2020年2月16日日曜日

高速道路を中心に600km近く走ってみました

良い車とは長距離乗って疲れない車のこととよく言われますが、長距離乗って疲れるかどうかは長距離乗ってみないとわかりません。今回は日中に高速道路550kmと一般道50kmを走りました。満タン給油時の走行可能距離が600kmから650kmくらいですので、無給油で余裕を持って走れる距離としてはギリギリです。

まず高速道路ですが、クルーズコントロールの出来があまりに悪くて気分が悪く、しかもi-DMの点数までひどい点数になりますので、クルーズコントロール無しで走りました。人力で運転する方ががはるかに運転しやすいです。しかし、前の車との車間距離を気にしながら融通を利かせて走るとどうしても速度ムラが出てしまいます。少し前に出ようと思ってアクセルを踏み増すとすぐにシフトダウンして回転数が2500回転から3000回転くらいに上がります。追い越し加速の際にアクセルを踏み込むと最大で4000回転くらいになります。いかにも燃費に悪そうです。そんなこともあって、高速道路での燃費は100km/h巡航時に15km/Lくらいでした。一定速度を保つようにすれば16km/Lくらいは出そうです。非力な1.5L車で追い越しを諦めてアダプティブクルコン任せで走行車線を走ればもっと燃費が良さそうで、満タン給油時の走行可能距離も700kmはいけるのではないでしょうか。

マツダのATは未だに6速ですが、ガソリンエンジン車は高速道路でアクセルを踏み込むたびに5速にシフトダウンするのでしたら8速のATを導入してレシオカバレッジを拡大しても結局すぐにシフトダウンするだけであまり意味がないかもしれません。トルクに余裕
がある一方でトルクバンドがさほど広くないディーゼルエンジン車には8ATを入れてレシオカバレッジを拡大すれば効果がありそうですが、いつまで売れるかわからないディーゼルエンジンだけのためにそのような設備投資をするのは効率が悪そうです。もしやるとしたらコストをかけられるラージプラットフォーム向けの縦置き型でしょうか。

乗り心地については、走行距離が増えてきてサスペンションが徐々になじんできたのか、最初に高速道路を走ったときよりも角が取れた印象を受けました。それでも頻繁にシフトダウンするのがせわしなくて、音が落ち着きません(ガソリンエンジン車ですのでトルクの変動はほとんどなく滑らかです)。ディーゼルエンジン車のようにシフトダウンしなくても追い越し加速できる車の方が高速道路では落ち着きます(デミオディーゼルは高速道路では常時6速でした)。ガソリンエンジン車ですのでエンジン回転数を上げればパワーは出ますが、せわしない運転をすると気疲れします。

高速道路を降りて一般道を走ると、エンジン回転数が低く、心地よい速度域になります。加減速時の挙動が落ち着いていますので、たまに信号待ちがあっても苦になりません。この車は高速道路を飛ばすよりも一般道でのんびり走る方が向いていそうです。1.5L車と違ってエンジン回転数が低めですので落ち着いて走れます。

600km走って疲れたかというと、デミオディーゼルに乗るときと同様、特に疲れを感じることはありませんでした。Mazda 3も乗り心地はデミオ並みですが、やはり長距離乗って疲れるかどうかは乗り心地よりも操縦安定性能の方が効いているようです。