2015年10月16日金曜日

デミオディーゼルの長所と短所(その2)

前にもデミオディーゼルの長所と短所をまとめたことがありましたが、あれから走行距離が伸びて印象が新たになりましたので、再びまとめてみました。

【長所】
1)車体が小さく安定性が良いので、林道から新東名まであらゆる道路で安定して走れる
2)特に高速道路や整備状況の良い国道ではすこぶる快適
3)絶対的な加速性能は大したことはないが、中速域以上の加速が伸びるため、小型ガソリンエンジン車の加速が伸び悩む高速道路での加速性能は相対的に良い
4)太いトルクのおかげでキックダウンがあまり必要でなく、アクセルペダルのみで速度を調整しやすい
5)ドライビングポジションが良く、エンジン回転数も低いため、長距離を走っても疲れない
6)軽い車体とディーゼルエンジンによる圧倒的な実燃費の良さ
     燃費を意識せずに走っても20~22km/Lくらい(街乗りだと17~19km/Lくらい)
     高速道路の走行車線のように一定速度で巡航すると25km/Lくらい
  500km走っても燃料代が2000円
  速度が上がっても加減速が少なければさほど燃費が落ちない
     MT車はAT車よりもさらにハイギアードなため、高速道路ではさらに燃費が良いらしい
7)長距離を楽に走れる車の中では一番安い

【短所】
1)ディーゼルエンジン搭載でフロントヘビーな上に、極端に安定志向で俊敏さや回頭性を欠くため、峠には向かない(スポーツカーとは真逆の特性)
2)特にトルクが有利に作用しない峠の下りでは情けないほど遅い
3)後輪の荷重が小さいため、高速走行時に横風が吹いたり段差を越えたりすると後ろが流される
4)リアサスペンションがトーションビームなせいか、左右非対称な凹凸を越えると車体の後ろ側が跳ねて不快な揺れ方をする
5)直進安定性は良好だが高速安定性は上の車格の車よりも劣る
6)高い速度でも安定して走る反面、日本の公道の速度域だと物足りない
7)最大トルクの出る2500回転でかなり上の速度までカバーできてしまうので、速度が出すぎないように注意する必要がある
8)ハイギアードなため出足が鈍い(その代わり中速域以上での加速は伸びるが、信号待ちが多いと加速が伸びる速度域を活かせないので、街乗りには全く向かない)
9)コストの制約でクルーズコントロールが追従型ではないので、混雑する道路では使いにくい

前が重いというよりもむしろ後ろが軽い印象があります。後ろがもっと重くて変速機の段数が増えれば短所がある程度改善するのではないでしょうか。