Mazda 2のSkyactiv-Gに斜め渦燃焼を導入して燃費が6.8%向上していますので、もし同じだけ燃費が向上したらMazda 3の燃費がどれくらいになりそうなのか、ざっくりと数字を出してみました。
【現状】WLTC平均燃費、市街地モード、郊外モード、高速道路の順
1.5L 6AT 1340kg:16.6, 13.7, 16.5, 18.4
2L 6AT 1360kg:15.6, 12,1, 15.8, 17.7
1.8Lディーゼル 6AT 1410kg:19.8, 16.3, 19.8, 22.1
X 6AT 1440kg:17.3, 13.7, 17.8, 19.1
これに平均1.5km/Lほど、市街地モードは多めに、郊外モードと高速道路モードは少なめに乗せるとこんな感じになりそうです。
1.5L:18.1, 15.4, 18.0, 20.0
2L:17.0, 13.8, 17.3, 19.0
燃費の悪い2Lエンジンの燃費が現在の1.5Lエンジン並に改善すれば、自然吸気2Lエンジンとしてはなかなかのものです。Xより少し見劣りする程度まで追いつきますが、Xはマイルドハイブリッド付ですので、重量差があるとはいえほぼ互角になります。ディーゼルエンジンの燃費との差は随分あります。他社との比較では、
カローラ 1.8L CVT 1300kg:14.6, 9.6, 15.9, 17.6
Mazda 3よりも軽くてかつCVTを積んでいるのに現状のMazda 3の2Lエンジンよりも燃費が劣りますので、比較の対象としてはあまり意味がないかもしれません。500台限定販売だったカローラツーリング2000Limitedは2LのダイナミックフォースエンジンとダイレクトシフトCVTを積んでいますので、その燃費を見てみましょう。ダイナミックフォースエンジンの方がパワー・トルクともにやや上です。
カローラ 2L CVT 1370kg:16.6, 12.2, 16.8, 19.4
市街地モードでは現状のMazda 3の2Lエンジンでも互角ですが、6ATのせいで高速燃費で負けています。Mazda 3の燃費が向上すると低速域の燃費が大幅に向上して、高速燃費の悪さを補えそうです。あまり参考にならないかもしれませんが、インプレッサの燃費は以下の通り。
1.5L AWD CVT 1330kg:14.1, 9.8, 14.9, 16.7
2L FF CVT 1320kg:14.0, 9.8, 14.6, 16.6
1.5Lエンジン車にはAWDしかなく、2LのAWDにはハイブリッド車しかありませんので、同じ条件での比較ではありませんが、重量がほぼ同じですので燃費もほぼ同じです。水平対向エンジンはスペースの都合でロングストロークにできませんのでやはり燃費では不利です。
新型シビックの燃費が気になるところですが、まだ諸元データが開示されておりません。販売終了した現行シビック Type Rの燃費は以下の通り
シビック Type R 2L 6MT 1390kg:13.0, 9.8, 13.3, 14.9
Mazda 3 2L 6MT 1340kg:16.7, 13.0, 16.9, 18.8
もともと320ps, 400Nmと性能が倍くらい違いますので同列に比較できる車ではありませんし、ターボ付きで圧縮比9.8ですので高負荷域での燃費では不利です。