイヤが一皮むけて運転にも徐々に慣れてくると、純正ホイール+夏タイヤよりも扱いやすく感じます。街乗りでは出足が軽くなり、停止も楽になり、高速道路でもさほどふわふわしませんので、出足の鈍い16インチホイール+夏タイヤや高速道路でふわふわする15インチホイール+夏タイヤよりもバランスが良く感じられます。

普段16インチホイールのXD Touringに乗っていて、冬でも高速道路メインで使うのでしたらスタッドレスタイヤも16インチにしておいた方がよいかと存じます。185/60R16でリム幅5.5Jという特殊なサイズのため、汎用性の高い185/65R15よりも1.5倍ほど高くつきますが、1シーズン当たり数千円の投資で走りが全然違います。15インチホイール+スタッドレスタイヤ+高速道路という組み合わせはデミオディーゼルの実力を評価する上で適切ではありません。

XD Touringは欧州仕様と同じ足回りとのことですが、アウトバーンを巡航するにはどっしりとした足が必要かもしれないものの、ホイールをもう少し軽くした日本仕様を設定する方が日本の公道の速度域では扱いやすいのではないでしょうか。

低速域での出足を良くするには、ATの進段を遅くするとか、CX-3のように変速機のトルク容量の上限までエンジンへの過給圧を高めるといった方法もありえますが、前者はエンジン回転数を上げることになり、後者は燃料の噴射を増やすことになりますので、いずれにせよ燃費が悪くなりそうです。それに対してバネ下重量を軽くすれば燃費が向上する方向に作用しますが、その代わりせっかくの高速域でのどっしり感は損なわれますので、それらのバランスを取りながら燃費が悪化しないようなチューニングにするのでしょうか。