2021年2月28日日曜日

サービスキャンペーンでCTS/MRCCのソフトウェアを更新しました

年次改良車のソフトウェアを既存車にも反映させるサービスキャンペーンが発表されましたので、入庫してソフトウェアを更新しました。といっても普通のガソリンエンジン車ですのでCTS/MRSSのソフトウェアの更新のみです。電装品の制御ソフトウェアの不具合対応のサービスキャンペーンも同時に発表されましたので、2件同時に済ませました。

更新前のソフトウェアは日本の道路事情では加減速が強すぎる印象がありました。特に追い越し加速でアクセルを踏み込んだ後、走行車線に戻る際、アクセルを離してクルーズコントロールに復帰すると減速が強すぎて後続車に迷惑をかけてしまいます。それを避けるためにはアクセルを徐々に緩めながらクルコンの設定速度まで落とす必要があり、神経を使いますし時間もかかります。ですので、早くソフトウェア更新のサービスキャンペーンをやってほしいと思っていたのですが、Skyactiv-Xのソフトェア更新と同時に国土交通省にサービスキャンペーンが届けられたおかげで、購入から1年くらい経ってやっとソフトウェアが更新されました。もっとも、この1年間は新型コロナウイルスの影響で遠出ができず、したがってCTS/MRSSを使って高速道路を走る状況自体がほとんどなかったため、幸か不幸かさほど実害はありませんでした。

また、CTSで55km/h以上でもステアリングアシストが効くようになりまました。しかし、かつて先代アクセラのレーンキープアシストやスバルのアイサイトで経験がありますが、車がレーンを自動でトレースしているときでもステアリングを握り続けなければならないため、どうせステアリングを握るなら人力で操作した方がまだましと思いました。

さて、早速近所の高速道路で走ってみた所、MRCCは○、ステアリングアシストは✗でした。クルーズコントロールの加減速は穏やかになり、特に追越加速をした後でアクセルを離したときも自然に減速できるようになりました。これなら高速道路で頻繁にクルーズコントロールを使うことができますので、高速道路での移動が楽になりますし、燃費も向上します。ちなみに平均燃費は往路で17.2km/L、復路でなんと18.7km/Lでした。17.2km/Lだけでもかなり良好な数字ですが、18.7km/Lは驚きです。

一方、高速域でのステアリングアシストについては、まっすぐ走っているときですら左右に小刻みにステアリングを切っており、まるで運転に慣れていない下手な人が運転しているようで、実に気持ち悪いです。都市高速道路でのコーナリングでも、この辺りから軽くステアリングを切りたいと思ったタイミングでは何もせず、かなり後になってからいきなり大きくステアリングを切りますので機械に任せていると怖いです。これも運転に慣れてない下手な人のような運転です。普段i-DMに調教されている身にとっては受け入れがたいです。機械なら必ずしもそうなるとは限らず、スバルのアイサイトはもっと滑らかにステアリングを切れます。

これなら高速域ではステアリングアシストが無い方が運転しやすいので、最初は一旦CTSを切ってからMRCCを入れ直したのですが、これだと設定速度がリセットされてしまいます。実はステアリングアシストの有無を切り替えるためにはそんなことをする必要はなくて、CTSが有効なときにMRCCのボタンを押すと設定速度がそのままでMRCCに切り替わりますし、逆にMRCCが有効なときにCTSのボタンを押すと設定速度がそのままでCTSに切り替わります。空いている道を走っているうちはMRCCを使い、渋滞してきたらCTSに切り替えるということができます。

当初、「運転する楽しみのために55km/Lではステアリングアシストを無効にしている」と言われていましたが、たしかに高速域でステアリングアシストを有効にすると運転する楽しみが損なわれるという点においてはあながち間違っていないものの、しかしそれは高速域でのステアリングアシストの出来が良くてもなおかつそうだという意味ではなく、単に高速域でのステアリングアシストの出来が悪いのをごまかしているだけに見えます。

今回はサービスキャンペーンですので無料ですが、次回以降は有償での更新を検討しているようです。有償での更新となるとサービスキャンペーンではなく、追加オプションとしてのソフトウェア更新ということになり、2020年11月に施行された自動車の特定改造の許可制度に基づくものになるようです。国土交通省の許可を得るためには改造が適切に行われることを確保する体制が必要です。今回は無料というのは初期型の出来が悪かったからというのもありますが、特定改造制度の要件を充足するのに時間を要したので今回はサービスキャンペーンとしたのではないかと想像します。

年次改良車ではサスペンションセッティングを変更してフラット感を増したとのことで、まだ年次改良車に乗ったことがありませんのでどんな感じなのか想像がつきませんが、初期型であっても走行距離が増えてサスペンションがなじんでくるにつれて乗り心地にはさほど不満がなくなりましたので、それは別に必要ないのではないかと思っております。