2016年2月14日日曜日

デミオディーゼルのコーナリング

デミオのディーゼルエンジン車はガソリンエンジン車に比べてエンジン重量が100kg大きいため、きついコーナーを曲がる際にはガソリンエンジン車ほど簡単に曲がってくれません。緩いコーナーを曲がる際や速度が十分に低い際にはむしろ狙った通りにきれいに曲がってくれますので、曲がれる速度に落とさないのが悪いと言われてしまいそうですが、曲がりくねった道を走る際に速度を落とすことだけで対処しようとすると他の車よりも遅くなってしまいます。安全かつ滑らかに曲がれる速度が自分の実力とはいうものの、もう少しどうにかならないものだろうかと思います。

運動方程式ma=Fの示す通り、質量mが大きくなった場合、加速度aを一定に保つためにはFをmに比例して大きくする必要がありますし、力Fが一定なら加速度aは質量mに反比例して小さくなります。

Fは左右のタイヤのグリップ力の差で、前輪への荷重が所与のときにはグリップ力はタイヤの性能によって制約されます。実際にはエンジンが重くなればその分前輪への荷重も大きくなりますので、タイヤのグリップ力が荷重に比例する領域ではエンジンが重くなることで慣性力が大きくなる効果とタイヤのグリップ力が増す効果とが相殺するはずで、実際、速度が低い時や、速度が高くても曲率が低いような余裕のあるコーナリングではそうなっているようなのですが、どうやらきついコーナーではタイヤのグリップ力がリニアに増大しないようです。

グリップ力を増やすための一番簡単な方法は、スポーツカーのように太くてハイグリップなタイヤに履き替えることなのでしょうが、そうすると僅かな入力に鋭敏に反応するようになり扱いにくくなりますし、摩擦抵抗が大きくなる分、燃費も悪くなります。長距離をゆったりと走れるディーゼルエンジンの持ち味が損なわれますので、わざわざ高価なディーゼルエンジンを載せる意味がなくなってしまい、もしそういう使い方をしたければ最初からガソリンエンジンのスポーツカーを買えば済むことです。

もう一つのやり方は加速度aが小さくなることをよしとすることであり、重いものを動かすときにはゆっくりと動かせばよいということになります。ある時点で狙った通りの位置に持っていくためには、動かすのに時間がかかる分、早めに動かし始めて勢いをつければよいということになります。コーナーの手前で早めに減速し、早めにステアリングを切れば最終的には狙った通りの位置に曲げることができるはずなのですが、なにぶん曲線の先を見ながらステアリングを切るよりも早めの動作が求められるため、どの程度早めにステアリングを切ればよいのかをつかむためには、ある程度試行錯誤が必要です。

コーナーの手前からステアリングを切ったら車線からはみ出してしまうのではないかと不安になりますが、慣性力が大きければステアリングを切った通りに曲がるわけではありませんので、最初は少しだけステアリングを切ってみながら徐々に慣れていくとよいでしょう。少しステアリングを切ったときの左右方向のグリップ力の立ち上がりと、僅かに発生する横方向の加速度と僅かな車体のロールを感じ取るとよいと思います。

また、速い車についていく際には、前の車と同じように曲がろうとすると間に合わず、慌てて曲がろうとして白点灯させてしまいますので、前の車がノーブレーキで曲がったからといって同じようにするのではなく、原理原則通りにコーナーの手前で減速して前輪の荷重を増やしたりする工夫が必要です。コーナー手前で減速した分は、コーナー出口で加速する分で取り戻せます。

現状どこまで実践できているかというと、最近は曲がりくねった道では青点灯時々白点灯で、4th Stageで4.5点くらいで安定しています。最近になってやっと、曲がりくねった道でも普通の道と同じくらいの点数になりました。とはいえ、白点灯させてしまうせいで青点灯での加点が帳消しになってしまっています。白点灯させないようにするためにはもう少し練習が必要なようです。