【アイポイント】
一般に、アイポイントが高い方が高速走行で楽と言われています。高速走行時に限らず見通しが良い方が運転しやすいため、高めのアイポイントが好みなのですが、あまりにアイポイントが高いと今度はAピラーに視界を遮られますし、安全装備のためのカメラやレーダー等がバックミラーの前にあって、それなりの面積を占めているため、左前方が見えなくなってしまいます。そのため、敢えてアイポイントを下げています。スピードが出すぎないようにするためにも敢えて体感速度を高めにする方が有利です。
おそらくアクティブドライビングディスプレイの高さ調整で高さが真ん中になるときのアイポイントが本来想定されているアイポイントだと思います。
【座面の高さ】
デミオはアクセラよりも着座位置が高めのため、ペダル操作に支障しないよう、座面の奥行きを切り詰めているとのことですが、たしかに膝裏に当たる感触はありません。たまにレンタカーでアクセラに乗ると膝裏に当たります。アクセラに乗る際にはもっと座面を下げた方が良いのかもしれません。
【座面の前後位置】
座席に深く腰掛けると、座席を前に出さない限りペダルに足が届かないのですが、座席を後ろに下げている人って一体どれくらい足が長いのでしょう。オルガン式アクセルペダルに合わせて踵の位置が決定しますから、そこから逆算すると自ずと座席の位置が決まってきます。着座位置が低ければその分少し後ろに下がるという程度の差しか出ないはずです。また、着座位置が低ければ座面が膝裏に当たりにくくなりますので、深く腰掛ける上でも支障がなくなるはずです。
ステアリングの位置は調整できますが、シフトレバーの位置は調整できませんので、特にMT車の場合はそれによっても座席の位置が制約されます。デミオやアクセラよりも着座位置が高めの設計で、それに合わせてシフトレバーも手を自然に下に下したときに調度良い場所にあり、シフトレバーの長さも短めです。デミオにはアームレストがありませんが、アームレストを使わない前提でシートポジションが設計されているように見受けられます。