高速道路を走行中に突然エンジン警告灯が点灯しました。車の取り扱い説明書を見ても予見性リコールの内容を見てもディーラーに連絡して入庫しろとしか書いてありませんし、エラーコードを吐き出すわけでもありませんので、原因究明のためにも、念のため入庫予約しました。
異常な振動や異音といったわかりやすい症状が無いため、おそらく煤ではないかと予想して、マニュアルモードにして低いギアでエンジン回転数を上げて走っていると、半日くらいしてエンジン警告灯が消えました。やはり煤だったかと思ったものの、ディーラーで診断プログラムを走らせてみないとエンジン警告灯が点灯した原因がわかりませんので、予約した通りに入庫することにしました。
診断プログラムを走らせてみると、一部の気筒の失火が記録されていました。そういえば高速道路の追越加速や急な上り坂のように回転数の割に負荷がかかる状況では「ココココココ」というノッキング音が聞こえていましたので、やはり失火によるものだったようです。アクセルを踏み込めば公道で必要な加速度は確保できていましたので、加速力の不足に気づきませんでした。こうなると予見性リコールの対象となりインジェクターとバルブスプリングの交換になりますので、代車をあてがわれて即入院となりました。エンジンを取り出して整備できる整備ラインが空くまで日数を要するとのことでしたので、長くかかることになりました。
2月にリコールで入庫したときには不具合が記録されておらず、煤を飛ばしただけで終わりました。その直後はエンジンの調子も良く、短距離走行を繰り返していたわけでもないのにたった2か月でエンジン警告灯が出るほど煤が貯まる理由が思い当たりません。
車を引き取りに行くと、インジェクターとバルブスプリングが交換されていました。インジェクターは煤のつきにくい新製品、バルブスプリングは強めのものとのこと。エンジンをばらしての作業ですのでオイルも交換されていました。ECUを書き換えた際のカリブレーションが良くなかったようだとのことです。予見性リコールが発表された後ですから自己負担無しですが、そうでなければ走行距離10万kmを超えていてメーカー特別保証が切れていますので、インジェクターのような高価な部品を交換するとなると高額の負担が発生するところでした。
久しぶりに乗ってみるとエンジンが軽やかに回ってすっと前に出る印象を受けましたが、それまでガソリンエンジンの代車に乗っていましたので、そのせいかもしれません。あるいはオイル交換の効果もあるかもしれません。ガソリンエンジン車だと意識的にアクセルを踏んでエンジンを回す必要がありますが、ディーゼルエンジンだと少しアクセルを踏むだけでぐいぐい走っていきますので、やはり長距離乗るならディーゼルの方が楽です。