2015年10月18日日曜日

デミオの車内でテレビを見てみました

セーフティーパッケージをつけたら抱き合わせでTVチューナーとDVD・CDプレイヤーをつけさせられたのですが、今まで車内でテレビを見る機会なんてありませんでした。テレビを見たければ自宅で見れば済むことで、わざわざ遠くへ出かけるまでもありません。どうしても見たい番組があれば自宅で録画して帰宅後に見れば済むことです。リアルタイムで見たいものといえば、スポーツの試合くらいでしょうか。

また、標準状態では運転中には画面が映らずに音声のみとなりますので、テレビを見たことになりませんし、事実上1人かせいぜい2人で乗車するデミオにおいて、同乗者のために運転中でも画面が映るように細工する動機がありません。音声のみで情報を得ようとするなら、音声のみで完結しているラジオの方が情報の欠落がありません。

車載のテレビといっても所詮地上波だけであり、田舎の地上波の局数や番組数は貧相です。仮に見たい番組があっても、田舎では放送されていない場合もままあります。衛星放送も受信できればもっと便利かもしれませんが、追尾式の専用アンテナが必要ですので、車載には向きません。

長距離移動だと県境をまたぐごとにチャンネルの切り替えが必要ですので、運転中に使うのは不便です(ラジオも同様)。BSでしたら全国同一チャンネルですのでそういう不便はないのですが。高速走行中はロードノイズや風切り音が大きく、音声を聞き取れません。街乗りでしたらそもそも乗車時間が短いため、中途半端にテレビをつけても番組を見られません。運転中に画面が映るようにしたい動機がよく理解できません。

個人の好みとしてそもそもテレビを見ませんので、見もしないTVチューナーやDVD・CDプレイヤーにコストをかけるくらいだったら、クルーズコントロールを追従型にしたり、燃料フィルターに水がたまったことを警告するためのセンサーをつけるといった、車の運転に必要な部分に振り向けてほしいと思っています。

そういうわけで今まで車載のTVチューナーを使う機会がなかったのですが、たまたま見たい番組があり、かつ自宅で録画予約もしていなかったため、外出先で見ようと思いました。車を止めて休憩しながら見るならスマホのワンセグでも可能なのですが、スマホのワンセグはイヤホンがアンテナケーブルを兼ねているためにイヤホン必須ですし、今までの経験上、携帯電話のワンセグは受信感度が悪くてあまり実用的ではありません。車載のTVチューナーなら一応フルセグ対応ですし、画面も大きいですし、イヤホンも必要ありませんので、スマホよりはましかと思った次第です。

前置きが長くなりましたが、実際に使ってみた感想は以下の通りです。

  • フルセグ対応といっても電波状態が悪ければワンセグでしか受信できません。
  • 当然のことながらその地域で放送しているテレビ局の電波しか受信できませんので、田舎では見たいテレビ番組があってもその地域では見ることができなかったりします。
  • テレビのためにエンジンを回すのはもったいないですし、多くの都道府県でアイドリング禁止条例が施行されていますので、スタートボタンを1回押してACCでテレビをつけましたが、25分ほどすると自動で電源が落ちてしまいますので、その都度再起動が必要です。10秒くらいのロスがあります。一定時間後に電源が落ちるのは、間違ってつけっぱなしにして車を降りてしまった際にバッテリーが上がらないようにするためでしょうから、これは仕方ありません。
  • 休憩中にテレビを見る際には背もたれを倒したくなりますが、画面は正面にありますので、背もたれを深く倒すと画面が見えません。
  • スマホより大きいとはいえ、所詮7インチです。どうしても車内でテレビを見たかったら運転中でも画面が映るように細工するよりもむしろワンセグ対応のタブレット端末を持ち込んだ方が便利かもしれません。
結局、車載のテレビが有用な理由を未だに理解できていません。